零戦とメッサーシュミット 大きさを比較してみると……?
翼がまるで違う
先日作った、1/72スケールの零戦21型と、メッサーシュミットMe109G。
いずれもハセガワの旧キットです。
ま、零戦の場合は、キャノピーのパーツを紛失してしまい、完成にまでは至っていませんが、同盟国の主力戦闘機同士、比較してみるとどんなものかと思いまして並べてみました。
零戦のほうがかなりデカいです。
翼の面積の広さが顕著ですね。
格闘戦と航続距離重視の設計だということがよくわかります。
その一方、メッサーの場合は妥協を許さぬ戦闘的かつシャープな佇まいが良いですね。
容赦なく一撃離脱の鬼だぞ感が出ています。
両機体とも美しいのですが、その美しさの違いというか、設計の思想のコンセプトからくる美しさの違いが如実にあらわれていて、お国柄の違う戦闘機を並べることによって、かえってそれが浮き彫りになるような気もします。
ドイツは徹底的に機能美って感じがします。
いやもちろん、零戦も徹底的に空力学や材質には妥協を許さぬギリギリの設計の機体だということは分かるんですが、どこか優雅さというか儚い美しさのようなものが漂っているように感じますね。
あと、両機体の外見を比較して、その違いが顕著に現れているのが、尾翼の面積。
とにかく、メッサーの尾翼の面積は小さいんですわ。
といっても、この画像じゃあ、奥にいる零戦の尾翼も小さく見えるので、比較写真にはなっていませんけど……。
いずれにしても、戦争という、死と隣あわせの極限状態の中で使用する、ヘタを打てない兵器の開発なわけですから、お国柄のほうも、その形、佇まいには濃密に出るものなのだと思いました。
記:2019/09/02