カフェモンマルトル

text:高野雲

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超時空メルヘン「ババジ君」第19話

      2016/12/11

第18話の続きです。

機械調整室の中は薄暗いうえに、油くさいです。

ユニワノイナホは油の匂いは特に嫌いではありませんが、例えば工場のようにパイプの張り巡らされたこの機械調整室の中で、不意に頭上のパイプに頭をぶつけ、油がおでこにヌトーっとくっつくのはさすがにイヤです。

ですから、頭をぶつけたり、足を油にすくわれないように注意深く歩かなければなりません。

この機械調整室は産土号のメインエンジンの操作や燃料の調整など、産土号の飛行にはとても大事でデリケートな役割を請け負っています。ですからユニワノイナホはこの機械調整室の様子も点検しておこうと思いました。

長時間、カミソリのように鋭い寒さの高々度を飛行してきたわけですからね。

もしかしたら、凍っている機械があるかもしれないし、メーター類には霜がおりているかもしれません。それに凍てついたパイプが何かの拍子にヒビが入り、オイルが漏れていたらそれこそ一大事です。

ユニワノイナホは、腰に携帯していた小型電球の灯りを機械類にあてながら、氷付いた箇所は丁寧に布で拭き取ったり、ネジ類に緩みがないのかを仔細に点検していきました。

頑強な産土号のことですから、これぐらいのフライトではビクともしませんが、それでも凍り付いたパイプ、緩んだネジなどが時々出てくるので油断がなりません。

案の定、大型タンクから無数に出ているパイプのうちの1本がグラグラしています。タンクとパイプの接続部がきっと緩んでいるのでしょう。

ユニワノイナホは、そこの部分に螺子締機(ねじしめき)を当て、右側に少しだけまわした瞬間、タンクの中から勢いよく黒いオイルが噴出してきてユニワノイナホを直撃しました。

babaji019

つづく

第20話

画:赤っぴ

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