カフェモンマルトル

text:高野雲

伝説の子供

      2015/07/15

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rabbit

以前、息子が通っていた保育園。

当時、息子を担当していた先生方は全員、ほかの保育園にうつってしまいました。

ただ、お掃除のおばさんだけは、息子が保育園に通っていた頃からずっといます。

なので、今では保育園で息子のことを知る人は、おそうじのおばさん一人になってしまったそうなのですね。

先日、たまたま息子が自転車で保育園の前を通り過ぎたところ、おそうじのおばさんに呼び止められ、元気にしてる?

「いま何年生?」と色々と聞かれたそうです。

おばさんは「ちょっと待ってて」と保育園の中から2~3人の先生を呼んできたかと思うと、初めて会う先生方から口ぐちに

「あなたが空くんね」

「話はいろいろ聞いているわよ」

「イメージどおりの子ね」

「かっこいいわね~」

「また遊びにきてね」

などと、色々と言われたそうです。

今の先生たちは息子とは面識はありませんが、おそうじのおばさんを通して、息子の話は色々と聞いているらしく、なんでも、「カシコくてリーダーシップのある強い子がいた」みたいな話が語り継がれていたようなのです。

保育園では息子、何をやらかしていたのかしりませんが、どうも、在園中の息子の存在はインパクトだったらしく、ことあるごとにお掃除のおばさんが先生に息子のことを話していた模様。

「空くんがいれば今頃~」

「空くんがいた時は、空くんがみんなを~」

みたいな感じで。

だから、初対面の先生たちから「あなたが噂の男の子ね」みたいに言われたのですね。

「オレ、保育園では伝説の子供らしいぜ!」となんだか嬉しそうな息子でした。

息子のセルフイメージは完全に、「オレはリーダー」。

このセルフイメージにさらに拍車がかかっているようです。

リーダーだという自覚は素晴らしいけれども、

図にのるなよ、えらそうにするなよ、

お前が大好きなスパイダーマンに出てきたのベンおじさんのセリフ「With great power comes great responsibility.」を忘れるなよ、

と、いつも言い聞かせてはいますが……。

「大丈夫、大丈夫、おれはいつも弱い者の味方だから。

弱い者いじめするやつは俺がやっつける。」

これが、息子の決まり文句なんですが、

……あの~、むしろ私はそちらのほうが心配なんだけれども(笑)。

つまり、正義という錦の御旗、水戸黄門の印籠の元であれば、正々堂々と制裁を加えられるのだと発想が飛躍しすぎなければいいんだけど、と。

今のところ、その気はないみたいですが……。

記:2008/10/20(from「趣味?ジャズと子育てです」)

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