この音色、妙に懐かしいぞ~上野耕路⇒里国隆

      2019/09/04

上野耕路を聴いていたら里国隆が聴きたくなった

上野耕路の冷ややかな沖縄サウンド、『オキナワン・チルダイ』。

このサウンドは妙にクセになる中毒性があり、あのデジタル音ながらも、そして無愛想でよそよそしさすら感じるサウンドでありならも、どこか懐かしい音なんですよ。

で、この懐かしさは、いったいなんなのだろうと気になって今日の午前中は必死に思いだそうとしていたのだが、そうそう思い出した、里国隆の竪琴だ。

satokunitaka

きっと、竪琴の音色をシンセでシュミレートしているのでしょう。

里国隆のCDは3枚持っています。

3枚とも、奄美大島に訪問した際に「サウンズ・パル」で購入したんだよね。

ヘタなブルース以上にブルースを感じる三線と琴の弾き語り。里国隆のうまいんだかヘタなんだかわからないけれども、魂をゆさぶるような激烈インパクトな歌声を彩る琴の音色が記憶の中にこびりつき、デジタルな肌触りの音楽を聴いても妙な懐かしさがよみがえってきたのだろう。

たしか、「サウンズ・パル」の高良さんは、生前の里国隆に会っているそうです。

どんな人だったのかと聞いてみたら、「あっちこっちで見かけるような、フツーのおじさん」だったんだそうです。

「今日は橋のほうで歌っているよ」「へぇ、そうなんだ」

奄美大島の住民の間では、それぐらいの認識とやり取りだったようですね。

里国隆の、あの暑くて太い歌声と、涼しい弦の音の絶妙なブレンド具合、これもまた、クセになるんだよね。

なんなんだろう?

「暑苦しく切ない」って感じ?

よくわからないけど、良い。

記:2008/12/10

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