将来は考古学者になりたいです。
2016/03/01
さきほど終電で家に帰ってきて、誰もいなかった上に、昼に蕎麦を食べたっきり何もたべてなかったので、冷蔵庫の中にある冷や飯でチャーハンを作って食べていました。
食べ終わって、ビールを飲みながら、さきいかを食べ、本日届いたCDのライナーを読んでいたら、女房と息子が帰ってきました。
時計を見ると、2時を回ってやんの。
なにをしていたのかというと、卒園式のあとは、飲み会を3次会までやって、カラオケボックスとかで遊んでいたみたいです。
息子は、「俺はかいけつゾロリの歌を2回歌ったから大満足だぜ」。
だぜ、じゃねーよ、だぜじゃ(笑)。
で、今日の卒園式どうだった?
と訊くと、表彰状を渡すときに、最初に息子が呼ばれたそうです。
で、表彰状をもらった後、一言コメントをするらしいのですが、一言コメントのテーマが将来の夢だそうで。
で、息子はなんて言ったのかというと、「大きくなったら考古学者になりたいです!」だって(笑)。
女房の話によると、会場が「おおお~」とどよめいたそうです。
ケーキ屋さんとかジェット機のパイロットというのなら分かるけど、考古学者とは、多くの親が意表をつかれたようで、かなりウケたみたいです。
もちろん私の仕込みじゃありません。
だって、ちょっと前までは「忍者になって世界を旅する」と言っていたんですから、息子の将来の夢は忍者だとさっきまで思ってましたよ。
それが何故急に考古学者なのかというと、おそらく「轟々戦隊ボウケンジャー」の影響なのかもしれません。
あるいは、先日エンカルタでトロイの木馬を検索しながら、シュリーマンの話をしたことがあり、そのことを覚えているのかもしれません。
お金のために働くのは大事なことかもしれないけれども、最終目標はお金になっちゃダメだよ、稼いだお金を何に使うか、そっちのほうが大事だよ、って話をしながらシュリーマンを例にあげたのです。
彼は、豪商として名を成しますが、お金持ちになるのが目的じゃなかった。トロイの遺跡を発掘するのが目的で、そのためには莫大なお金を一杯稼がなきゃならなかったから、一生懸命勉強して数ヶ国語を覚え、一生懸命働いてお金を稼いだんだよ、ということを話した記憶があります。
その話を覚えていたのでしょう、きっと。
そうだそうだ、あとブリューゲルのバベルの塔の絵を見せながら、旧約聖書の話をしたんだった。
神の怒りにふれて人々の話す言葉はバラバラになって、バベルの塔も破壊されて、記憶から忘れ去られてしまったんだけど、きっとどこかにバベルの塔の残骸がある、みたいな話をしたんだった。
そしたら、「よし!俺が探し出す!」と息巻いてたなぁ。
だから考古学者か。
まぁ、頑張ってなってくれい。
自作自演の捏造発見はしないようにね(笑)。
▼今度読んであげよう、いや、もう少し大きくなったら自分で読まそう
古代への情熱―シュリーマン自伝
記:2006/03/18