カフェ・モンマルトル

高野雲の雑記帳。音楽・映画・読書・模型。

M4A3シャーマン制作記~タミヤ1/35

   

作る嬉しさダントツ高い

タミヤの75ミリ砲搭載シャーマンは、思い出のキットです。

というのも、私が中学生の頃、発売されてすぐに購入、制作したキットだからです。

当時は発売されたばかりのタミヤアクリル塗料のオリーブドラブを使って、絵の具用の筆でしゃこしゃこ塗って「おっリアルじゃん!」と悦に入ってたものです。

その時のこのキットの印象は、
1、部品が少ないので、すぐ完成する
2、組み立てノンストレス
3、砲塔の鋳造表現がカッコいい
の3点でした。

高校入学後からかなり長い間プラモ作りから遠ざかっていた私。

最近は、まるでその長いブランクを埋めるかのように、プラモを作りまくっている今日この頃ですが、タミヤのMM(ミリタリーミニチュア)シリーズをいろいろ作っている中でも、やっぱり手がシャーマンのことを覚えているんですね。

もちろん、タミヤのMMシリーズの1/35のAFVキットは、どれもが本当に組み立てやすい設計になっています。

しかし、その中でも群を抜いて「作っていて楽しかった」という身体にしみ込んだ記憶を呼び覚ましてくれるキットがM4A3シャーマンの75mm搭載バージョンなんですよ。

もちろん作りやすさという点においては、近年発売のキットのほうが合いも良いし、至るところに作りやすさを追求する工夫がなされていることはわかります。

しかし、なんていうんだろう、手にかかるストレスと完成に至るまでの絶妙な道のり、時間、値段と完成したときの満足感のバランスからくるコストパフォーマンスのようなものは、このシャーマンが圧倒的に高く感じるんですね。

なので、再び作ってみたくなった私は、さっそく押し入れの奥から引っ張り出し、作ってみることにしたのです。

いっきに下塗りまで

さて、箱です。

箱の中身です。

以前は、英語の組み立て説明書は入っていなかった記憶が。
(タミヤのモコちゃんのプラモ教室漫画が入っていたような記憶が)

ランナーなどのパーツ類を並べてみました。

この適度なパーツ量と、ディティールが、私のように「作りこまずに塗装を楽しむ派」には嬉しい匙加減なんですね。

組み立て説明書です。
日本語版と英語版の2種類が入っていました。

で、一気に作って、一気に下塗りまで進めました。

いつもの通り、缶スプレーでまるで親の仇のごとく、プラ地は潰す、潰す、潰す!戦法です。

つや消し黒、マホガニー、レッドブラウン、ガンメタル、ダルレッドなどをランダムに吹き重ね、最後は赤褐色で全体を塗りました。

オリーブドラブ不使用で完成

下地塗装で、完全に目に見える範囲においてのプラ地が消えてくれたら、いよいよ基本塗装です。

今回は指定色であるオリーブドラブを使わずに、オリーブドラブっぽさを追求してみました。

なんて書くと偉そうですが、黒っぽくて茶色っぽい緑にすればオリーブドラブっぽくなるだろうという完全に舐めた発想です。

というわけで、基本塗装完了。

三菱系暗緑色を塗っています。

……って、当時の敵国日本の零戦の色で塗ってどうする!?って感じですが、さすがに「もろ緑」で違和感があったので、その上からうすボンヤリとカーキを重ねています。

そうそう、三菱系暗緑色を塗る前に、パープルを軽く下地の上に塗ったことを書き忘れていました。

塗り忘れたところなどからボンヤリ紫が浮かびあがるといいかなと思ったからです。

そしてデカールを貼り、転輪や備品などを軽く塗りました。

あとはウェザリングをして完成です。

で、油彩を使って軽くウェザリング。

油彩のバーントシェンナとピーチブラックをメインに、くぼんだところを中心に流し込んでいます。要するにスミ入れっぽい感じで。

車体側面の塗り残した箇所から下地の茶色や紫が見えますね。

最後の仕上げは、Mr.ウェザリングカラーのグレー⇒油彩のアイボリーホワイトで軽くドライブラシをしています。

備品類のディティールがちょっと白っぽく浮き出すぎたかもしれません。

砲塔などの上部にいけばいくほど、ドライブラシの量を増やしています。

砲塔上の機銃もガンメタルは使わず、ブラック⇒白でドライブラシというテキトー仕上げ。

実際、銃って、光ると敵に見つかっちゃうからメタリックな要素は抑えているはずだし、ふつうは黒が基調なはずなんですよね。

砲塔の後方や車両前面に装甲として使用している履帯の色は、タミヤのスミ入れ塗料(エナメル系)ピーチブラウンやオレンジブラウンを隠し味として塗っています。

ドラマを見ながらウェザリング作業をしていたので、実質45分くらいで汚し終了。

なんともお気楽、お気軽仕上げ。
それだけ、油絵具効果って絶大ってことなんでしょうね。

ひとつの模型に凝って凝って凝りまくって塗りまくって、どんどん汚して、コクを深めていくというのもひとつの楽しみでしょうが、最近の私の場合は、できるだけ短時間で、できるだけ「それっぽく」少ない手数で完成させることを追求しています。

だって、模型って結局壊れるし、壊れなくても飾っていれば埃かぶるし、埃かぶると埃を取り除く過程で壊してしまう可能性もあるし……と、そんなことばかりを考えるようになると、模型の完成品が増えれば増えるほど心のストレスが増えてくる。

だったら、自分よりも大切にしてくれそうな人に所有してもらったほうが100倍模型も幸せだろう。
そういう発想で、最近は完成した模型をヤフオクに出品しているのです。

あと、自分が作ったものにどれだけの値がつくのかも楽しみなので、出品価格は、いつも最低額の1円にしています。

1円のまま落札することもあるし、1万円以上の値がつくこともある。

このギャップが楽しいですし(そもそも儲けることを考えていれば、こんなアホのような出品開始価格はつけない)、世間の感性と自分の感性とのすり合わせ作業も無意識に行われているような気がしています。

そんなこんなで、楽しく作れました。

タミヤのシャーマン最高っす!

ちなみに、先日作ったソビエトのSU-122と並べてみました。

ストイックさを感じる佇まいのSUと、おおらかさが感じられるM4A3。

用途や設計コンセプトの違いからくるから当然といえば当然なのですが、国民性や文化の違いもなんとなくカタチから滲み出ている気がしなくもありませんね。

記:2021/04/22

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