【三文日記】1999年11月
2024/12/20
11/1(mon)
中山康樹の『スイング・ジャーナル青春録~東京編~』が面白くて、猛烈な勢いで読み進んでいる。
明後日が林檎バンドの音合わせ。
ベースの練習あまりしていないが、大丈夫だろうか?
11/2(tue)
取締役編集局長の父上の通夜。
某人と半蔵門の「食彩亭」にて羅生門(日本酒)に合わせて牡蠣の炭火焼き、油の乗りまくった秋刀魚の春巻きなど。
中山康樹『スイングジャーナル青春録~東京編~』読了。
11/3(wed)
初顔合わせの人達と渋谷で待ち合わせをし、ライブハウスの方がステージングの練習や音の返りの練習になるであろうという理由で、開店前のバックステージで「椎名林檎コピーバンド」の練習。
リズムコンビネーションに一抹の不安は残るものの、初顔合わせ、初音合わせの割にはアンサンブルがまとまっていたと思う。
本日5周年目の結婚記念日だったのだが、既にバンドのメンバーと打ち上げしてしまっていたので、急ぎ近所のイタ飯屋に席を予約し、ボネラ(安い!)とともに、仔牛のミラノ風カツレツ、ウサギ肉のパスタ、ネピオーロなどで誤魔化す。
11/4(thu)
G嬢とお茶の水のマックで待ち合わせをするも連絡の行き違いで落ち合えず。
バーガー類を3個喰いながら粘ったが、来ないので諦めて亀戸まで移動、「花月」でニンニクげんこつラーメンを食事中にG嬢より携帯に連絡があったので、タクシーで急ぎお茶の水に戻り、「魚河岸日本一」で河豚の鰭酒と寿司、駅前の飲み屋で京風おでんや姫蛸のくし焼き、タクシーで錦糸町に移動し、駅前のショットバーでモルトの余市12年モノや札幌10年モノなどを愉しむ。
日本語倶楽部・編『そんな言葉づかいでは恥をかく~日本語、常識知らずと言われないために』(AWADE夢文庫)読了。
11/5(fri)
レズリー・A・セブロウイッツ著/羽田節子・中尾ゆかり訳『顔を読む~顔学への招待』読了。
我々は自分で考えている以上に人の容姿(見かけ)に左右されていることを痛感。
同じ犯罪でも容貌次第で罪の重さが変わるレポート(客観性に欠けるが)を読むにつれ、美男美女には福音、ブスには辛くリアルな現実なのだな、と思ってしまう。
11/6(sat)
バックステージでライブ、題して「妄想ガンダーラ」。
C君のパーカッションとのデュオで出演するつもりだったのだが、敬愛する幻のスーパー・アンダーグラウンド・カリスマ・ギタリストBlues氏より参加意志有りの連絡が入り、参加をしてもらうことに。
見に来てくれた、A嬢、E嬢、G嬢、いつもの人、HATA氏&HATA氏のお連れさま、遅い時間までどうも有難う。
11/7(sun)
先日夜のライブ後、打ち上げ、朝帰り。
帰宅後、すぐに野菜カレーを仕込み、晩になったら美味しいカレーの出来上がり。
山崎豊子『華麗なる一族(下)』(新潮文庫) 読了。
11/8(mon)
新宿マイシティのレストランの個室にて作家・楡周平氏インタビューの立ち会い。
色々と興味深い話。
帰りにルミネのタワーレコードに寄るも、めぼしい収穫無し。
11/9(tue)
幽霊、UFOの類いは怖いとは思わないが(見たことないしね)、私がちょっと怖いというか、いつも見るたびにギクッとなるのが、三億円事件の犯人のモンタージュ写真。
現在、一橋文哉の『三億円事件』(新潮社)を読んでいるが、あのモンタージュの元ネタとなった瓜二つの調布刑務所で服役中だった青年(件のモンタージュは、実はこの青年の顔写真にヘルメットをかぶせただけの杜撰な作り)の写真が掲載されていて、これもかなり怖い。
しばらく夢の中に出てきそうだ。
11/10(wed)
スーパーデザイナーO氏と六本木のおでん屋で飲み、午前3時過ぎに帰宅。
気分がのっていたので、思わず先日のライブレポートを書き上げアップ。
ここ数日まったく眠くないうえに、寝るのがすごく勿体無い気分。
break
11/11(thu)
疲れは感じないが、ここのところ飲みか徹夜、寝たとしても2時間ぐらいの睡眠時間の生活が続いているので、くたばる前に少し休まなくてはと思う。
俺の場合、年に一回の頻度で帳尻合わせの高熱が襲ってくるが、この前くたばったばかりだからね。
一橋文哉 『三億円事件』(新潮社)読了。
11/12(fri)
渋谷のタワーおよびHMVに行くも、林檎の『性的ヒ-リング』は売り切れ。
すごい人気だね。
保立道久『中世の女の一生』読了。
11/13(sat)
「G」じゃない方のゲッターロボ・最終回、懐かしく面白かったが漫画と違った武蔵のあっけない死に拍子抜け。
秋葉原の電気屋の店頭に新型の黒いiMacとG4を見に行ったが、やはり現物はカッコイイね。
プリンスの過去のプロモーション映像を集めたDVDを買って観るが、懐かしい!!
11/14(sun)
女房の誕生日。
息子を実家にあずけ、水入らずの食事タイム。
ガヴァ・ディ・ガヴァ(白)に合わせて、生牡蠣、そして鱸のグリルという絶妙の組み合わせ、うーん、旨すぎる幸せ!!と舌鼓を打つことしきり。
11/15(mon)
季節の変わり目だからか、不規則な生活(飲み歩き&息子の夜泣き)からか、酒の飲み過ぎか、コーヒー&煙草の摂取のしすぎか、はたまたそれらが全部重なっているのかは定かではないが、また耳が痛い。
例によって1年に2回ほどの「耳から血」現象の一歩手前といったところか。
なるべく、規則的な生活を心掛けよう。
11/16(tue)
久々にカザルスの無伴奏チェロをかけ、芳醇でたっぷりとした悠久の時間を楽しむ。
《茜さす、帰路照らされど…》のベースラインを検証し、譜割りにとらわれずに一音一音をたっぷりと弾こうと思った。
小田嶋隆『日本問題外論 いかにして私はデジタル中年になったか』読了。
11/17(wed)
CDが溢れて収納に困っていたところ、ようやく発注していた蔦屋などのレンタル店が使用しているビニール製の収納ケースが1500枚分届いた。
コンパクト・ディスクとは言うものの、コンパクトなようで実はプラスティックケースの容積はLPの2分の1にしかならない上に融通の効かない厚みが収納の場所を喰う最大の原因となっている。
届いたCDケースにジャケットとディスクを収納すれば、ケースの厚さの約3分の1、約1,000枚が収納出来る我が家のCD棚には、実に3,000枚前後のCDが収納されることになり、スペースが一気に節約出来る。
11/18(thu)
H嬢とお茶の水で飲み。
京風おでんに長崎姫だこの炭火焼きなど。
北村薫『覆面作家の夢の家』(角川文庫)読了。
11/19(fri)
大好きなデクスター・ゴードンの『ダディ・プレイズ・ホーン』ほか数枚の欲しくとも買うチャンスを逃していたCDをお茶の水で購入。
マクリーンのせっつくようなアルトを聴きながら夜食はレトルトの「まかないカレー」。
意外にうまい。
11/20(sat)
H嬢とC君と新宿で『梟の城』を観る。
その後3人で飲み、期待していなかったアイスバインが意外と旨かったのと、C君の熱いトークに萌えた。
我が家のCDのクリアケースへの移し替え作業、大変だが楽しい。
11/21(sun)
息子と二人で散歩をするが、<歌舞伎町の女王>の鼻唄を歌いながらドテラ姿で煙草くわえ下駄をカランコロンさせながら乳母車を押す父親と、目付き悪く足をバタバタ、「うー」と低い唸り声をあげながら、持っているガーゼを絶えまなく振り回す赤ん坊の姿に、道行く人や混雑しているショッピングモール内でも人のスキマが出来、スムースに買い物が出来た。
やっとこさ椎名林檎のビデオ『性的ヒ-リング』を購入。
近所の美容院で「冬仕様」の髪型に。
11/22(mon)
先週から親知らずのために頬を腫らした女房、さすがに育児と家事はキツイとみえて、実家に息子を連れて戻った。
しばらくは実家で生活することになるだろう。
そして俺は仕事で帰りが遅くなり、近所の食い物屋が閉まっていたため、一人淋しくコンビニのハンバーグ弁当。
11/23(tue)
女房の実家へ行く。
女房、歯の腫れは少し引いたみたいだ。
夕方家に戻り、じっくりと部屋の掃除と、肉とワインをたっぷりとコトコト煮込みボローニャ風ミートソースを作ってみた。
11/24(wed)
11時過ぎの帰宅がここのところ続いているが、ベースだけは毎日弾いている。
すごく珍しいこと。
しかもハイポジションでメロディしか弾かない俺が、ローポジションで「ベースライン」を弾いているが、これもかなり珍しいこと。
11/25(thu)
C君と飲み。
仕事が遅くなり六本木に到着したのがほぼ深夜0時で少し飲んだ後、C君を家に泊めて5時まで若かりし日の俺のビデオを観せる。
高嶋哲夫『スピカ』(宝島社)読了。
11/26(fri)
経団連会館にて行われたメディア・フォーラムに出席、テーマは「ベネトングループの広報宣伝展開と出版メディア」。
講師は日本におけるベネトンのイメージコントロールの総責任者、ベネトングループ・ジャパンの広報宣伝部長の渡辺教子氏、金髪に近い茶髪に深紅のスーツという出立ちのチャキチャキの40才。
もとよりベネトンのオリビエーロ・トスカーニのファンの俺なのでとても興味深い内容だった。
11/27(sat)
昼の1時よりバックステージで「椎名林檎関東オフ会」、6時から10時まで「ぐでんでん」で二次会、10時半から2時まで再びバックステージで三次会、2時から朝まで(俺は4時に途中退出)「いかり亭」で四次会。
参加者はイマムラ、AM5:30、こん、C98、おたこ一匹、梨、能、仙台より電話参加の冷蔵庫、まー、深結、れい奈姫、ルーク伯爵(以上、ハンドルネーム表記)。
たくさんの林檎好きサンに会えて良かった、楽しかった。
11/28(sun)
午後まで爆睡。
迎え酒のビール、そして東方公司でビール、餃子、ワンタンめん、チャーシューご飯、野菜炒めを一気に平らげる。
寝っころがりながら読書。
11/29(mon)
「カフェ・モンマルトル」のアクセスカウンタ10,000突破記念に、不思議概念U嬢より番傘の贈り物が届き、とても嬉しい。
今後は下駄と共に俺のライブの必携アイテムとなることだろう。
女房、親知らずを抜いた際の腫れが引いたので、息子と共に実家から戻ってきた。
11/30(tue)
会社の近くに旨いうどん専門店を見つけた。
量は少なく、例えばザル一杯で700円くらいするが、それを裏付ける旨さなので贔屓にしようと思う。
中村とうよう『ポピュラー音楽の世紀』(岩波新書)読了。