仮面ライダーNEXT/試写レポート
(C)2007 仮面ライダー THE NEXT 製作委員会
(C)2007 石森プロ・東映
『ザ・ファースト』の続編!
先日、V3の登場で公開前から話題沸騰の『仮面ライダーNEXT』の試写に行ってきました。
大人向きのリメイク仮面ライダー。
2年前に公開された『ザ・ファースト』の続きですね。
感想は……。
良かった点を3つ
ストーリー、脚本、演出などについて書くと、スゲーこと書いてしまいそうなので、今回は、良かった点、面白かったところを3つだけ箇条書きにしてみたいと思います。
1、モッチー健在!
「仮面ライダー響鬼」を見ていた人には、もうおなじみのモッチー(森絵梨佳)。明日夢君のガールフレンドの持田ひとみ役をやっていた子です。
彼女は、今回は、国民的アイドルの役で出ています。アイドルのメイクや衣装、歌い方が、滅茶苦茶ツボにはまっていて可愛い!のです。
悪いけど、今現在の現実に存在するどのアイドルよりも、ベタにアイドルしており、これはかなりハマり役(笑)。ま、これだけじゃないんですが、このストーリーの重要なカギを握ることは確かな女の子です。
2、石田未来!!
この子は、この映画で初めて知ったんですが、志田未来にそっくりでビックラたまげた。
志田未来を3つぐらい大人にした感じ。
特に、不機嫌な顔した志田未来にうり二つで、一瞬お姉さんかと思ったほどであります。
で、名前を見ると、石田未来。
顔もそっくり、名前もそっくりと、これは何かの偶然か、狙っているのか?と穿ってしまうほど。
もっとも、名前の読み方は、志田未来は、「みらい」で、石田未来は、「みく」と違うんですけどね。
3、闇に光る眼!
女の子のことばかり書いてますが(笑)、リファインされたライダーだって、やっぱりカッコいい。
特に、劇中では語られていませんが、「The First」から経過した2年の歳月の間、幾度かショッカーとの戦いがあったこと、彼らのマスクが物語っています。
このマスクのウエザリング(汚し)が絶妙で、戦車のプラモが大好きな私からしてみれば、「く~っ!たまらん」なのですよ。
特に、1号よりも2号のほうが、戦いで大変だったんじゃないかと思われます。あくまで汚れの度合いからの判断だけど。
で、1号も2号も、眼が光るんですわ。
暗闇で。
ダークで汚れたマスクの大部分を占める赤ピンクな大きな眼が、ふわ~っと光るのですよ。
もちろん、前作でも効果的に眼が光っていましたが、闇に生える、1号ライダーの赤ピンクの眼の光、これがゾクッとくるのですね。
ウルトラマンが光のヒーローだとすると、ライダーは明らかに闇のヒーロー(最近のライダーはその限りではありませんが)。
ライダーは、正義のヒーローには違いないけれども、拭い去れないダークな佇まいがあるからこそ、好奇心の強い子供に受けたのだと思います。
ライダーが本質的に持つダークな側面を、闇に光る赤ピンクの複眼が象徴しているかのようでした。
正義のヒーローなんだけれども、どこかしら漂う得たいの知れないヤバさ、怖さ、宿命的に背負ってしまった悲しみ、底知れぬダークな側面。
夜の闇の中、ショッカーと戦う1号ライダー、油で汚れ、傷ついたマスクから、うす柔らかにふわ~っと浮かびあがるように点灯する赤ピンク色の眼。このシーンさえあれば、もうどんなストーリーであれ、仮面ライダーの本質は失われることはないのです。
逆に、これがなければ、ライダーはライダーじゃなくなる。
太陽光がサンサンと降り注ぐ中でのライダーキックもそれはそれでカタルシスなのですが、やっぱりライダーは夜が似合うダークヒーローなのだということを、改めて1号ライダーの眼が教えてくれました。
で、V3は?
で、肝心なV3は?
今回の映画の肝となる存在、そして新しい仮面ライダーのV3。
彼は敵か味方か、それとも……?
少なくとも、昭和のライダーのように1号と2号のスペックが合体した存在ではありません。
また、1号と2号によって作られたライダーでもありません。
細かなことは、ノーコメント(笑)。
V3の雄姿は、劇場でお確かめください。
記:2007/08/23