戦う!書店ガール第一話の感想 ネタバレ含む
2018/01/09
※注意! 2話以降のネタバレ含みまくりの予想です
23歳の女の子を妊娠させた。
責任を取らなければならない。
だから、別れてくれ。
ドラマのエンディング近くで、副店長の西岡理子(稲森いずみ)に、そう告げた一つ星出版の営業マン・柴田駿介。
去っていった彼が乗るタクシーにはまゆゆ(渡辺麻友⇒北村亜紀)が同乗。
そういえば、まゆゆは「フェアリー産婦人科」のビルに入っていったっけ。
だから、私から彼を奪った相手は北村亜紀(まゆゆ)に違いない。
よって、まゆゆ(北村亜紀)は私(西岡理子=稲森いずみ)の恋敵。
いよいよ恋のバトル勃発か?!
第二話に続く!
……と、次の話に視聴者を引っ張る作戦なのかな?
あくまで原作と設定が変わってなければ、の話なのですが、たぶんあの一つ星出版の営業マン(稲森いずみの恋人)の恋人は、まゆゆではないでしょう。
だって、まゆゆと結婚するのは小幡伸光(大東駿介)なんだから(原作どおりだとね)。
小幡伸光とは、コミック雑誌の編集者で、理子の恋人の柴田駿介が挨拶に連れて来ていた編集者ですね。
急に「お腹が痛くなった!」などと姑息な手を使って、まゆゆの部屋に上がりこもうとした彼です(笑)。
23歳という共通項があったり、まゆゆが産婦人科のビルに入って行く描写は、おそらく送り手側のミスリード(わざと誤解に導く手法)なんじゃないかと。
23歳というのは偶然。
フェアリー産婦人科は、あくまで雑居ビルの中の病院のひとつに過ぎません。
まゆゆは、ビル内の他の場所に用があって入っていて、結局、「なーんだ」で終わってしまうのかもしれませんね(あくまで推測ですが)。
それにしても『戦う!書店ガール』の第一話、まあまあ面白かったですよ。
亜紀ちゃん(まゆゆ)は、原作よりも年齢が4〜5歳若い設定ですが、個人的には、原作のイメージをほぼそのまま再現していると感じました。
むしろ、やる気あふれる笑顔の多いまゆゆが、原作の亜紀さんのイメージをよりグレードアップさせている感じすらしました。
まゆゆの「やる気笑顔」、見ているだけで元気になります。
服店長の理子さんも、原作のイメージにはピッタリ。
原作の一巻、特に前半の理子さんは、もう少し堅物で融通が利かないキャラだったのですが、色々な修羅場をくぐり抜けて二巻の理子さんは、もう少し丸くなっています。
今回の稲森いずみさんの理子さんは、どちらかというと『書店ガール』の原作でいえば、2巻以降の理子さんのイメージに近いですね。
もっとも、まゆゆのことを恋敵と「誤解」した2話以降は、もう少しトゲトゲした態度に変貌してしまうかもしれませんが……。
あと、まったく関係ないのですが、ちょっと疑問に感じたこと。
それは原作にないエピソードだったんですが、マツコデラックスがダイエットしたようなオカマタレント・アリーのサイン会を、ドラマの舞台であるペガサス書房で開くことになるのですが、この段取りには「う〜む」でした。
この著者サイン会、いくらお爺さんの会社関係で、その芸能人とのパイプがあるからといっても、版元(出版社)を通さずに勝手にサイン会することはあり得ないですね。
実際、版元の編集者や営業マンも会場に立ち会っている様子は描写されていなかったので、書店と芸能プロダクションとの「直」のやり取りだったのでしょう。
しかし、タレントのスケジュールを押さえるのは、お爺さんの会社の力の賜物かもしれませんが、サイン会のための本の確保や、段取りの打ち合わせなどは、タレント本を出している出版社の営業と、現場の書店と、そしてタレントの事務所なりマネージャーなりの3つの会社や担当との連絡を取り合いながら内容や段取りを詰めるのが通常なのですが、なんだか、今回のドラマでは、「まゆゆ一人の暴走」的な描かれ方になっていました。
タレント本の担当者は、文芸書か新刊の担当になるのでしょうから、タレントのスケジュールに関しての交渉はコミック担当のまゆゆだとしても、実際のイベント運営の段取りは、店長や副店長のような責任のあるポジションの人や、その書籍を担当がしきるのが通常なんですけどね。
ま、ドラマだから仕方ないか。
まゆゆの「本を愛するがゆえの暴走」っぷりを描くことが最優先のエピソードだったのかもしれません。
とにもかくにも、第二話にも期待です。
記:2015/04/15