芋焼酎「石蔵」
2018/01/14
「石蔵」という芋焼酎が好きだ。
西郷隆盛が愛飲していたというふれこみに興味を持って飲んでみたのだが最初だが、いつのまにか虜になってしまった。
口当たりが非常にスッキリとしている上に、飲み込んだ直後に、ジワーッとほのかな芋の香りがする。
冬になると、ストーブの上にのせて暖めてから食べる「干し芋」のように控えめで優しく、甘さの漂う、昔ながらの懐かしい香りだ。
水で割るのは勿体なさすぎる。夏には、氷を入れてロックにして飲むと本当においしい。
安い焼酎独特の、舌を刺激するような独特のイヤな薬品臭い香りは全くなく、あくまで柔らかく、優しい。サラっとした冷たく心地のよい感触の中にも深いコクがあるので、飲んでいると、本当に幸せな気分になってしまう。
冬はお湯で割る。
湯気と一緒に、芋独特の柔らかい香りが鼻孔をくすぐり、食欲もわいてくる。
アルコール度数は25度。
それほど高い度数でも無いので、どんどん飲める。
しかも、悪酔いは全くしない。
この「石蔵」の良いところは、こんなにウマイのに驚くほど値段が安いことだ。
720mlの瓶に入ったもので、だいたい1500円前後が相場だ。
一升瓶でも3000円以下で購入出来る。至福のひとときをこれだけの値段で買えるのだから、安いといわずして、何と言おう。
地元の鹿児島や、関西方面ではかなりメジャーな焼酎に位置づけられているらしいが、東京ではあまり知られていないようだし、実際、酒屋で売られているのも見たことがない。だが、ネットを利用した通販でいつでも手に入れられるのだから、便利な世の中になったなぁ、とつくづく感じてしまう。
焼酎好き、というよりも全てのお酒好きにオススメしたい芋焼酎だ。
記:2001/08/10