夏川結衣が橋の手すりをポンポン~『結婚できない男』最終回
2019/09/01
ラストシーンが大好き
昨日は、というか今日は朝の4時まで呑んでました。
六本木の某場所にある秘密クラブめいたバー。
マンションの一室にあるのですが、テラスにも出られ、ヒルズや東京タワーを眺めながら、涼しい夜風にあたりながら呑むラムは最高。
タイに行ったときも60階建てぐらいのビルの屋上(なんと手すりがない!)にあるバーで、夜景を見下ろしながらラムを呑みましたが、そのときは本当に最高の気分でした。
なにせ、風が気持ち良いのですよ。
さらに昨日は、その気持ちよさに加え限りなく近い心地よさを味わえました。
店のムードも最高だし、いわゆるサラリーマン、サラリーマンした雰囲気のお客も皆無。そのうえ、昨日のような良い天候の日は、夜明け前の涼しい風がものすごく気持ち良いのです。
ここはバンコクの例のビルのバーか? と思ってしまうぐらい、まさか、東京にもこのような気分を味わえるところがあるだなんて、感激。
この場所を教えてくれ、連れて行ってくれたのは、女子大教授をやっている「螢」という名前の、ちょっとクレイジーな博士なのですが、ここは野郎2人で来る場所ではない!(笑)ってことを痛感しました。
でも、気分は良かったので、どうでもいいや。
でも、次は女性を連れて行こう。
さて、タクシー拾って帰宅した頃は、もう空が白みはじめて、時計を見ると5時。
いけねぇ、いけねぇ、今日は、いや、昨日は『結婚できない男』の最終回だった。
あわてて、ソース焼きそばのダブル麺入りにお湯を注ぎ、冷蔵庫の中の白米を電子レンジで温め、キッチンのカウンターからバーボンを取り出し、ハードディスクレコーダーにスイッチを入れ、観賞モードです。
夜明けに食べる牛丼や、カップ麺の焼き蕎麦、あるいは残り物のスパゲティナポリタンをレンジでチンして食べるのは最高です。
ビールも合うけど、バーボンで、喉をカーッ!と焼きながら呑むのも最高ですねぇ。
ソース焼きそばのお湯を捨て、ソースをかけ、キムチの汁をちょっとたらして、ご飯を茶碗に盛り、『結婚できない男』の最終回の観賞態勢完了!!!
観ました。
いやぁ、良かった。
どこが良かったかというと、書き出すとキリがないので、一個だけ書くと、最後のシーン。
阿部ちゃんが、いつも一人で渡っていた家の近所の橋を最終回のラストシーンは、夏川結衣と二人で渡る。
しかも、阿部ちゃんのクセ、つまり橋の手すりをポンポン叩きながら歩くのを、今度は夏川結衣がやっている!
楽しそうに。
これにジーンときた。
夏川結衣が手すりをポンポンしている。 手ぶらで。 よく見ると、阿部ちゃんが夏川結衣の荷物を持ってあげている。自分の買い物袋と、彼女の買い物袋を。
このさり気ないシーンの演出に感服すると同時に、なんだか、暖かいものがモワーっとこみあげて、とっても嬉しくなりました。
番組最後にチラッと出てくる、いつも水槽に1匹しかいなかった金魚が2匹になっているシーンにも、ジーンときましたね。
さて、感動すると腹が減る。
「がっつん系たんたん麺・大盛」という名前のカップラーメンが台所にあったので、それを食べていたら、女房が「おはよう」と起きてきた。
「んじゃ、オレは寝るわ」とフトンに入ろうとしたら、息子がオレのフトンで寝てるじゃねーか、オレの寝る場所はどこだぁ!
なんていっているうちに、空は完全に朝。
明るいです。
まぶしいです。
世間様がゆっくりと、静かに胎動しはじめます。少しずつ電車の本数が増え、電車に乗る人の数もじわじわと増え始めてゆく時間帯です。
通りのクルマの音もごごごご、と少しずつボリュームアップしてきます。
でも、オレは眠いから寝ます。
で、……寝て、8時に起きた。
で、再び「結婚できない男」の最終回を1.3倍の早送りで観なおした(笑)。
なにやってんだか。
でも、やっぱりいいねぇ、このラストシーン。
終わりよければすべて良し。
久々にいいドラマに夢中になれた三ヶ月でした。
2でもいいし、デラックスでもいいから、是非続きが見たい。
続きを期待できるラストでしたしね。
なにせ、まだ結婚してないんだから。
一歩だけ前身しただけで今回のドラマは終わっているのだから、是非2歩目を歩みはじめた二人を見てみたいな。
二人のキャッチボールならぬ、ドッジボールをもっと楽しみたい。
そう思っているのは、きっと私だけではないでしょう。
でも、このまま二人の進展を視聴者に期待させたまま、この終わり方で永遠に封印してしまうのも、それはそれでイイと思っています。
記:2006/09/20