『高校教師』のBGM。ウイントン・ケリーの《朝日のように爽やかに》とリー・モーガンの《キャンディ》

   

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真田広之と桜井幸子じゃないほうの『高校教師』。

そう、2003年に放映された、そう、藤木直人と上戸彩のバージョンのほうの続編バージョンの『高校教師』を全話観たんですが、

このドラマの選曲係(っているのかな?)は、ジャズが好きなのかなぁ?と思いました。

京本政樹と藤木直人が会話するバーでは、絶対、これ普通のドラマよりも音量大きめだろう?ってぐらいのボリュームで、ポール・チェンバースの「例の」ベースライン、つまり、ウイントン・ケリーの『ケリー・ブルー』収録の《朝日のように爽やかに》が流れてくるし。

イントロのベースの音量が大きめなので、ケリーのピアノがさらに、教師同士の会話に張り合うぐらいに大きな音。

それはそれでジャズ好きには嬉しいひとコマでしたが。

それと、上戸彩と成宮寛貴が喫茶店のシーンでは、リー・モーガンの《キャンディ》が流れ始めるし。

こちらも音量大きめなので、アート・テイラーのバシッ!というブラシの音も会話と同様、リアルに耳に飛び込んでくる。

さらに、眞鍋かをりをデートに誘おうと、大倉孝二が購入したチケットは、「スイート・ベイジル」のライブ。

「スイート・ベイジル」。
ありましたねぇ(雑誌も)。
懐かすぅぃ~!

これを受けて、京本政樹も、「僕もジャズが好きでねぇ、学生時代にはよく聴いたもんだよ。バド・パウエル、ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーン……。意外かい?」というセリフもあるし。

まぁ、たったそれだけのことで、特にドラマのストーリーとは関係ないのだけれども、
こういうことがチラリと挿入されただけでも、ケリーやモーガンが聴きたくなってしまい、結局、久々に聴き直してしまったという次第。

あまりジャズに関心のない人には「耳スルー」なんでしょうけど、こういう名演がBGMにかかっていると、どうしても、そちらのほうに耳がいってしまう。

ジャズ聴きのサガとでもいうのでしょうかね。

記:2016/06/10

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