ぱぴヨンズ・ミリタリーライブ in 六本木 2004/01/25
2016/04/13
WW.II ドイツ武装親衛隊 第2SS装甲師団ダス・ライヒ 東部戦線 1943-44
2004年1月24日、六本木のバックステージにて、ぱぴヨンズのライブを行った。
今回の私の装備は、フェンダーの65年製のジャズベース。
フレットレスに加工したタイプだ。
最近、指板にエポキシを薄く表面に吹き付けてコーティングしてもらったので、若干音色が変わっている。
さらに、半年前から、ブリッジをバダスに替えている。
したがって、長年指に馴染んだ手ごたえと、音色が変わってきているので、出来るだけこの触れる回数を多くしてあげなければならないとは思っている。
ここのところ、65年のプレシジョンばかり弾いているので、たまには、こちらのほうも弾き込んであげないと。
今回もノンエフェクトで、シールドでアンプに直結。
シンプルですね。
アンプのセッティングもすべてフラット。
つまみはすべて時計の12時の方向。
簡単ですね。
今回のぱぴヨンズのライブは、言ってみれば、昨年の10月に大久保でやったライブの焼き直しだ。
“焼き直し”という言い方はちょっと手抜きっぽいかもしれないけど、要するに、昨年の秋にわりと楽しくライブを出来たので、その勢いが沈静化し、気持ちのテンションが緩んでくる前に、またライブをやっちゃいましょう、選曲も同じでいいから、ぐらいの勢いで企画したライブなんですね。
しかし、12月にはヴォーカルの桜子の結婚という人生一大イベントがあったために、さすがに予定は見送り。
それでも1月にはやろうね、ということで、六本木のバックステージの日程は押さえておいた。
ところが、ところが。
今度は、私の仕事環境の著しい変化により、練習時間がなかなか取れなくなってしまった。
結果、ぱぴヨンズが全員揃って練習できたのは、なんとライブの前日。
前日の夜の3時間を利用して、曲を決め(最後のギリギリまで中々決まらなかった)、練習をして本番に臨んだ。
このライブを行う際、私には一つの目論見があった。
ぱぴヨンズ・ミリタリーファッション計画。
昨年末から、どういうわけか、私はミリタリーファッションに興味を持ち始め、仕事の合間を縫って、気晴らしに御徒町の中田商店に買い物に行くことが趣味となっていた。
で、気がついてみたら、結構な量のミリタリー服が貯まっていた。
いや、別にこれらを着て、サバイバルゲームをやって遊ぼうとか、モデルガンをバババーンとぶっ放して楽しいなと浸ったりするわけではなく、それこそ、フェンダーのオールドを眺めてご満悦というのと同じぐらいのレベルで、古着特有のテイストが好きなので、ついつい買ってしまうというレベルの話だ。
なにしろ、払いおろしの(レプリカも)軍服は安いものが多い。
米軍のものはさすがに少し高いものが多いが、それ以外のヨーロッパ方面のシャツ類などは2,000円ちょっとで手にはいる。
だから、ついつい買っちゃうんだよね。
私はユニクロは着ないし買わないので、そのへんの感覚はよく分からないが、おそらくユニクロで買い物をする時の感覚に近いのかもしれない。
気がつくと、イイ感じのバランスでミリタリーウェアが揃ってきたので、バンドのみんなで着て出ると面白いと思ったのだ。
それに、以前の練習のときに、ドラムの楼華に米軍のB.D.U(バドル・ドレスド・ユニフォーム=戦闘服)をあげたら、「わーい」と喜んでくれたので、全員軍服路線はいけるかなと思ったのだ。
なにより、ぱぴヨンズのめんばーは、全員秋葉原とコスプレが好きなバンドだからね。
本番の前日に、ヴォーカルの桜子に、フランスのF-1ジャケットをあげた。
これは2,000円ぐらいで買った軍払い卸の中古のシャツだが、見た目の軽さと、着た感じの重さのギャップが結構面白く、肩のところのフランスの国旗トリコロールカラーがなかなか映えてカッコいい。
しかも、いい感じでクタビレていたのが気に入って買ったのだが、実際に着てみたら、私には若干小さいサイズだったので、持っていても仕方が無いので手放したのだ。
ギターのこんには、ドイツ陸軍のYシャツをあげた。
これは、一番安く、かつ一番出回って、これを着て歩いている人もよく見かける。
最近放映されている『砂の器』の現代版でも、中居正広演じる犯人も犯行の際にはこれを着ていたな、そういえば。
デザイン、色ともに悪くはないのだが、これを着て街中を歩いている兄ちゃんの数があまりにも多いので、なんだか着る気がすっかり失せてしまい、手放そうとは思っていたのだ。
だからこれを機会にギタリストのこんにあげた。彼に着せたら結構似合っていたので、うれしかった。
ドラムの楼華ちゃんには、以前あげたBDUを着てもらった。
そして、私は、英陸軍のカモフラージュ・ジャケットを着た。
ポケットが破れていたり、迷彩もイイ感じで色褪せていて、かなりボロボロな代物なんだけど、見ているとこのぼろぼろさ加減が、まるでフェンダーのサンバースト塗装のオールドのような風格があって、それがたまらなくかっこよくて、風呂上りのガウン代わりに愛用しているものだ。
なかなか、もこもこしていて暖かいのですよ、コレ。
そういうわけで、当日のぱぴヨンズの衣装は、
ヴォーカルの桜子:フランスのF-1ジャケット。
ギターのこん:西ドイツ陸軍のシャツ。
ドラムの楼華:米陸軍の戦闘服。
ベースの私:英陸軍のカモフラージュ・ジャケット。
うむ、完璧な陣形ではないですか。
なんだか装備も衣装もバラバラだけども、一騎当千なアスラン王国空軍外人部隊・エリア88の傭兵たちみたいではないですか。
上記のミリタリールックで、ぱぴヨンズ、颯爽とステージに登場。
しかし、2曲目の演奏が終わった頃、ヴォーカルの桜子が「これ着てると暑いよ~」とMCしだし、実際予想以上にライトが当たっていたため、たしかに熱かったので、ついつい私は「じゃ、脱ぎ脱ぎタイムね」と言ってしまった!
メンバー全員が「やった!」という顔をしてステージ上で脱ぎ始めたので、私もつられて陸軍のジャケットを脱いでしまった!
あとは、後の祭り。
メンバー全員が軍服を脱いでしまい、いつもの普段着へ。
残りの曲は、いつもの格好でいつもの調子で演奏が進められ、気がついたらライブは終わっていた。
たった2曲で「ぱぴヨンズ・ミリタリーファッション計画」は、もろくも崩れ去った。
残りに演奏した曲については、割愛。
というか、ショックがでかくて、当日のライブに関しては、最初の2曲目までしか覚えていないもんね。
記:2004/02/05