HGUC ザクII F2型

      2021/02/09

バンダイから出ている1/144スケール、HGUCのザク後期生産型は、頭が小さく、足も長くスタイル抜群。

いわゆるカトキハジメ臭さが顕著に出たプロポーションで、無骨で鈍重なイメージさえ漂うザクのイメージとはかなり違うゆえ、賛否両論はあるかもしれない。

しかし、個人的には、F2型のスタイリッシュなプロポーションも気に入っている。

しかも、このキット、非常に作りやすい。

合わせ目消しをほとんど必要のないパーツ分割がとても親切な上に、よく考えられているなと感心している。

下の写真のザクは、息子が素組みしたザクを頂戴して、オーソドックスなザク色で塗ってみようとオール筆塗りを施したものだ。

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最初はロシアングリーン一色の東欧色の強い機体にするつもりだった。
しかし、グリーンの彩度を抑えるため、グレーを混色したグリーンを部分部分に塗装しているうちに、次第に劇中の設定カラーに近い色になってきた。
だったら、オーソドックスなザクカラーにしてもいいかなと思い、手足やショルダーアーマーなどは、グレーを混ぜた色を少しずつ塗り重ねていき変化を出していった。

もちろん全部筆塗り。

最近、私はエナメル系でのスミ入れはヤメにしている。

下塗りからフィニッシュまで、ラッカー系のみの塗装に凝っている。

エナメル系塗料の使用は、その効果は十分に認めつつも、プラの溶解激しく、予期せぬタイミングでポロポロとパーツが落ちることがある。

落ちないまでも間接がやわやわのゆるゆるになってしまうことも多い。

それが惜しいので、モールドの凹みの部分は薄く溶いた黒とマホガニーの混色を流し込むようにして塗ることにしているが、このザクも例に漏れず。

たしかにエナメル系ほどの伸びの良さは望めない。さらに、拭き取りもしないので、モールドの幅からはみ出す面積も馬鹿にならない。

しかし、たとえはみ出しても拭き取らないことにしている。

なぜかというと、下地がラッカーだから、同じラッカー系を拭き取ってしまうと、今まで塗り重ねてきた塗膜も拭き取ってしまいかねないから。

かわりに、下地の色にホワイトや明るいグレーを混ぜた色で後にレタッチをするか、マホガニーにオレンジを混ぜた色で、サビの感じを出すと、なんとなくリアルな感じに見える。

この作例は、何度も筆塗りを重ねたので、もはや何色をどう混ぜたのかはほとんど覚えていないのだが、最初に塗ったロシアングリーンの面影はまったくといっていいほどなくなり、アニメのザクの配色そのもに落ち着いた。

いずれにせよ、現段階は一応の完成とはいえ、今後も少しずつ異なる色身を筆でチロチロと乗せてゆくつもり。

今後どう色味が変わってゆくのかが分からないし、楽しみでもある。

記:2011/08/20

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