仲間由紀恵の『東京湾景』
いわゆる「げつく」と呼ばれている月曜の夜9時からのドラマ。
今、やっているのは、仲間由紀恵が韓国籍の主人公を演じる『東京湾景』。
ディーガに録り貯めておいたものを遅ればせながら、観ている。
韓流ブームにあやかった日本版『冬のソナタ』だな。
というのが、真っ正直な感想。
もっとも、終始べったり調な韓国と、
あくまでアッサリ調の日本とでは、テイストの違いは大きい。
その違いは、脚本なのか、俳優なのか、国民性なのか、培われてきたドラマ制作における蓄積の違いなのか、そのへんはよく分からないけど。
あ、もちろん、嫌いじゃないけどね。
つまらないか、面白いかと問われれば、
面白い。
なんとなく先が分かるんだけども、
結論にたどり着く道筋を気にし、
かつ、
楽しむ面白さがある。
・異母兄弟説ネタ
・でも、ホントは異母兄弟じゃなかったネタ
・記憶喪失ネタ
・父親・母親時代からの因果応報に子供が振り回されネタ
・二人が燃え上がれば燃え上がるほど、迷惑する人が増えるネタ
など、『冬のソナタ』と共通するネタが散見されるが、まぁ、別に、これらのネタは『冬のソナタ』がオリジナルだというわけでもなく、過去からありがちなネタなので、非難にはあたらないだろう。
登場人物では、和田亮介役の和田聡宏が良い。
まったくの新人だそうだが、浅野忠信の弟的な風貌と、テンションを抑えたクールな演技は、私的には、なかなか好感。
『an an』なんかの“抱かれたい女”特集のベストにランク・インするのは時間の問題だろう。
脇を固める哀川翔も悪くない。
なぜか、私の足元には、このドラマのサントラのCDが転がっているので、たまにそれをかけながらパソコンをパチパチ打っていると、ドラマの色々なシーンが浮かんできて、次第にタイピングの速度が落ちてきてしまう。なかなかサウンドの音の訴求力も高いドラマだ。
この番組もいよいよ、あと1回か2回で最終回。
ラストの展開まで、目が離せない。
というのは半分嘘で、毎週月曜日が楽しみで楽しみで仕方がない、というほどではない。
記:2004/09/09