《丸の内サディスティック》の鍵盤ハーモニカが切なく泣ける
2018/09/14
『無罪モラトリアム』の名曲
いまだに飽きることなく、椎名林檎の『無罪モラトリアム』は、我が家でよくかけるアルバムだ。
ただし、最近では、最初から最後まで聴き通すことはあまりしなくなり、その時の気分で数曲をセレクトして聴くようになっている。
そのときに必ず選んでしまうのが、《丸の内サディスティック》。
やっぱり、良い曲だよ、この曲は。
鍵盤ハーモニカ
バンドの練習や、ライブや、オフ会などで、数えきれないほどベースを弾いてきた曲で、個人的には椎名林檎の曲の中では「最多演奏曲」なのだが、弾いているときは本当に楽しいので、何度弾いても飽きることなどまったくない。
椎名林檎のライブで演奏されたバージョンのいくつかにも耳を通しているのだが、やはり、個人的には『無罪モラトリアム』に収録されているバージョンが一番好きだ。
ライブの演奏と比較すると、若干ゆったり目のテンポが良い。
そして、ポイントは、やっぱり鍵盤ハーモニカ!
鍵盤ハーモニカのあの音色、そしてあの旋律。
この曲が本質的にもつ刹那的で切ない心情を増幅させているかのような、あの音色、そしてあの旋律。
こればっかりは、ギターでは表現できないニュアンスだと思う。
ホント、泣けます。
飽きません。
何度繰り返して聴いても、いい曲です。
この一曲があるかないかで、ずいぶんと『無罪モラトリアム』というアルバムの価値が変わってくるのではないかな。
この曲がない『無罪モラトリアム』って想像することが出来ないけど、もし《丸の内サディスティック》がなければ、これほどまでに、このアルバムを繰り返し聴くことはなかったと思う。
記:2001/10/01