ソビエト陸軍自走砲SU-85完成!(タミヤ1/35)

      2021/02/23

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段取りが功を奏して、あっという間に完成

タミヤのSU-85が完成しました。

2度目の制作なので、あっという間に組み立て終わり、塗装もあっという間に終了です。

やっぱり模型は段取りですね。

完成イメージを固めながら、少しずつ進めていくのも醍醐味のひとつではありますが、最近は、とにかく押入れの中に積みあがった模型の箱を少しでも崩すために、速めにどんどん仕上げることを目標としています。

とはいえ、せっかく作るのですから、作るからには、そこそこのクオリティは維持したい。

となると、大事なのは段取りになってくるんですね。

作る順番だったり、組み立て前に先に塗っておくべきところの見極めだったりと。

これらポイントを押さえた上で制作を進めると、けっこう早く仕上がる。

ただ、初めてトライするキットは、組み立て説明書を見ただけでは、なかなかカンどころが掴めないんですね。

その点、二度目、三度目に作るキットは楽勝です。

一度作れば、作業の流れは、なんとなく身体が覚えているものですから、さくさくさくっと進む。

そういうキットが、私の場合だと、KV-Iだったり、KV-IIだったり、T-34だったり……って、おいおい、皆ロシアの戦車ばかりじゃないかよっ?!

ま、それだけ部品が少なくすぐに組みあがるので、結局、ドイツ戦車が好きなんだけど後回しになってしまい、手が伸びるのはロシア戦車になっちゃうんですね。

すぐに作れて、そこそこカッコよく仕上がるロシア戦車万歳!
といっても、実戦では絶対に乗りたくないけど……。

というわけで、今回のSU-85も、わりと最近作ったので、わりと早く完成にこぎつけることが出来ました。

いつもと違って、今回は車体上部から作っていき、足回りは最後にしました。

なんといっても、ハッチの角度。

付属のフィギュアが、開いたハッチを片手で持つポーズなのですが、ハッチの確度と腕の角度を早く決めてしまいたかったので、車体上部をざっくり作り、フィギュアを組み立てながら、腕とハッチの角度を決めてから、細かなパーツ類の接着作業に取り掛かりました。

足回りは、クリスティースタイルのT-34系車輌で転輪の数が少ないので、車体上部を組み立ててしまえば、あっという間に完成してしまいます。

なので、今回は車体上部⇒フィギュア作りとハッチの角度決め⇒車体上部⇒車体下部という流れで組み立てていきました。

この流れでいけば、トータルで5時間もあれば、余裕で組みあがると思います。

オール筆塗り

塗装はすべて筆塗りです。

いつも吹いているサーフェイサー、今回は吹いていません。

水溶きアクリル重ね塗りです。

ある程度組みあがったら、面積広めの平筆で、タミヤのアクリルミニのハルレッドを塗ります。

水を⒑~20%ほど加えて、サラサラ状態にしてから、一気に筆で塗りまくります。

当然、下地はすけすけですし、アクリル塗料は乾燥すると収縮する特性があるので、プラウチックの下地が露出していっる塗り残しはたくさんあります。

ここの個所をめがけて、ハルレッドが乾いたら次は水溶きのNATOブラックを塗りつけます。

まだまだ2回塗った程度では、プラスチックの地肌を消すことは出来ません。

そこでNATOブラックが乾いたら、下地が透けている個所を中心ンに、フラットブラウンを筆でぺたぺたと置いていくわけです。

この段階にくれあ、おおよそ下地塗りは完了、次の段階は基本色の塗装になっていきます。

塗装と汚し

基本色、今回は、いつもより明るめで塗ろうと決めていたので、フラットグリーンではあるのですが、いきなりフラットグリーンではなく、この色よりも一段濃い緑のディープグリーンを筆塗りしました。

がっつり塗った下塗りを活かすように、水でサラサラにしたディープグリーンを幅広い平筆で塗りました。

ディープグリーンが乾いたら、いよいよフラットグリーンの出番です。

これも薄く水で溶いて、筆でさくっと全体を塗りました。

乾くと、予想していたよりも暗い感じの色調になっていたので、最後の重ね塗りは、フラットグリーンにフラットホワイトを混ぜて、わざと塗り残しが出来るような雑な塗り方をしました。

これで基本塗装は終了。

あとは、汚しですね。

汚しは今回は油彩オンリーでいきました。

フィルタリング、ウォッシングなどはせずに、そのかわり、Mr.ウェザリング塗料を油絵具の薄め液がわりにして、ポイントとなるところを汚していきました。

陰になる部分やスス汚れを出したい箇所は、ピーチブラックをフィルタリキッドバイオレットで溶いて筆塗り。

泥汚れやサビ汚れを出したいところは、バーントシェンナをフィルタリキッドフェイスグリーンで溶いて筆塗り。

同様に、カドミウムオレンジもフェイスグリーンで薄めてポイントとなるところに乗せていきました。

半乾きの状態で、あとは面積広めの平筆で、模型全体をなすりつけてブレンディングをしたのですが、その際、ほんのわずかなアイボリーホワイトを平筆に染み込ませておきました。

この状態でこすると、リベットの凸部に明るい色が乗るので、ドライブラシ的な効果も出るわけです。

これで完成、あっという間です。

車体の緑はかなり明るい緑にしたつもりなんですが、それでも油彩を塗り重ねると暗い感じになってしまいますね。

やっぱりカッコいいなぁ、襲撃砲戦車(まるしータミヤ)は。

両脇に適当に積まれている履帯(キャタピラ)のパーツは、ハルレッドの上に、メタリックグレーをドライブラシしただけというお手軽塗装。

両脇の文字は、ドラゴンのT-34で使用しなかったデカールを貼っています。

フィギュアは、タミヤアクリルミニを塗り、スミ入れ塗料のブラックでスミイれ、乾いたら、油彩のアイボリーホワイトでドライブラシをしただけという、これまたお気楽仕上げです。

デカールの余白、思いっきりシルバリングしてますね。
もっと、きちんと綿棒で馴染ませ、マークソフターを塗っておくべきでした。
ちなみに今回は綿棒は使用せずにティッシュのみですが……。

油彩のバーントシェンナとオレンジとブラックが混ざるだけで、このような色合いに簡単になってくれます。

正面から見ても、もうロシア戦車以外のなにものでもない雰囲気を醸し出しまくっていますね。

車体上部は、アイボリーホワイトを多めにこすりつけています。

いやぁ、組み立て短時間、塗装も汚しも短時間で出来て、なおかつ、時間をかけなかったわりには、時間がかかった風な仕上がり(?)になったので、なんだかちょっと嬉しいゾ。

記:2020/06/24

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