「約束破るとロクなことないよ」な、赤い月の夜
2016/07/08
昨日は「ほぼ徹」でした。
自宅にて「持ち帰り残業」。
ま、そのぶんちょっと早く帰れたので、起きている息子にも会えたし、中耳炎もどこ吹く風状態だったので、一安心。
耳にひっかけて、適当な脚色を加えながら「耳なし芳一」の話をしてあげました。
「芳一、芳一、芳一はおらぬか!」
と平家の落ち武者幽霊の声をドスを効かせて、思いっきり怖い声で言ったのですが、何故か「わははは」とバカ受け(涙)。
こちらは怖がらせようとしているのに(涙)。
ま、ついでだから、ラフカディオ・ハーンという小泉八雲が日本名の外国人の話だよ~とばかりに「雪女」の話もしてあげました。
息子言うには、「雪女本人に話したのだから、約束を破ったことにならないよ。ひどいよ」と怒ってましたが、私は、「誰にも話しちゃいけない」という約束なんだから、誰にもという中には、雪女本人も含まれているんだよ、要するに、自分以外のすべての人に話ちゃいけないという約束だったんだよ、と話しましたが、本人は納得いかない様子。
「雪女」は「私と会ったこと、今夜の出来事(爺さんが雪女の息で死んだこと)は誰にも話しちゃいけないよ」という約束を破る話ですが、そういえば、約束をやぶったがために、不幸な結果になる話って多いですね。
たとえば、「鶴の恩返し」とか。
息子には、約束破ると、あまりイイことないぞ、と一応言っておきました。
息子が寝た後は、私はひたすら仕事。
一息ついて、ベランダに出て、深呼吸をしたら、月が真っ赤なのでビックリ。
「赤い月の夜は、地球上のどこかで誰かが悪い相談をしているのさ」
『エリア88』でウォーレンがギターを弾きながらキムに語っていたセリフを思い出しました。
赤い月の夜、座敷牢の奥で玉姫様の発作は続く……
記:2006/06/07