『深夜食堂(シーズン2)』見ながらメモ
2021/02/24
第1話
『深夜食堂』シーズン2の第1話は、ヤクザの松重豊とタコウインナーのエピソード。
松重豊がいつも深夜食堂でタコウインナーを頼んでいるが、それにまつわるエピソードが、そういえば無かった。
高校野球児だった松重豊。
福岡一、いや、九州一の野球児だったそうだ。
甲子園出場前に、喧嘩で甲子園がパー。
喧嘩の理由が、野球部員憧れのマネージャーとデートをしていた時に、地元のチンピラに絡まれたから。
で、そのデートをしていたマネージャー・安田成美が乳がんだったというエピソード。
野球部で同級生だった刑事は光石研。
刑事とヤクザと、まったく対極の世界を歩んでいるが、どこか繋がっている二人の関係もなかなか。
第2話
第2話は、売れないお笑い芸人とその彼女のエピソード。
ありがちなパターンなのだろう。
そして、こういう関係も少なくないだろう。
売れないお笑い芸人の将来を信じて尽くす女性が。
そして、だいたいが大物になれずに消えてゆく。
みつぐ女性は平田薫。
さえないお笑い芸人は永岡佑。
ハイボールが飲みたくなるエピソードだった。
プラス、から揚げも食べたくなるエピソードだった。
第3話
第3話は、空手道場の宇梶剛士とアサリの酒蒸しのエピソード。
宇梶が手刀で切ったビールの瓶先を、すっと受け止めるオダギリジョーの動体視力も大したものだ。
そういえば、しばらく戻ってこないといって、シーズン1の最終回に去っていったオダギリジョー、比較的戻ってくるのが早いような気がする。
母親思いの宇梶剛士と、母親の馬渕晴子。
仲が良いんだか悪いんだか。
酒蒸しの汁をご飯にかけて食べる宇梶の顔の美味そうなこと。
第4話
第4話は親の借金を返すために伊藤歩がソープ嬢を演じていた。
親の借金を返すために風俗で働く⇒いやだ という設定のドラマや映画や漫画は数多いが、実際、そこで働いて完済というパターンのストーリーは初めてかもしれない。
そして、自分に気がある弁当屋のバイト君と結ばれるというお話。
弁当屋のバイト君は、伊藤歩が借金を返し終えたタイミングに実家に帰って家業の食堂を継ぐために帰郷することになったので、非常に良いタイミング。
だからナレーションにも「人生タイミング」という言葉が出てきたのだろう。
第5話
第5話は、映研の大学生2人と、大学教授と不倫をしていた女子学生・早織の話。
缶パイナップルで作る酢豚、うまいだろうな。
ストーリー的には、いまひとつだったが、最後の料理解説コーナーで、小林薫が酢豚以外のパイナップル料理をリクエストされて固まるところが良かった。
映画サークルの一人、前野朋哉は、そういえば『桐島、部活やめるってよ』でも、映画サークルの高校生の役を演じていた。
オタッキーな役が似合っているのかもしれない。
第6話
第6話は、小説家・吹越満と彼の娘の話。
吹越満は小説のため家族を捨てていた。
で、デリヘル読んだら娘(朝倉あき)が来た!
よくある話といえば話。
デリヘルじゃないけど、堤真一と橋本愛もそのような親子関係だったような。
その映画は『俺はまだ本気出してないだけ』だった。
鍵となる料理はクリームシチュー。
夏でも食べたくなってしまうではないか。
そういえば、編集者の町田水城は、吹越満の小説を時代遅れな箇所があると指摘しつつも、太宰治のような小説を書いてくれとリクエストしていたな。
べつに太宰が時代遅れというわけではないけれども、今風ではないよな。
第7話
第7話は、シナリオライター・市川実和子の話。
プロデューサーの田中哲司と不倫しているという設定だが、映画、ドラマではよくあるパターンだね。
それより田中哲司が、こういう役が多いような気がする。
『ゴーストライダー』の編集長だったり、『デッドストック~未知への挑戦~』ではテレ東のベテランディレクターを演じていたりと。
市川実日子が飼っていたネコが可愛い。
交通事故で足の骨を折って可哀そうだったけど。
今回のキーとなる料理は白菜漬け。
漬ける前に陰干しをすると美味くなるというのは、たしかになるほど。
太陽からのめぐみの甘さ。
なんともいえぬ味わい。
第8話
第8話でスポットが当たるのは、小林薫の深夜食堂の客の一人、酒井若菜。
彼女は寒がり。
そんな寒がりな彼女にできた年上の中年彼氏は指名手配中の男。
部類の冷やし中華好きで、警察もそのことを知って捜査をしている。
冷やし中華好きということが手掛かりで逮捕されてゆく男と、またまた男と別れる女。
刑事役の塩見三省が相変わらず渋かった。
冷やし中華が食べたくなるエピソードだった。
第9話
第9話のキーフードは肉じゃが。
この肉じゃがをめぐっての話。
詐欺姉妹は前田亜季と東風万智子。
肉じゃがを食べたくなる話ではあるが、ちょいと凝り過ぎか?
というか、男ってそんなに肉じゃが好きか?
それと定番なのはサバの味噌煮ね。
嫌いではないけれども、この2つの料理が得意だからって特に女にベタ惚れするってことはないな。
それこそ、今の時代の若い男は、肉じゃがもサバの味噌煮もおふくろの味にはなっていないような気がする。
ファミレスやコンビニの味のほうが7歳までの味覚の記憶に刷り込まれているのではないだろうか。
第10話
『深夜食堂』シーズン2の最終回は、あのオダギリジョーの過去が明らかに!
なるほど、それで8年ほど食らってたんだ。
パクられる前の恋人は黒谷友香。
しかし、現在、黒谷友香は餃子屋のリリー・フランキーと結婚している。
誕生日に駆け落ちしようともちかけるわけだが、それもかなわず。
駆け落ち先がストックホルムというのもそこはかとなくカッコ良いではないですか。
相手がリリー・フランキーというのは分が悪い。
映画『東京タワー』で主演を演じたオダジョーだが、誰を演じたかというとリリー・フランキーだからね。
ニンニクきつめの餃子を食べたくなる回ではあった。
それにしても黒谷友香と川沿いで出合うオダギリジョーの格好はアンデス人かい?!って感じではあった。
オダジョー、癖のある役を演じさせればピカイチだ。
記:2017/08/22