テレビの大きさ
よく一緒に飲みに行く、ジャズが好きな某デザイン事務所の社長。
先日、呑んでいるときに、たまたまテレビの話題になった。
話を聞いていると、彼はテレビの大きさに、ずいぶんとコダワリを持っている人のようだ。
東京に出てきて、一人で暮らすようになってからは、出来るだけ小さなテレビしか自宅に置いたことがないという。そのかわり、デザインが洒落たものを選んでいるらしい。
なぜ、小さいテレビか。
その理由がふるっている。
「雲さん、その人の知性って、部屋に置いてあるテレビの大きさに反比例すると思いませんか?」
面白い意見だ。
うむ、たしかに一理ある。
……ような気もする。
お互い都心近くのマンションに住む身。
だだっ広い郊外にあるような家のリビングに置くのなら、話も違うのだろうが、限られたスペースの部屋の中に、ワイド何々型ワイドなんとかビジョンなんかをドーンと置き、我が家は自宅シネマ館だ、うーん、大画面にサラウンド、うちのシステムも中々いいねぇ、などと悦にいっている奴がもしいるとしたら、たしかに何だかダサいような気がしないでもない。
かくいう私は、テレビデオ。
外付けのビデオ・デッキを置くスペースが勿体無いからという理由で、新婚当時からテレビとビデオが一体化したテレビデオにしている。
先日、ビデオのモーターが回らなくなったので、新型に買い換えた。
彼の基準からしてみれば、大きいのだか、小さいのだか。
記:2001/11/10