家庭。 子供がいない時代にしかできないこと。
2018/08/09
メルマガ「いいオトコ研究会」
「いいオトコ研究会(いい男とブス男の違い)」というタイトルのメルマガがあります(こちらから購読できます)。
日夜、イイ漢(おとこ)を目指している私は(笑)、かれこれ7年近く前から、そう、このメルマガの創刊号から購読している愛読者なのですが、先日、このメルマガのバックナンバーを読んでいたら、なるほどと思うところがありました。
以下引用します。
仕事。
20代にしかできないこと、
課長になったらできること、
社長だからこそ可能なことこと。
それぞれの年代には、その年代にしかできないことがある。
家庭。
子供がいない時代にしかできないこと。
子供が赤ちゃんだからこそ楽しめること。
小学生の息子じゃないとできないこと。
同じくそれぞれの時期にしかできないことがある。
家庭の話を取上げてみよう。
結婚したら、奥さんとのデートよりも、友人とのゴルフを楽しんでいる。
赤ちゃんを育児するのは大変だ。
それよりも、酒でも飲んでいたい。
小学生の息子との野球。
仕事が忙しくてそれどころじゃない。
しかし、いいオトコはこう考える。
ゴルフは年取ってからやればいいが、2人だけのデートは今しかない。
酒は10年後でも楽しめるが、赤ちゃん育児は二度と出来ない。
仕事は、もっと効率化できるが、息子との野球は今が旬。
20代、30代、40代、50代。
独身、既婚。
それぞれ、今が旬のことがある。
5年後ではできないことがある。
いいオトコは、今まさに旬のことを最優先させるのだ。
==以上 2007/11/14 【第273号】より==
仕事より子どもと過ごす時間
この号、読んでいるはずなんですが、記憶に残っていなかったのは、そのときは、わが身に置き換えて読まなかったからでしょう。
しかし、今読むと、「あれれ、それって私が会社辞めた理由の1つじゃん」と思いました。
あっ、べつにメルマガに書いてあることと同じ考えだからといって、私がイイ男だといいたいわけではありませんよ(念のため)。
私は1年少し前にサラリーマンを辞めて独立しましたが、会社を辞めるにあたって「俺が会社を辞めてもイイ理由」というのを紙に箇条書きしてみました。
会社の将来(今はいいけど5年後、10年後は?)、現在の自分自身の能力・コアコンピタンシー、夢、ミッション、目標などを、当時漠然と考えていたことを様々な角度から「書くことによる自分の棚卸し」をしてみたのですね。
30個ぐらい一気にスラスラと書き出せたのですが、その中の1つに「息子と過ごせるじゅうぶんな時間がない。今接しないでいつ接する?」というのがあったんですね。
そう、当時の私は「よく働いていた」と胸を張っていえるほど仕事をしていたかどうかはわかりませんが、それでも朝は5時に起きて、7時には電車に乗り、夜は終電逃してタクシー帰りの日が週に2~3回、さらに月に数日は机に張り付きっぱなしで帰らない(帰るとしても午後や夕方にシャワーと着替えのため)生活が続いていました。
もちろん、仕事のピークが明ければ、休みをとって息子を色々なところに連れていったりはしていました。
しかし、日々、均等な時間で息子に接することは、ほぼ不可能。たまに、大量の時間を設けて接することを繰り返していました。
まるで、離婚後に親権のない親が、月に1回子供と接見するような感じ? 会えなかった時間を一気に埋め合わせをしようとする自分と、その環境が窮屈に感じたんですね。
子育ては大事。
子供と一緒に過ごす時間は大事。
先送りにしていると、子供はあっという間に大きくなり、コミュニケーションをとれる時間はますます減ってしまうだろう。
小学低学年の今が、いちばんコミュニケーションをとるべきタイミングなのではないか?
そう思ったんですね。
だから辞めた。……というわけではないのですが(笑)、そのほかにも30個ぐらい理由はあるのですが、少なくとも、会社を辞めて自分が自由になる時間のほうを優先した理由の1つではありました。
年収は、サラリーマンの平均収入と比べれば、かなり貰っていたほうだと思います(辞めた翌年に請求がきた所得税の額を見て改めて実感しました)。
しかし、収入よりも自由な時間を選択しました。
収入は頑張れば増やせますが、失った時間は頑張っても取り戻せないからです。
勤め人のお父さんの多くも、「子供ともっと接したい。だけど仕事が忙しい。帰ると子供は寝ている。遊べるのは週末だけ。」という歯がゆい状況に置かれると思います。
しかし、だからこそ、時間を工夫して欲しいなと思います。
夜が遅ければ、少し早起きして数分でもいいから子供と会話をしてみるとか、それでも生活サイクルがすれ違うようだったら、毎日短い手紙のやり取りをするとか。
こういうちょっとした工夫をしてみる価値はあると思いますよ。
眠いし忙しいし、疲れるかもしれません。
でも、オスってそういうもんなんです、残念ながら(笑)。
疲れてきたら、「イイ男ほど疲れるものだ」と、心の中で唱えましょう(笑)。
目指すはカギバナゾウアザラシ
たとえば、カギバナゾウアザラシは、南海洋の小島1つをまるごとハーレム(コロニー)にして、何十頭ものメスを囲っています。
強いオスは200頭近くのメスを囲っているそうです。
たった1匹のオスが、他のオスとのモテモテ競争(生存競争)を勝ち抜き、大量のメスを囲い、養うのです。
養うということは、囲っているメスの食糧を得るために餌の捕獲に出かけなければならない。
メスを奪おうと虎視眈眈と狙うオスと闘わなければならない。自分のオンナを守るために。
さらに子作りにも励まなければならない。
交尾中にほかのオスが襲ってくることもあるので、絶えず威嚇しつづける必要がある。
朝も昼も休む暇なしです。
でも、私はゾウアザラシのオスに憧れます(笑)。
少なくとも、メスから選ばれず、モテるオスの足をひっぱろうとしている「選ばれなかったオス」よりはマシです。
疲れるし、ボロボロになるかもしれないけど、それは「選ばれたオス」の特権であり、義務であり、選ばれた代償でもあるのです。
そんな激務続きのゾウアザラシのモテるオスの労働量に比べたら、毎朝ちょとだけ早起きして子供と遊ぶことなど大したことではないはずです(笑)。
ほかの家庭の奥さんはどうなのかは分かりませんが、うちの女房は、私が仕事で頑張って家を開けっぱなしにしていても、本当に頑張っているときは機嫌がいいです。
「亭主元気で留守がいい」なのかもしれませんが、本気で頑張って疲れて帰ってくると顔の表情や気配でわかるようですね。
しかし、たまにノンビリと家でグータラしていると機嫌が悪いです(笑)。
もっと仕事せいとは言いませんが、やっぱり女は働くことをがんばる男が好きなのだと思います。
だから、お父さんたちの誰もが仕事は大変でしょうし、疲れるものですが、ああ疲れた~だけではなく、自分はカッコいいアザラシだと思って(笑)、仕事以外のことも、もうひと頑張りしまくりましょう(笑)。
男はつらいよ。
でも、つらくない男に魅力はあまりないような気がしませんか?
記:2009/05/09