ラヴセクシー/プリンス
2015/05/30
絢爛、豪華、猥雑、ポップ……。
これらの要素が混在し、艶やかかつセクシーなサウンドが洪水となって、こちらの内なる快楽を呼び覚ます。
発売当時は、まだ渋谷の宇田川町にあったタワーレコードの2Fの入り口付近に、このLPのジャケットが、ドーン!と何面もディスプレイされていて度肝を抜かれた。
さらにCDを買って再生しようとすると、1曲分しか表示されない。
つまり、アルバム全編をとおして、ヒトカタマリで聴いてくれってことね。
飛ばし聴きするの面倒だなぁと思った記憶がある。
特に、当時流行りかけていた《グラム・スラム》を早送りしないと聴けないなんて、面倒だな~と。
しかし、それは杞憂だった。
アルバムの最初から最後まで、片時も退屈させないプリンスのあっけらかんなサービス旺盛精神。
これが、いまのボク全部です!とばかりに、サウンドもジャケットも全裸の出血大サービス。
プリンスの諸作の中では、もっとも再生回数の多いCDかもしれない。
記:2002/01/12