clan of XYMOX
2016/03/14
オランダのグループで、今でも活動しているらしい。
ベーシストは女性。
なかなかパンキッシュで乱暴なベースがかっこいい。
うねうねした低く暗いヴォーカルはデビッド・シルヴィアン好きにはたまらない魅力だ。
シンセ中心の打ち込みバンドと思いきや、サウンドの隙間から漏れてくるアコースティックギターの乾いた音が曲に深みを与え、そして、雑で勢いのあるベースからはパンクの匂いもチラホラ。
よく分からないのだけど、こういうサウンドってテクノというのだろうか、それともニューウェーブのテイストを引きずったエレクトロ・ポップと言った方がニュアンスは近いのだろうか。
もっともジャンルの定義にはあまり興味はないが。
シンセの音色や打ち込みのパターンも特に凝りに凝りまくっているというわけではないが、その分荒削りで攻撃的なサウンド。
YMOのことを意識しているのか、それともアンチYMOなのか、YMOの左右にバッテンにも見えてしまう「X」が二つ。
高校時代に出会って当時は夢中で聴いていた。暗くてカッコ良い音楽、XYMOX。
私にとっては非常に中毒性の高いサウンドといえる。
アルバム『clan of XYMOX』や、12インチの『a day/stranger』などは本当にむさぼるように聴いていた。
残念ながら近年の音源は未チェックだが、『clan of XYMOX』は、今でも時々発作的に聴きたくなるアルバムだ。
記:2001/04/07