ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ
2021/02/10
久々に『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』を聴いた。
アンディ・ウォーホルが描いたバナナのジャケットで有名なやつね。
その昔、私がベースを弾くようになってから組んだ“2番目のバンド”のヴォーカルの女性が好きだったアルバムだ。
自己演出か天然か、おそらくはその両方だとは思うが、夏でも全身真っ黒ずくめの格好しかせず、精神病院に通っていることと、敬虔なクリスチャンだということが自慢の人だった。
久しくこのアルバムの存在すら忘れていたのだが、たまたま自宅のCD棚の洋楽コーナーの“W”のコーナーに手を伸ばし、ウィーザーでも聴こうかと思って取り出したのが“V”のコーナーにあるはずのこのアルバムだったのだ。
ま、いいか、たまには聴いてみよう。
いやぁ、良いわ。
《宿命の女》だけを聴こうと思ったんだけど、結局全部聴いちゃったよ。
なにがいいって、あのギターの音。
ローファイ感ってやつ?
曇りガラスを指で引っかいたような、ガリガリで、割れたような音。
それに、サウンド全体に薄い膜のように覆いかぶさる、ピントのズレたようなエコー。
たまには、こういうサウンドもイイ。
とくに、《僕は待ち人》とか《ラン・ラン・ラン》なんか最高だよね。
少なくとも、クリーンで伸びのあるトーンよりは、こういう音のほうが大好き。
音色だけで聴けちゃうロックだよ、これは。
脳と背中(?)がムズムズと興奮しちまったぜ、べいべー(笑)。
記:2004/10/12
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