月9の『恋仲』は、青が美しいドラマ。葵や蒼井に引っ掛けてる?
北陸新幹線開通記念ドラマ?
月9ドラマの『恋仲』。
第一話は、主人公の福祉颯太と本田翼が高校時代の回想シーンが多かったためか、なんだか富山に遊びに行きたくなるような風景が満載でしたね。
特にブラックラーメン?
あの汁が濃いというラーメン、食べてみたくなってしまったではないですか。
きっと私と同じことを考えた人は、今年の夏から秋にかけて、話のタネに北陸新幹線で富山にラーメンを食べに行ったりして(新幹線、混んでるかな?)。
いずれにしても、北陸新幹線開業年には相応しい舞台ですね。
普通っぽい福士蒼汰
福士蒼汰といえば、私は『仮面ライダーフォーゼ』の如月弦太朗役から注目していたのですが、
リーゼント頭のヤンキー高校生を無理してカラ元気を出して演じていたマンガチックなキャラの福士蒼汰よりも、あるいは『あまちゃん』で南部ダイバー精神を持った体育会系気質の種市先輩よりも、同じ高校生を演じるのであれば、水泳部に所属し、『One Peace』が好きな、今回の普通っぽい高校生のほうが自然な感じはしますね。
小学生の頃は、チビでメガネでのび太くんで「コナン」というあだ名がつけられていたという福士蒼汰、「コナン」な小学生も、大きくなったらイケメンになれるんですかね?
かつての羽振りの良い役とは対極の小林薫
あと、本田翼の父親役の小林薫ね。
いままでは、さんざん悪どい手口つかって借金を取り立てる役をやっていた小林薫氏ですが(『ナニワ金融道』とか月9の「極悪がんぼ』では、親玉の小清水をやってましたね)、今回は借金を取り立てられる役。
中小企業、町工場の社長さんの役でしたが、取り立てるのもうまいぶん、取り立てられる演技もなかなかでした。
「あお」い二人と、空も青
まだ第一話で、内容は、今後の展開の種まきといった段階なので、面白い、面白くないが判断できる段階ではないのですが、ひとつ、非常に感銘を受けたのが画面の美しさ。
自宅のテレビやハードディスクレコーダーのコンディションやセッティングもあるんでしょうが、青が綺麗なドラマだと思いましたよ。
主人公の名前が「葵(あおい)」。
ライバルの名字が「蒼井(あおい)」。
三浦葵と蒼井翔太。
あおいとあおい。
まるで、宮﨑あおいと蒼井優みたいな感じですが、この「あおい」にひっかけて、「青い」画面にこだわっているのかな?
立山連峰の青、海の青、ベンチの青、船の青、花火の青、電信柱の背景の空の青などが、しっとりと美しいんですよ。
どのシーンに登場する青もいちいち、しっとり美しい。
青、というよりは、むしろ水色かな?
薄いブルーが、いたるところで美しいので、録画している人は、そのへんも注意して見直してみてね。
北野映画の「キタノブルー」のように、今回のドラマの色彩は青に凝ったのかな?なんて思ってしまいます。
そのかわり赤があまり綺麗じゃないよね。
ちょっと毒々しい感じがする。
もっとも両方にクオリティ求めるのは間違ってるし、そもそも無理な話ですし、このドラマの貴重が青ということで楽しめるので、それはそれでまったく気になりません。
次週の第二話から、3人をめぐる本格的三角関係ストーリーが展開されるのでしょうが、万が一、ストーリーが面白くなくても、美しい青の色彩だけでも楽しめそうなドラマではあります。
記:2015/07/20
追記
出だしは良かったものの、だんだん回を重ねるごとに面白さがダウン。
最後は、ほぇえ、そんなお気楽ご気楽な言葉で人生語って締めくくっていいんかよ?ではありましたが、そのアンチテーゼが、低賃金、重労働、貧困、超高齢社会が重くのしかかってくる有村架純と高良健吾の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』だったのかもしれません。
記:2017/04/19