『ようこそ、わが家へ』風呂場の家族4人と沢尻エリカが微笑ましい

   

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月9ドラマの『ようこそ、わが家へ』の第6話。

話の流れとは直接関係ない演出ではあるのですが、個人的には、風呂場で作戦会議をするシーン、それも5人が仲良く並んだシーンが好きですね。

寺尾聰、南果歩、相葉雅紀、有村架純の家族4人と、沢尻エリカの5人が、風呂桶に座っている姿、なかなか微笑ましい光景で、とても絵になっていると感じます。

特に、唯一、倉田家の一員ではない、神取飛鳥を演じる沢尻エリカの楽しそうな表情が印象に残る6話でした。
ジャーナリストとしての興味本位と野次馬根性からの楽しげな表情なのかもしれないし、暖かな倉田家の家族に囲まれている喜びの笑顔なのかもしれないし、その両方なのかもしれないんだけれども、なんだか、小学生ぐらいの小さな子がイタズラの相談をしているような表情が良かったですね。

とはいえ、この6話は、相葉くんが妹をかばって刃物で刺されるなど、シャレでは済まされない事態に陥り、これまでの話の中では、もっともヘヴィで陰惨な話なんです。

しかし、いや、だからこそなのかな? この禍々しい凶事が起こる数日前の家族での作戦会議の和みのシーンが、かえって印象に残っているのかもしれません。

リヴィングに仕掛けられた盗聴器から盗聴されることを避けるために風呂場で作戦会議をせざるを得ないわけです。

普通だったら、家族がくつろぎ、食事をするリビングに2つも盗聴器が仕掛けられ、そこでの会話が盗聴されていることを知ったら、気が気ではないでしょう。これって、かなり異常な事態です。

倉田家の皆さんもそう感じているはずです。

しかし、シャンプーの位置が違うとか、盗撮されてたら絶対死んでたとか、なんだか会話が妙に楽しそう。

様々なカタチで、執拗にイヤガラセを受けている倉田一家であるにもかかわらず、このドラマに流れるトーンが暗くなり過ぎていないのは、ひとえに、南果歩演じるお母さんの天然ボケかつ天真爛漫なキャラだったり、人懐っこい有村架純のキャラだったり、臆病ながらも家庭では優しい父親・寺尾聰のキャラに救われているのかもしれません。

また、沢尻エリカが勤める「円タウン出版社」の編集長(佐藤二朗)のコミカルなキャラや、寺尾聰の部下で総務部の山口紗弥加の勢い溢れるキャラも、このドラマにグルーヴ感を付加しており、単なる「陰惨なストーカー話」に終始していないところがいいですね。

最初は、あまり期待していなかったんですが(『デート~恋とはどんなものかしら?』の後番組としての番宣をはじめてみたときは、「月9」なのに地味な題材だな~と思った)、回を重ねるうちに、次第にこのドラマが描く一人一人の登場人物のキャラに魅せられている自分がいます。

原作とはスポットを当てる角度が少々違いますが、ドラマならではの演出、アレンジが活きている作品なのではないでしょうか?

記:2015/05/23

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