ミリオン・ダラー・ベイビー/試写レポート

   

million

意外な展開、切ないラスト。

うーん、ありきたりな言葉だが、
「じゃあ何が意外?」
「どうして切ない?」
について書くと、
ネタバレにつながるので、
これぐらいにとどめておきます。

あとは、実際に観てもらうしか。

大筋のところには直接関係ないことを書くとすると、モーガン・フリーマンが素敵です。

彼の静かな生き様も好きですが、あるところで出てくる、短い一言が「ク~っ!たまんねぇ」でした。

『ショーシャンクの空に』のレッド役のときもそうでしたけど、彼に“男の人生を見つめる静かな傍観者”の役をやらせると右に出る者はいないほどですね。

あと、音楽が良かったね。

訥々としてシンプル極まりない、あのサウンドが心に余韻を植えつけるのに一役も二役も買っていた。

『ベストキッド』では、可憐な格闘少女を演じていたヒラリー・スワンクも、ずいぶんとハングリーでタフな「女」に成長したなぁ、とも思いました。

ラストは本当、可哀想というか、一瞬の栄光のための人生、彼女の人生は、良い人生だったのだろうか?などと、ガラにもなく「人生」について考えてしまいましたですよ。

観た日:2005/04/13

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ミリオンダラー・ベイビー
監督:クリント・イーストウッド
製作:クリント・イーストウッド、ポール・ハギス、トム・ローゼンバーグ、アルバート・S・ラディ
製作総指揮:ロバート・ロレンツ、ゲイリー・ルチェッシ
原作:F・X・トゥール F.X. Toole 『テン・カウント』
脚本:ポール・ハギス
出演:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン、アンソニー・マッキー、ジェイ・バルチェル、マイク・コルター ほか

記:2005/04/13

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