俺は誰だ?
2015/05/30
Who am I?
俺は誰だ? お前は誰だ?
こんな、めちゃくちゃ単純な質問を自分自身に問いかけることが多くなりました。
私は、何をして、どこへ行こうとしているのか?
いったい何をしたいのか?
いまやっていることはどこにつながり、どこを目指しているのか?
すごく、当たり前で単純過ぎる自問自答ですが、単純なだけに難しい。
私、サラリーマン時代は、こんな問いかけ、自分にしたことはほとんどありませんでした。
いや、していたかもしれないけれども、今ほど真剣じゃなかった。
漠然と、半ば無自覚にレールの上に乗っかっている状況がサラリーマン時代だったからね。
ま、そういう状況とそういう中にいる自分が厭になったとうか、飽きたというか、
自分が自分じゃなくなってゆく感じが強くなり、そういう状態で一生終えるのってどおよ?って気分が膨らみに膨らんだ結果、会社を飛び出したわけだけども、飛び出したら飛び出したで、道は自分で切り開いてゆかなければならない。
だからこそ、このような自問自答をお風呂にはいっているときとか、酒を飲んでぼーっとしているときなどに問いかけるようになってきたのだと思うのだけれども、それはそれで、良い習慣だと思っています。
会社辞めたほうが楽しいよ。
ストレスゼロになるよ。
満員電車乗らないでいいよ。
イヤな奴と顔を合わせる必要なくなるよ。
自分で仕事選べるようになるよ。
強制的に仕事を“させられてる感”はまったくなくなるよ。
毎日が楽しいから、朝の目覚めがいいよ。
だから、辞めたほうがいいよ。
……と、万人に勧めるわけにはいきませんが、おそらく多くの人は、「サラリーマンなんてやめたいぜ」と思いつつも、多くの人が辞めないのは、金銭的な心配、つまり辞めた後、自分は果して稼いでゆけるのか?という金銭的不安が辞めることを踏みとどまらせる大きな原因なんだろうけれども、金銭的心配をぶっとばすぐらい働けば、別にぜんぜんノープロブレムだよ。
……と、薦めたいんだけれども、ま、そう気軽に薦めるわけにもいかないのだろうな。
責任取れ!といわれても、取りませんし取れませんので(笑)。
あるMBA取得者と飲んだときに言われたのが、「じつは、会社勤めが一番リスキーなんですよ」だって、もし40、50になって会社が倒産しちゃった場合、それも、「自分の責任」ではなくて、経営者の判断ミスといういわゆる「他人の責任」で会社がつぶれちゃった場合、「課長」や「部長」であることしか出来ない人は、何もすることが出来ないわけで。
大きな組織の中で一定の与えられた枠組みの仕事しかこなせない人。
しかも、子供も大きく育ち、家のローンも払い終えていない段階の中間管理職ぐらいの年齢で「一人で稼ぐ能力のない人」が路頭に迷った場合、それは、かなりの悲劇になるわけです。
もちろん、独立しても稼ぐ力のない人もいるのかもしれないけれども、会社を去った人たちは、会社という大きなバックボーンがないだけ、真剣度や必死さが違います。
Who am I?
を自問しながら、考えをめぐらせるレンジが会社勤めのサラリーマンよりも広くならざるを得ない。
実際、私自身、会社を辞めてからはじめて「サラリーマンの時の俺って、世の中の20%も見ていなかったんだなぁ」とはじめて気付きました。
この視野が急にサーッと広がってゆく感じって、会社を辞めたことのある人じゃないと分からないと思います。
言ってみれば、軽装で、長い旅路につくような感じ?
ワクワク感と不安の入りまじった感じは、まさに、「一人旅」という形容がピッタリでしょう。
もちろん、今の私は一人ではありません。
痒いところまで、私のことを気遣ってくれる頼もしいパートナーもいるし、アシスタントもいる。
私が辞めた途端、会社の看板がなくなったぶん、誰も付き合ってくれないのでは?という不安もありましたが、それは杞憂で、会社勤め時代に一緒に仕事をしていた方々も快くお付き合いしてくれています。
そういった意味では、私は一人ではない。
でもね、最終的な責任はすべて自分一人にかえってくる、という点では、やっぱり今の心境は「一人旅」という形容がふさわしいのです。
そして、私は一人旅、嫌いではありません(笑)。
自分は今、どこに行こうとしているのか、どこに行きたいのか?
そんな問いかけをしながら、不安半分・ワクワク感半分という心地よい状態をキープしながら、マイペースで歩みを進めてゆこうと思います。
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記:2008/04/27
コメント
■無題
自分の人生の主人公は自分自身ですからね!
ワクワク&ドキドキでしょう。
exciteはexistenceかもしれません。
でも、皆が独立してしまったら社会が困ります。
サラリーマンでも能力を発揮している人もいますし、
会社勤めだからこそ大人数で出来る仕事もあるかと思いますし、
皆それぞれかなぁと思っております。
雲さんには今の方が自分らしさが出るのだろうと思います。
Posted by John at 2008年04月27日 21:02
■Johnさん
こんばんは。
>でも、皆が独立してしまったら社会が困ります。
あははは、それはそうですね。
でも、大丈夫ですよ。
それはないと思います。
群れを飛び出すのって、
動物の世界でも、
人間の世界でも、
やっぱり少数派だと思いますから。
飛び出したい、出てもやっていける自信がある、
でも、飛び出すのが怖い、
そういう少数派の人には、
大丈夫!あなただったら出来るよ!
と、ポンと背中を押してあげたいですけど。
Posted by 高野 雲 at 2008年04月27日 21:52
■これからです。
会社を辞めたのが正解か?間違っていたのかの結論が出のは、これからです(笑)。毎日良い気分で居られても、突然のケガや病気には勝てません。当然、人生の到達点も変わってくるし・・・これまた自己管理や運という別の才能が必要です。万人にはオススメできません(笑)。「全ての自分のやらなければならない事」をハッキリ分かっている人にはオススメです。~そうは言ってもツライことはある(笑)。
Posted by Tommy at 2008年04月28日 19:43
■肝に命じておきます
tommyさん
アドバイスありがとうございます。
肝に命じておきます。
不測の事態も含めて、どうなるのか、まったく予測のつかない未知の領域に進んでいる感じって、なんだかジャズのジャムセッションやっているみたいで、ハラハラするけれども、やっぱりワクワクもするんですよね。
両方とも、一歩間違えれば崩壊のリスクを常にはらんでいる綱渡り的な要素があるわけで(もっともベテランはそんなことないのでしょうが、私のようなヒヨっ子にとっては)、そのヒヤヒヤ、ヒリヒリした気分が、会社勤めのプレッシャーとは違う別種の一種独特のテンションがあるのですよ。
でも、おっしゃるとおり、自己管理は大事ですよね!
……できてな~い!(笑) ダメじゃん。
あと、気持ちやテンションの弛緩のメリハリも重要なのかな、と。
tommyさん見てて、そう思いました。
Posted by 高野 雲 at 2008年04月28日 21:05
■うむむむむ・・・・
すでにリスキーなサラリーマン社会に
染まりきってしまった・・・・。(-"-;A
Posted by ごんあじ at 2008年04月28日 23:39
■ごんあぢちゃん
あれれ、ごんあぢちゃんの職能も、サラリーマンという分類なんですか?
立派な肩書きと、珍しい(?)職能をお持ちのごんあぢちゃんのことですから、きっと(組織から)離れても、立派に独り立ちできるような……。
きっと周囲が放っておきませんって。
たとえば、ホタルイカとか(笑)。
Posted by 高野 雲 at 2008年04月29日 00:29