頑張れサンヨー!
2015/05/24
また、ICレコーダー買っちゃいました。
インタビュー、
バンドの練習の録音、
バンドのライブの録音、
思いついたことを記録する言葉のメモ張、
ウルトラマンごっこには必携の変身道具…。
と、
私にとってICレコーダーは、生活の一部、とまではいかないけれども、出かけるときはバッグの片隅に必ず入れる大事なツールであることには変わりありません。
長らく私が愛用していたのは、三洋電機・デジタルボイスレコーダSANYO ICR-S170M(S) でした。
店頭で、シンプルなルックスに一目ぼれして買ったのです。
音を録音する以外にも、このカタチは、ハヤタがウルトラマンに変身するときのフラッシュビームとして使えると判断したからです。
事実、息子に持たせると、スケール的にもちょうど良い大きさ。ですので、息子とよくこのICレコーダーでウルトラマンごっこをして遊びました。
しかし、このレコーダー、便利は便利なんだけれども、3年ぐらい使っていると、液晶の画面表示が弱くなってきたんですね。
画面の表示がよく見えない。
目を近づければ、見えるんだけれども、たとえば、スタジオで演奏中、ベースを弾きながら遠目で録音時間を見ようとしても、みれないぐらい液晶が暗くなってきてしまった。
くわえて、電池の蓋がはずれやすくなってしまった。カバンの中から取り出すと、蓋が取れた状態のことが多かった。
そろそろシオドキかなと思って、今度は、オリンパスの、OLYMPUS V-20 VoiceTrekを買いました。
このレコーダーの良いところは、薄くて小さなボディも持ち運びに便利な点もありますが、それ以上に、ボディを二つに分割できること。
つまり、パソコンに音のデータを取り込むときは、わざわざUSBのケーブルを接続しなくとも、二つにパカッと分割したボディの片方の先っちょがそのままUSB端子になっているので、PCのUSB端子に接続すれば、そのまま音のファイルを取り込めるのです。
さらに、個人的にはデジカメをはじめとして、オリンパスというメーカーは、個人的に好きなメーカーだったということもあります。
医療機器を筆頭に、優れた技術を持ちながらも、商品の作りにはフェイクがなく、
堅実で丁寧なものづくりをしているメーカーというのが、私がオリンパス社に抱いている印象です。
ですので、オリンパスから、このICレコーダーが発売されたときから、ずっと注目はしていたのですね。
だから、サンヨーのレコーダーの調子が悪くなってきたのを機にオリンパスに買い換えました。しかし、このICレコードには、大きな弱点があったのです。
それは、ディヴァイドできないこと。分割機能がないのですね。
たとえば、45分間のライブをやったとします。
45分間、録音しっぱなしで、ライブ終了と同時に停止ボタンを押せば、当然、一つの音楽ファイルの所要時間は45分になります。
家に帰ってパソコンに45分のファイルを記憶させれば、あとはアイチューンやメディアプレイヤーでプレイバックをすることができます。早送りしたければ、マウスでポインタをクイッと移動させれば、簡単に移動もできるので、個人で再生したり楽しむぶんにはそれでいいのです。
しかし。
バンドメンバーにも、やっぱりライブの音源を送りたいじゃないですか?
しかし、45分のファイルは重すぎて、メールできません。
宅ふぁいる便でも、容量的にはちょっと難しい。圧縮かけても送れなかった。
そんなときに便利なのがディヴァイド機能なのです。
たとえば、45分間に7曲演奏したとする。
そうすると、この45分のファイルを7曲分のファイルに分割してしまえばいい。
一曲ごとのファイルの重さは軽くなるわけですから、宅ふぁいる便でもメンバーに音を届けることができるのです。
これが、ディヴァイド機能。
長時間録音したものを相手に添付ファイルで届けたいときに重宝する機能なのですね。
ところが、この機能がオリンパスのICレコーダーには搭載されていないのです。
ソニーのICレコーダーは、搭載されているものと搭載されていないものがある。
廉価のものには搭載されていません。
それに比べて、サンヨーの場合は、ほぼすべてのモデルにディヴァイド機能が付属しているのです。
だから私は、またもやサンヨーのICレコーダーを買っちゃったのですね。
デザインは、以前使っていた、ICR-S170Mと、ほぼ同型。
しかし、液晶画面が若干広くなったことに加え、バックライトもついているので、ディスプレイの見難さは解消されているんだろうな、と判断しました。
くわえて、オリンパスのUSB直結タイプに慣れてしまった身体には、いちいちUSBケーブルを使う気はしないわけですが、このICレコーダーには、背面にUSBに直結できるアダプターがついているのですね。
こいつは嬉しい。
だから、結局、またもやサンヨーのものを買ってしまった私。
考えてみれば、私が愛用しているデジカメもサンヨーです。
ザクティは2台持ってますし、モデルチェンジが発表されるたびに、注目してしまうムービー・デジカメです。
サンヨーといえば、野中・井植体制がいまだうまくいっておらず、莫大な赤字を抱えていたり、ご存知の方も多いと思いますが、ミクシィの「ケツ毛バーガー事件」も、サンヨーの社員のPCからの画像流出で世をにぎわせたりと、世間的なイメージは必ずしも良いとは言いがたい会社かもしれません。
しかし、そうした経営面、大勢の中の1人の社員の動向はべつとして、サンヨーはとても良い技術をもった会社だと私は思っています。
技術と同時に、その技術を生かすアイディアも面白い。
電池にしろ、私が2代にわたって愛用しているザクティにしろ、そして今回買い換えたICレコーダーもサンヨー。
さらに、私が大好きな『仮面の忍者赤影』の放映時のスポンサーもサンヨーだったそうです(古い)。
いまでこそ、世間的なイメージは、あまりパッとしない会社かもしれませんが、だからこそ、私の判官贔屓の心が疼く(笑)。
応援したくなる。
「がんばれー」と言いたくなる。
だからこそ、消費という行為を通して、シンパシーの表明をしているわけでもあります。
微々たる額ではありますが…。
というと、ちょっと大袈裟かもしれませんが、
要は、私の求めている機能と価格帯とデザインという3つの要求がすべて満たされる商品は、なぜかサンヨーの商品が多いんですね。
もちろん、すべての商品がそうだというわけではありませんよ。
たとえば、現行モデルの防水を強化したザクティは嫌い。
不満な点を上げればキリがないし、ちょっと何考えてるの?なデザインと機能と使い勝手とコンセプトです。
しかし、それを差し引いても、私がサンヨーに抱くイメージは、技術力とユニークなアイディア。
東芝、日立、松下といった電機メーカーにはない、ユニークな魅力を感じます。
レスター・ヤング、コールマン・ホーキンス、コルトレーンのようなテナーはそりゃ素晴らしいかもしれないが、ブッカー・アーヴィンだって、ユニークで味のあるテナー奏者だぜ!って思うのと同じ心境かもしれません(笑)。
これからも、ユニークで痒いところに手が届く商品をどんどん送り出して欲しいと思います。
記:2007/01/28