どうも我が家には座敷わらしがいるらしい(2)
座敷童子(ざしきわらし)は、主に岩手県に伝えられる精霊的な存在。岩手県の金田一温泉「緑風荘」の座敷童子が有名。
一般的には、赤面垂髪の5、6歳くらいの小童(童子のことも童女のこともある)で、豪家や旧家の奥座敷におり、その存在が家の趨勢に関ると言われるため、これを手厚く取り扱い、毎日膳を供える家もある。座敷童子は悪戯好きで、夜になると客人のふとんの上にまたがったり枕を返したりするが、見たものには幸運が訪れるといわれる。小さな足跡を灰やさらし粉の上に残し、夜中に糸車をまわす音を立てるともいわれ、奥座敷で御神楽のような音を立てて遊ぶことがある。姿は家の者以外には見えず、子供には見えても、大人には見えないとする説もある。狐持や犬神持に類似した構造を持つが、座敷童子の住んでいることを迷惑がらず、むしろ神として保護し、周囲の人間も座敷童子のいる家に対して一種畏敬の念を持って接する点が、それらとは異なる。座敷童、ザシキワラシ、座敷童衆とも表記する。同様のものに「座敷ぼっこ」「蔵ぼっこ」「座敷小僧」などがある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア』より
というわけで、主に東北地方に伝わる座敷わらしに近い「存在」と時々仲良く我が家で遊んでいるという息子。
そういえば、数年前の正月、息子が4歳ぐらいのときかな? 片付けたほうが良さそうな仕事を出先で思い出し、息子と一緒に会社に行ったことがあります。
私のほうは、ぱっぱっと30分ほどで仕事を片付けてしまい、休憩室にほったらかしにしておいた息子を迎えに行きました。
息子は1人で、天井をボーっと見つめていました。
「おい、そろそろ帰るぞ」
と、私が声をかけると、
「あ、うん」と気の抜けた返事。
お前、ボーっとしていていったい何やってんだ?
と聞くと、
「いたから話してた」
いた?
「結構いい人みたいだから大丈夫だよ」
へ? 何言ってんだろ、コイツ。
あ、思い出した。
このフロア幽霊が出るんだった(笑)。
もちろん、私は見たわけではないんだけれども、数年前から、夜になると、誰もいないはずの廊下に足音が聞こえたり、夜中に光のようなものが女子便所に入っていったとか、そういう噂で一時期盛り上がってたことを思い出しました。
そうか、息子は「見える」タイプなんだ。
そして、自分が見たものが、幽霊とか怪物とか物の怪とか、そういう自覚がまだ無く、なんとなく、「いるから接した」程度の認識しか持っていないんだろうな、と思いました。
そこで、お前が見たのは、幽霊だぞというと、逆に怖がれるかもしれないので、とはいえ、私も幽霊の正体を知りたいので、当たり障りの無い質問をしてみました。
誰と話してた?
「よく分からない。」
男? 女?
「うーん、よく分からないけど、いい奴だよ。」
どのへんにいた?
(天井を指差す)
元気だった?
「うん、元気だった。」
おともだちになれそうか?
「うん」
いまもいるか?
「もういない、どっかに消えた」
ふーむ、やはり噂は本当だったのかなぁ。
まさか、4歳の子供が嘘をつくとも思えないし、表情も怖がってはいないんだけれども、「なんだか、不思議なこともあるもんだなぁ」的なキョトンとした顔です。
怪談や幽霊の話をすると普通に怖がる息子ですが、実際に「のようなもの」に接するとそんなに怖いという感情は沸き起こらないようです。
おそらく、自分が見たもの、接したものは、そのような「怖いもの」とは別の、よくわからないけれども、とりあえず事実なもの、として受けとめているようでした。
そんな息子ですから、自宅で座敷わらし(?)と遊んでいても、あまり不思議だとは思いません。
ただ、うちに座敷わらしがいると、こりゃまた、大事にせなあかん、と思うわけです。
なにせ、座敷わらしが逃げていった家は没落の一途をたどるわけですからね……。
~つづく
記:2007/10/02(from「趣味?ジャズと子育てです」)
●この記事の続き
>>どうも我が家には座敷わらしがいるらしい(3)
コメント
■ひょええええええ
つーか、まじで面白怖いんですけど…続きが気になる(^_^;)
Posted by 赤っぴ at 2007年10月02日 22:22
■なんか、ねぇ
面白いよね。
自分からは一切そういう話しなかったから気がつかなかったけど、聞けば聞くほど、面白い話がボロボロと出てくるのよ。
Posted by 雲 at 2007年10月03日 00:43