音の聴きやすさはアップしたけど、野蛮度が低下? 新ブルーノートRVGコレクション
またまたEMIがブルーノートの再発やってますね。
今度は1700円で。
そして、ルディ・ヴァン・ゲルダーのリマスタリングで。
私も、この前、「いーぐる」で行った「バド・パウエル特集」で、《ライク・サムワン・イン・ラヴ》をかける関係で、デクスター・ゴードンの『アワ・マン・イン・パリ』を買いなおした。
なぜ買いなおしたのかというと、この盤、なくしちゃったから。
おっかしいなぁ、好きで良く聴くCDなんだけど、どこ置いちゃったんだろう?
もしかしたら、「BIG BOY」に持っていって置き忘れたのかもしれないし、
もしかしたら、家の冷蔵庫の隅に眠っているかもしれないけれども、とにもかくにも、「いーぐる」特集に間に合わせなければならないので、急いで買いなおした。
するてーとですねぇ、なんか、音が違うんだよね。
そりゃ、リマスターだから音が違うのが当たり前なんだけれども、すっきりと音の分離がよく、変わりにピアノの音の迫力が無くなったような気がするのですよ。
このアルバムのピアノはバド・パウエルじゃないですか?
ゴリンゴリンと迫力のあるピアノなはずが、ポリンポインって感じで、ピアノが微妙にダイエットした感じ。
全体的には聴きやすいんだけれども、私の記憶の中にある音とはぜーんぜん違うのにはビックリ。
私が持っている(今はなくして行方不明の)『アワ・マン・イン・パリ』の音は、ピアノばゴリンゴリン、シンバルがバシャンバシャンとウルサく、そこがジャズの熱気ムンムンって感じで、最初はかなり抵抗があったんだけれども(なにせ聴き始めてすぐに買ったから)、そのうち、このウルササがたまらなくイイと感じるようになった。
ところが、今回のリマスターは、なんていうんだろう?良い意味でお上品になったぶん、音の野蛮人度はかなり低下したように私は感じる。
皆さんはどう感じられますか?
もっとも聴きやすくなったことは確かなんだけどね。
記:2009/03/14