『天使』と『あおげば尊し』/試写レポート
昨日、一昨日と、試写会に行ってきました。
一昨日は、『天使』。
深田恭子が主演で、いたずらっ子な天使の役を演じる映画です。
とくに彼女のファンじゃなくても、彼女の可愛らしさの虜になってしまいそう。まさに、ピッタリの役だよなぁ。
様々な登場人物が、ほんのちょっとだけ、今の状況よりも幸せになるストーリー。
ま、べつに、イラクや北朝鮮の人民なんかに比べれば、「今のままだって十分、あんたらは幸せじゃないか!」という境遇な人たちですが、そういう人たちでも、まぁちょっとした悩みとか心に気になるところはあるわけで。
愛くるしく、ちょっとだけイタズラな深田…、じゃなくて天使の出現で、彼らの状況がちょっとだけ良くなるのです。
可愛く、イイ天使さんですね。
子供に安心して見せられる映画だと思います。
ちなみに、この映画を見ると、無性にジンライムが飲みたくなります。
一昨日に観たのは、『あおげば尊し』。
こちらは、テリー伊藤が主演の映画です。
テリー伊藤の映画初出演の映画ですが、なかなか味があって、良い感じのキャラを演じていましたね。
小学校の先生の役ね。
自宅介護の話。
テリー伊藤のお父さんも、教師。
しかも、厳格な教師だったらしい。だから、ガンになっても誰も見舞いにこない。
そんな厳しかった父親が、テリー伊藤の教え子に施した最後の授業は……?
そうなんだよなぁ、うちのトーちゃん、カーちゃんがぼけたり、老いて寝たきりになったりしたら、介護しなきゃいけないんだよなぁ。面倒だよなぁ、疲れるよなぁ。
以前もここで書いた記憶がありますが、老化は「尻」から。
尻の筋肉を両親に鍛えてもらうしかないよなぁ。
死ぬ直前まで、元気に直立歩行して仕事を続けていて欲しいよなぁ。
アメリカの黒人で100歳超えている老人でも、そういう人多いしなぁ、やっぱ、寝たきりになると、寝てるほうもシンドイし、介護するほうも面倒い。
死ぬ前日まで、元気に気丈に生きていて、ある日突然ポックリと爽やかに逝ってくれるのが一番、子供孝行なんだろうなぁ、なんて不謹慎かつ、自分に都合の良いことばかりを考えながら、この映画を観てました。
父親の前では、少年っぽくなるテリー伊藤の姿は、情報番組やワイドショーなどで見せる表情とは、まったく違うキャラなので、最初は戸惑うかもしれませんが、物語が進むに連れて、少しずつ引き込まれてゆき、このような主題を持つ映画において、このような先生役を演じられるのは彼しかいない!とまで思えてしまうのだから、凄いですね。
静かで淡々とした映画ですが、投げかけられたテーマは深いと思います。
記:2005/12/02