HGガンダムグシオンリベイクフルシティ制作レポート
「鉄血」のMSは、皆ネコである
極論すれば、『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ」に登場するモビルスーツ(以下MS)は、全部ネコに見える。
特に、主役機のバルバトスや、ライバル機のヴィダールなどは、もろ猫に見えてしまう。
ネコにはそれほど詳しくないので、細かなネコの種類はわからないのだけれども、登場するMSのいちいちが、日本ネコやシャム猫、アメリカンショートヘアに見えてしまう。
(ヴィダールはアメリカンショートヘアですね)
尖った目と、猫背気味の姿勢がそのように見える大きな要因であることは間違いが、主役級のガンダム体型のMSのみならず、例えばグシオンやマン・ロディのように丸っこい体型のMSも、餌をたらふく食べて、部屋の中でゴロゴロしているデブ猫に見えてしまうのだから面白い。
そして、一旦「オルフェンズ=猫」という図式が頭の中に出来上がってしまうと、登場するMSのいちいちがネコに見えてまうんだよね。
痩せたネコ=イオフレーム獅電
精悍なネコ=グレイズ
痩せた野良ネコ=ゲイレール
といったように。
中でも、このような色眼鏡がなくとも、パッと見た瞬間に、「わっ、太めの雑種だ!」と瞬間的に感じたネコががンダムグシオンリベイクフルシティだ。
巨大ハサミとネコ顔
リベイクフルシティの大きな特徴に、巨大なハサミがある。
折りたためば、盾にもなるし、折りたたんだ形で腰に装着もできる面白いアイテムだ。
鉄血のオルフェンズの魅力は、「打」「突」といった、物理的な戦闘に魅力があることは以前記事に書いたが、
>>「打・突・殴・撲」の魅力~機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ
まさか、物理的破壊兵器にハサミまでが出てくるなんて、面白いではないか。
バンダイから出ているリベイクフルシティのキットも、この大型ハサミをうまく再現しており、キットを作りながら何度も折りたたんだり、ハサミの形にしてみたりと遊んだ。
ただ、ハサミを手に持たせると、その重量ゆえか、手首の関節がうまく保持してくれず、ポロリと手が落ちてしまうので、最終的にはお尻の部分に固定してしまった。
しかし、この大型ハサミの魅力以上に、私は、太い腿と、ドラネコのような逞しくしたたかだけれども愛嬌のあるフェイスに惹かれている。
ガンダムフレームを使用しているMSということもあり、基本はガンダム=カッコ良いMSであることには違いないのだが、多くのガンダムが抱くシャープで洗練されたフォルムが少々影を潜め、無骨で逞しさを優先させたデザインに惹かれてまう。
まさに筋トレおたくのヒューマンデブリ・昭弘が操縦するに相応しいルックスだ。
いつものラッカー系塗料を重ね塗り
制作したガンプラは、1/144スケール。
例にもれず『鉄血のオルフェンズ」のキットならではの、少ないパーツ数で、複雑な形状を巧みに表現していると感じる。
ゆえに、さっさと組み立て、サクサク完成。
組み立てる前に、面倒なので、ランナーにパーツがついている状態でマホガニーのサフを吹いてから、一気に組み立て。
おそらく1時間から2時間があれば、完成させてしまえる程度の部品数だ。
組んだ後は、パープル、濃緑色などの「隠し色」を筆塗りし、基本となるダークアースを筆塗り。
アクセントとして部分的にホワイトやダークグリーンも塗装。
後は、薄めたオレンジ、黒鉄色、赤褐色、レッドブラウンなどを筆で要所要所塗り重ねて、最後は、つや消し白でドライブラシ。
ここまでは、すべてクレオスのラッカー系塗料を使用し、最後は仕上げにタミヤのウェザリングマスターのアカサビ、オイル、青焼けなどを塗りたくって完成!ということで。
ネコ感がどれだけ出たかは分からないけれど、とにかく、雑に塗った顔が、逞しいドラネコっぽくて個人的には気に入っている。
ちょっと、汚れ過ぎたドラネコって感じだけれども。
記:2017/06/22