坂本龍一のドラム~立花ハジメの《H》のドラム
2021/11/12
『H』のドラム
早いもので発表されてから19年も経ってしまった立花ハジメの『H』だが、いつ聴いても新鮮なサウンドは、時代とは無関係に常に「センスのいい音楽」だと思う。
「センスのいい音楽」というよりは、「センスだけで作った音楽」とでも言うべきか。
個人的に好きなナンバーはタイトル曲の《H》。
これ、坂本龍一がドラムを叩いているんだよね。
ちょっと突っ込み気味のタイトなドラミングは、しばらく鈴木さえ子が叩いているものだと思っていた。
YMOの『ウインター・ライブ』の《CUE》でもドラムを叩いていた教授だが、この時のドラミングは、何となくまったりとして締まりのない感じだったのに対して、《H》のドラムは勢いがあってとても良い。
クレジットを見ると、 "drrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr… drum" と表記されているが、この"dr-dr-"の部分が何ともうまい具合に彼のドラムの「気分」をあらわしているような気がする。
もっとも「dr」は「教授」に引っかけているのかもしれないが……。
記:2004/01/05
追記
動画にいただいた「くまが集う喫茶店」さんからのコメント。
立花ハジメさんの『H』は
本当に面白い音楽で
僕の長い長い付き合いの
愛聴盤です。当初は高橋幸宏さんが
ドラムを叩いたらしいん
ですけど、立花さんが『僕のイメージは
もうちょっと下手ウマな
ドラムなんだよねえ』と鈴木さえ子さんに
チェンジしたんだとか。
(ㆁωㆁ*)
⇒こちら
流暢なのが鈴木さえ子で、
ちょっと詰まった感じの曲が教授ですね。
特に《H》の詰まりっぷり(?)はタマランです。
記:2021/11/12