高畑充希の『過保護のカホコ』と、星野源の『箱入り息子の恋』
「顔芸」だけでもイイじゃない
高畑充希が主演の新ドラマ『過保護のカホコ』の第一話を観たんですが、なかなか面白かったですよ。
「顔芸だけじゃん?!」という声も出ているようですが、いいじゃん、顔芸だけでも表情豊かで違和感ないのだから。
鬱陶しいほどのキャラ立ち
そういえば、このブログの過去記事を振り返ると、なんだかんだいって高畑充希のことを書いている記事が散見されますな。
>>高畑充希「問題のあるレストラン」でも鬱陶しいほどのキャラ立ち
>>高畑充希の絶妙な鬱陶しさ〜アズミ・ハルコは行方不明/試写会記
>>問題のあるレストラン第6話 二階堂ふみ、高畑充希、松岡茉優の3人
>>正統派ヒロインを引き立てるドジマヌケな高畑充希〜『書道ガールズ!!-わたしたちの甲子園-』試写感想
べつに、それほど好きでチェックをしまくっている女優というわけでもないのですが(彼女が主演の朝ドラ『トト姉ちゃん』は2話ぐらいしか見ていない)、結局はなんだかんだで、折に触れて印象に残る存在感を放っている女優だということは間違いないでしょう。
鬱陶しいほどキャラ立ちしているというような内容の記事も書いたこともありますが、要するに、良くも悪くもキャラ立ちしやすい女優であることは確か。
顔の造作はそれほど派手ではないんだけれども、なぜだか注目してしまう理由は、表情の豊かさからなのでしょう。
で、今回のドラマ『過保護カホコ』は、彼女の持ち味である「表情」が良い意味で活きているんじゃないかと思うのですね。
特に、今まではバカっぽいキャラ立ちだったり、勘違い女的なキャラ立ちだったりと、あまり良い意味でのキャラ立ちではなかったのですが、今回は可愛らしさのキャラ立ちに焦点を充てているので、彼女の新しいキャラ立ちの側面を拝めることは確か。
まだ一話しか観ていないので、今後はどうなるのかわからないのですが、とりあえずは第二話が楽しみです。
過保護ムスメと箱入りムスコ
これを観た直後、私は星野源と夏帆が主演の映画『箱入り息子の恋』を思い出しましたね。
『過保護カホコ』のエンディングテーマを歌うのが星野源ということもあるのですが、お母さん役が黒木瞳だったり、平泉成が出ていたりと、何かとかぶる役者が何人かいるからかもしれない。
内容はまったく違うのだけれども。
就職活動に失敗している女子の場合は、ドラマでも言っていたように「花嫁修業」に逃げるという選択肢もあるし、その子が可愛ければ、「可愛いネ」で済まされるかもしれないけれども、34歳で趣味もなければ昇進も異動もなく、趣味はTVゲームとカエルの飼育だけというオトコは、世間的な目からみると、ちょっと引いてしまう人も多いのでは?
ま、『過保護息子の恋』は、個人的に「みっともない恋愛」を中盤ホロリ、後半クスりと笑える内容に描いてくれていたので、個人的には好きなんだけどね。
親が子どもを、ペットを可愛がるのと同じ感覚で育てると、こんな子ども2なっちゃいますよという良い見本が『過保護カホコ』のカホコなんだろうけれども、きっと反抗期を経ないまま、大学生になっちゃったんでしょうね。
20歳を過ぎれば、少しは自立心とか芽生えないんだろうかねぇ、と思ったんだけど、おそらく今後、竹内涼真の存在が触媒となって少しずつ芽生えていくのでしょうね。
ところで、全然関係ないけれども、父親役の時任三郎は、『ドクターコトー』の頃から全然変わってないね〜。
斎藤工が中年になったら、ああいう感じになるんだろうなと思いました。
記:2017/07/14