静かなるコトブキ飛行隊

      2021/02/11

説明し過ぎない、うるさ過ぎない心地良さ

以前「静かなるガールズ&パンツァー」という記事にも書いたんですけど、余計な会話とか悲鳴などが少ない静かな戦闘シーンっていいものですね。

参考記事:静かなるガールズ&パンツァー

そう、先日始まった『荒野のコトブキ飛行隊』の戦闘シーンです

もっとも、メカよりもアニメキャラのほうが好きで、なおかつ声優に興味ある人にとってみれば、あのセリフが少なくストイックな空戦シーンは物足りなく感じたかもしれませんが、私としては、第一話の長い戦闘シーンはリアルで迫力があり、大変満足のいくものでした。

まだ、現段階においては、物語の舞台となる世界の設定を把握しかねますが、これから少しずつ、今回の第1話で我々が抱いた疑問を補填していってくれるのでしょう。

スタート時点で、何から何まで説明しすぎない脚本には好感が持てますね。

そういう説明的なクドさのないところ(=静かなところ)も好きです。

もっとも、私とは反対で、アニメの1話で世界観や設定を説明しきってないことに関して不満を感じる人もいるかもしれません。

そういう人は、今回の第一話は『ガンダムビルドダイバーズ』における「プロローグ」だと思えば良いのかも。

あの「プロローグ」は良かったですね。
今後このような迫力あるバトルが展開されますよと、視聴者に対してのプレゼンテーションになっていましたから。

そういう目線で見れば、今後もさらに『コトブキ飛行隊』は楽しめるんじゃないかと思います。

夜間の空戦シーンに唸る

それにしても主人公たちが(コトブキ飛行隊)が搭乗する機体が、海軍機の零戦ではなく陸軍機の隼1型と言うところが、ものすごく渋い!

そして、今のところ姿を見せていない謎のベテランパイロットが操縦する機体が零戦の32型と言うのも渋い、渋すぎる!

私は「零戦と言えば21型でしょ!」な人なのですが、その21形でもなく、さらに元SMAPの稲垣吾郎が好きだという後期の52型でもなく、翼端の折り畳み部分をカットした32型というところが、めちゃくちゃマニア心をくすぐるではないですか。

オーソドックスでバランスのとれた21型好きな私も、速度と携行弾数が上回る32型のプラモを作ってみたくなってしまいました。


タミヤ 1/72日本海軍 三菱 零式艦上戦闘機 32型

戦闘シーンのサウンドもリアルでしたね。被弾したときのカン!カン!と言う音もなかなかリアル。

リアルといっても、実際に空戦をしたことはないので(当たり前)、本当に被弾するとそういう音がするのかは分からないのですが、実際はこうなんだろうなぁと思わせるものがありますね。

しかも、第一話の空戦が夜間戦闘というのもロマンですなぁ。

夜空に光る曳光弾。
機体をひねりながら、あるいは加速や旋回などのGが加わった状態で発射される弾丸はすぐに「しょんべん弾」になるところもリアルです。

重力、空気抵抗、加速度など、様々な条件下の中で乱舞しながら敵機を射程に捉え、撃墜することの困難さが、ひしひしと伝わってくる描写が多く、このコダワリっぷりはガルパン以上かもしれません。

ビバ・陸軍機!

主人公たちが駆る戦闘機が陸軍機ということであれば、今後主人公たちの陣営が使用する機体も陸軍機である可能性は高そうですね。

だって、海軍機と陸軍機が混在していたら、整備がめちゃくちゃ大変ですよ。

同じ日本という国で開発された戦闘機でありながらも、陸軍機と海軍機は、スロットルレバーの操作方法が逆だったり、着陸の方法も異なっていたり(陸軍機は前輪の2点着陸に対して、海軍機は前輪・後輪の3点着陸)と、資源が少ない国でありながらもクオリティコントロールの概念のない時代に生産されていた戦闘機なだけに、もし主人公たちが何らかの事情で(撃墜⇒脱出など)飛行機を乗り換えるとしても、今後も陸軍機になる可能性が高いでしょうね。

二式・鍾馗とか、三式・飛燕とか。
魅力的な戦闘機が大日本帝国陸軍にはまだまだある。

四式戦闘機の疾風なんかカッコいいですね。
いや、カッコ良すぎ?


ハセガワ 1/48 日本陸軍 中島 キ84-I 四式戦闘機 疾風

まさか、巨大飛行船だけではなく「富嶽」も出てきたりしてね(笑)。


幻の超重爆撃機 富嶽

もうなんでもあり。
どんどん出しちゃえ、陸軍機!

記:2019/01/14

※ちなみに「富嶽」は陸軍と海軍の共同開発です。

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