『ゆとりですがなにか』まりぶの嫁。実際は中国人ではないよ

      2018/08/22

yutoridesuga

個性豊かなキャラたち

日曜ドラマの『ゆとりですがなにか』。

クドカン(宮藤官九郎)の脚本なだけあって、コミカルで軽やかに話が進行しながらも、「ゆとり世代」の実態を鋭く(あるいはコミカルに)抉っている点が面白さのポイントだと思います。

そこに登場するキャラは一人ひとりがみな個性的ではあるのですが、もっとも個性的なのは、じつは「まりぶの嫁」なのかもしれません。

まりぶ

まりぶとは、マリブ海ではなく、人の名前。
このドラマには、ゆとり第一世代の男性が3人登場するのですが、その中の一人。柳楽優弥が演じるまりぶ。
現在大学を目指して11浪中という設定です。

そのかたわら、おっぱいパブの客引きや、ガールズバーの店長をやっています。

あの濃い顔で、濃い個性の持ち主。個性的なキャラなことには違いありませんが、その彼・まりぶの嫁さんも、なかなか個性的です。

まりぶの嫁

日本語を喋る中国人特有のアクセントがものすごく上手い。
すごく特徴をとらえていると思います。

カタコトの日本語が、ものすごくツボです。

最初は中国人が演じているのかと思いました。
演じている女優さんの名前も瑛蓮だしね。

漢字2文字で、なんか漢字が醸し出す雰囲気も中国人っぽいじゃないかと思ったんだけど、彼女はれっきとした日本人でした。(でもなぜか「波留」の漢字2文字は日本っぽいけど)

瑛蓮さんは、「TEN CARAT」というプロダクションに所属する女優さんで、特技は中国語、漢方、フェイシャルエステ、フルートだそうで、どうも中国語は彼女の得意とする言語だったようですね。

もちろん、生まれ(京都府)も育ちも日本。生粋の日本人でした。
中国語が得意ということもあり、中国人が話す片言な日本語のコピーが巧いのでしょうね。

私も中国人の知り合いが数人いるのですが、彼ら彼女らは「がぎぐげご」の発音が苦手なのかな、「かきくけこ」で発音することが多いんですね。

たとえば、
それ“が”どうした?
と言う場合は、
それ“か”どうした?
みたいな発音になる。

あり“が”とう
ではなく、
あり“か”とう
みたいな発音になる。

アクセントのみならず、そのへんの濁音の箇所まで、日本語がそこそこ喋れて意思疎通が出来る中国人にありがちなニュアンスをコピーしているのが上手いな~と思った次第です。

趣味のフェイシャルエステの賜物なのか、肌も綺麗。
この作品のみならず、今後はどのような作品に、どのような役柄で出るのか、ちょっと楽しみです。

記:2016/05/23

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