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ジャズと映画と本の日々:高野雲

『真田丸』の石田三成・山本耕史

      2017/05/23

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『新選組!』と『真田丸』

真田丸での山本耕史の石田三成の演技がひときわ印象に残る。

「冷徹な官僚」というイメージが色濃く漂い、これはこれで新たな三成像が生まれたといっても過言ではないだろう。

NHK大河ドラマ『真田丸』の脚本は三谷幸喜だが、同じ大河ドラマで思い出す作品は『新撰組!』だ。



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三谷幸喜ワールドの住人

ここでの山本耕史は土方歳三を演じていた。
冷徹な官僚タイプの石田三成に、鬼の副長土方歳三。

両者ともトップではないが、いずれも組織を支えリーダーを盛り立てる役どころだ。
そのような役が山本耕史には似合っているのかもしれない。
というよりも、三谷幸喜がおそらく『新撰組!』時代の土方のイメージでキャスティングしたのかもしれない。

で、三谷幸喜の『新撰組!』といえば、今回の主人公・真田信繁(幸村)役の堺雅人が演じた山南敬助を思い出す。

劇中での彼のスマイルは強烈に全国の視聴者に印象付けた。
おそらく堺雅人がメジャーとなり、今後さまざまな映画やドラマのオファーで引っ張りだこになるきっかけとなったのは、『新選組!』においての山南敬助の演技だろう。

新撰組での土方歳三(山本耕史)と山南敬助(堺雅人)は、最初は志同じくする盟友、のちに組織が大きくなるにつれて少しずつ心が離れ、最後は山南が切腹という流れになる。

この時の微笑みの貴公子とでもいうべき堺雅人は、終始微笑みの表情を浮かべた演技をしていたが(ま、デフォルトが微笑みの俳優でもあるのだが)、微笑みのパターンをいくつかに分けて演じ分けていたそうだ。

今回の真田丸の堺雅人と山本耕史のやり取りを見ていると、どうも土方歳三と山南敬助のやり取りを思い出してしまうのは私だけではあるまい。

おそらく、かつての「新撰組!」のファンへの三谷監督からのファンサービスのだろう。

様々な石田三成

私が印象に残っているほかの石田三成といえば、『春日局』に出ていた伊武雅人かな。
今と変わらず、例のあのデスラー総統な渋い声で雄弁に語る様は、これはこれでアリかなと思うけれども、個人的にはスネークマンショーの《咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3 》での旗本退屈男のモノマネを思い出してしまう(笑)。

もっとも、石田三成っぽくないよなと思ったのは、真田広之が演じる大河ドラマの『秀吉』に登場する三成かな。
竹中直人演じる秀吉に合わせて「心配ご無用!」と見得を切る姿は、コミカルなオーラさえ漂い、なんだか前向き、かつ明るい。

小栗旬が演じていた『天地人』のバージョンは、物語が直江兼続との友情にスポットを当てているので、同世代の妻夫木聡とのバランスを考えてのキャスティングでしょうから、ま、これはこれでアリかな、と。

『江~姫たちの戦国~』の萩原聖人は、なんだか浅井三姉妹や秀吉の召使い的な感じが漂い、西軍を率いて徳川家康に対抗するほどのキャラには見えなかったかな。
これと同様、軍師官兵衛の田中圭も萩原聖人と同様、ちょっと線の細いイメージだった。

あと大河ドラマで石田三成を演じた俳優といえば、官僚的イメージと、それでもどこかに人間みを秘めた三成蔵をバランスよく表出していたのは、『功名が辻』の中村橋之助って気もする。なんとなく毛利元就のイメージ引きずっていたけど、毛利元就という人も、知略系の戦国武将だから、それはそれでアリかな、なんて。

『利家とまつ』の原田龍二は、立派すぎる感じもしないでもなかったな。『独眼竜政宗』の奥田瑛二は残念ながらあんまり印象に残ってないでヤンス。同様に『徳川家康』の鹿賀丈史も。

記憶の底に埋もれているでヤンス。

記:2016/05/19

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