『子宮の記憶』の試写を見て、やはり松雪は、はすっぱな女性よりも薄幸な女性が似合うと思った
2018/01/09
昨日、松雪泰子主演の『子宮の記憶』の試写会に行ってきました。
試写会はひさびさだ。
あぁ、もっと映画みたい。
でも、なーんだか最近、ダラダラと予定がはいってしまい、試写会は行けずじまい。
これは、とてもよくないことです。
藤田宜永の小説を映画化したものですが、松雪ファンには「たまりわせんわん!」な映画です。
ちなみに、「たまりませんわん!」というセリフは、『マカロニほうれん荘』という漫画に登場するルミたんという女子大生の口ぐせです。
小学校の頃の私は、カワイセクシーなルミたんに「たまりませんわん!」でした。
松雪主演の映画といえば、最近だと『フラガール』が記憶に新しいところですね。
でも、個人的な好みから言えば、『フラガール』より『子宮の記憶』の松雪のほうが「たまりませんわん」であります。
なーんか、はすっぱで気丈な松雪もイイけど、個人的には、薄幸さがにじみ出た暗い感じの松雪のほうが「たまりませんわん」なのであります。
たとえば、中居君が主役を演じたテレビドラマの『砂の器』の松雪は良かった(笑)。
「ワタシ、不幸あるよ」な空気がプンプンにじみ出ている風貌がとても「たまりませんわん!」でした。
こういう女性となら心中してもいいよなぁ、なんて、あらヤダ、ワタシ、何考えてるのやら。
基本的にノーテンキな脳味噌ゆえ、あまり人生についてとか、男と女についてなんてテーマでは思い悩まない私。
そんな私にも「悩みがあまりない」というコンプレックスがあります。
だから、贅沢かもしれないけれども、4つぐらい悩みが欲しい(笑)。
それこそアタマを抱えてしまいそうな。
そんな私の悩みがないという悩みを解決してくれそうなのが、薄幸そうな役を演じる松雪。
薄幸キャラの松雪と、北風吹きすさぶ日本海側の寒村で暮らしたい。「北の国から」よろしく、羅臼でもいいや(笑)。
ギリギリの生活費でギリギリの生活。私はいつも「この都会のもやし野郎はよぉ」と地元の猟師さんや、腕っぷしの強い男たちにいじめられます。
少ない給料をもらい、とぼとぼと小さく、今にも壊れてしまいそうな家に帰ると、美しい妻(もちろん松雪の薄幸キャラバージョンです)がいる(笑)。
二人で、爪の先に灯りをともすような生活をしながら、ささやかなシアワセをかみしめる、外は雪だよ日本海。荒波、嵐潮、最果て岬。あれ、なんで岬だ?
こういう生活を送らざるを得なくなれば、「悩みがないのが悩みだ」だなんて贅沢な悩みは言ってられないことでしょう。
あ、ちなみに、映画は最果て冬の日本海じゃありません。
舞台は、南の島です。沖縄です。
ここの食堂で働く松雪、いい感じなのです。
食堂といえば、『フラガール』で、炭鉱の町の食堂でビールを飲みながら、ひとり晩飯を食べる松雪はカッコよかったなぁ。
しかし、『子宮の記憶』の松雪は、このような颯爽とした強さはなく、いやはや同一人物とは思えないほど。
だんだんと書いていながら、書いていることが分からなくなってきたので、今日はここまで。
といっても、明日つづきを書くわけでもありませんが。
そうそう、肝心の感想ですが、おもしろいか、つまらなかったかぐらいは書いておきましょうね。おもしろかったです。
全然関係ないかもしれないけど、映画の『人間の証明』を思い出しました。
『子宮の記憶』は、2007年1月13日、シネスイッチ銀座にてロードショーです。
観にいこう!
記:2006/12/01