【三文日記】2002年2月

      2024/09/19

2/1(fri)

キッチリ立てたつもりの仕事のスケジュールも、先方のトラブルなどで、ちょっと歯車が狂ってしまうと、雪崩のように段取りが瓦解してしまい、一日中忙しくかけずり回っていた。

ギリギリ終電に駆け込み、帰宅。

鈴木淳史『クラシック悪魔の辞典【完全版】』(新書y)読了。

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2/2(sat)

今月末に、椎名林檎のバンドオフ会にウッドベースで参加するつもりなので、ウッドベースで弾けそうな曲をチェックした。

もとより、エレキベースで弾かれている林檎の曲をひとしきりウッドベースで弾いた後に、4ビートの曲を弾くと、当たり前だが、指も心もほっと落ち着く。

息子が、おもちゃ屋のミニカーコーナーで、トヨタ・ハイエースというワンボックスカー、しかもペリカン便仕様という、実に渋いタイプを欲しがったので、買ってあげる。

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2/3(sun)

『探偵物語』の14巻(最終巻)と、『仮面ライダーX 1~4話』のビデオを借りてきて観る。

近所の蔦屋に、『デッド・オア・アライブ』という格闘ゲームが出来るXボックスの店頭用サンプルがあったので、Hitomiという女の子のキャラを選び、やり方など全く分からないまま(何しろボタンが多くていちいち覚えていられないのだ!)、キックだけで間合いを測りながら闘っていたら、どんどん敵をノックアウト、次々と新しいキャラと闘うことになってしまい、気が付けば周囲に人だかり、「蹴り」のボタンしか、このゲームの操作方法を知らない身としては、ちょっと恥ずかしく、冷や汗ものだった。

近所のとんかつ屋で夕食、生の大ジョッキをグイグイやりながら、ヒレカツ重。

2/4(mon)

飲み。

旬の魚づくしに、締めはフグ鍋、のちにジャズ喫茶でマクリーン。

渡辺パコ『論理力を鍛えるトレーニングブック』(かんきビジネス道場/かんき出版)読了。

2/5(tue)

雨、寒い一日。

まっすぐ帰宅、ベースの練習をたっぷりと。

沢田研二、田中祐子、池脇千鶴の『大阪物語』を中盤まで観て、就寝。

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2/6(tue)

フレディ・レッド、ハンク・モブレイ、ソニー・クラーク、ケニー・ドーハムなどといった、味のある生粋のハードバッパーたちの作品を、アルトサックス、ギター、トロンボーンという特異な編成で演奏するという、切り口とフォーマットの斬新さ、そして類い希なるセンスの良さゆえに、前々から欲しかったジョン・ゾーンの『ニュース・フォー・ルル』と、ジャズ喫茶でバイトをしていた頃に、新譜としてよく聴いていた、ブランフォード・マルサリスの『クレイジー・ピーブル・ミュージック』を購入。

昼飯は、一度クセになると、「スルメなんて食ってられるか!」という人もいるぐらい、肉厚で美味なジンドウイカのパスタ、そしたらどうも腹がパスタパスタしてきてしまい、夕飯もパスタ屋でパスタ。

浅田次郎『鉄道員(ぽっぽや)』読了。

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2/7(wed)

最近の当ページは、日記以外の更新が滞っているが、その理由は、何をいまさらな感もあるが、スタイルシートなるもののお勉強に時間を費やしていることが一因だ。

『スタイルシート辞典』を見ながら、手打ちで様々な試みをすること数日、朧げながら仕組みが分かってきたので、開設以来、完全に作成ソフトに頼りきっているこのページも、今後は少しずつ「手打ち」のコンテンツが増えてゆくことでしょう。

最近、家に帰るとチェロやバイオリンのソロばかりを聴いているが、それは、毎日少しずつ練習しているアルコが面白くなってきているからなのかもしれない。

2/8(fri)

丸善日本橋にて、松島令氏のサイン会。

ジャズ批評のソニー・クラーク特集を読み耽る。

いつ聴いてもやっぱり、曲・アレンジ・歌と三拍子揃って素晴らしいと思う勝野慎子の『いやな予感』をリピートさせながら、たまりにたまったメールの返事を書きまくる。

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2/9(sat)

午前中は息子を連れて、ウッドベースを楽器屋に持ってゆきメンテナンスをしてもらい、帰宅途中、とても気分の良い天気だったので、ニコライ堂近くの通りで路上演奏。

夕飯は、女房と息子とよく行くイタ飯屋で、小麦粉に蕎麦粉を混ぜたタリアッテレに鹿児島産の黒豚のグリル、イチジクのソースがかかった仔牛の肉など。

尾崎豊の『風に吹かれて』、ミンガスとドルフィーの1964年のオスロでのライブ映像のDVD『ミンガス・ジャズ・ワーク・ショップ・フィーチャリング・エリック・ドルフィー』と、1967年にフランスで放映されたゲンスプールがプロデュースしたジェーン・バーキン出演の“オトナのバラエティ番組”の映像を集めたDVD『ビデオ・マッド・フレンチ・オン・TV』を購入。

2/10(sat)

粉雪が舞い散る新宿駅の西口、休日の午前中ということもあり、人影もまばらな小滝橋通りを、僕は17年ほど前に買った当時は絨毯のようにゴワゴワで手強い生地だったが、今ではすっかり心地よく肌に馴染むようになったイギリス製のダッフルコートを身にまとい、都会の哀しい冬空を見上げながら一人、ウッドベースを担いで歩いていた(ちょっと片岡義男風)。

スタジオでバンド(ぱぴヨンズ)の練習を4時間ほどしたが、なかなかまとまったサウンドに仕上がってきつつあると思うし、メンバー同士のコミュニケーションもスムースに行くようになり、今の「ぱぴヨンズ(この日、“パピヨンズ”から“ぱぴヨンズ”に表記を改める)」はだんだんと良い感じのバンドになってきつつあると思う。

カラオケボックスで打ち上げ。

break

2/11(mon)

子供の頃の私は、怪獣は好きだけども、仮面ライダーに出てくる怪人が怖くて、リアルタイムではほとんど仮面ライダーシリーズを観ていなかったので、今さらながら「V3」「X」「アマゾン」「ストロンガー」などの仮面ライダーシリーズのビデオを折りにふれて借りて観るようにしているのだが、うちの息子は「アマゾンライダー」が一番のお気に入りのようで、今日もおもちゃ屋へ行ったら、アマゾンのソフトビニール人形をねだられたので買ってあげたら、大喜び、寝るときもアマゾン人形と一緒に寝る始末。

うちの女房も、昔はかなりのV3好きだったらしく、魔法使いモノよりも、マジンガーやライダーのほうが好きだったと豪語しているだけに、ストーリーの細かいところも実によく覚えていて、人がビデオを観ていると、脇から次々とネタばらしをするので、どうにかならないものか……。

永田孝行 監修『食べてもやせる!低インシュリンダイエット』(宝島社文庫)読了。

2/12(tue)

吉祥寺のホープ件。

ついでに、オーディオ・ユニオンへ寄り、機材を物色するが、寺島氏の本の読み過ぎのためか、この店には、高いオーディオ機器しか置いていないような先入観ばかり持っていたが、じつは必ずしもそうでもなく、意外と安いデッキやアンプがあったので、触手が動く。

うちのオーディオはかなり貧弱で、ジャズにおいては“要点確認”は自宅で、“浴びるように聴き、音そのものの迫力愉しむ”のはジャズ喫茶で、というように漠然とだが、心の中で役割分担をさせていたのだが、どうも最近は昔ほどマメにジャズ喫茶へは行かなくなってしまったからなぁ、もう少し良いシステムに変えようかなぁ、などと思ってもみたが、考えてみたら、自宅で音楽を聴く時間って、最近はほとんど無い上に、聴ける時間帯はいつも深夜なことに気が付いた。

2/13(wed)

草創期の新日本プロレスから、25年間、2万試合以上さばいてきたレフェリーが、プロレスの虚と実を忌憚無く明かした快著、ミスター高橋『流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである』(講談社+α文庫)を読了。

今さら驚くほどの衝撃的な事実はなく、「ああ、やっぱりね」という内容が大半を占めたが、これを知ったところで、プロレスの楽しみは損なわれることはないだろうと思うし、私の場合だけかもしれないが、プロレスショーの楽しみって、結局はゴジラやウルトラマンを観て興奮したりハラハラしてしまうのと同じだと思うので、とりたてて今さらダマされた!などとはまったく思わないし、知ったことによって倍増する楽しみだってあるのだと思う。

呑み。

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2/14(thu)

パーシー・ジョーンズが以前インタビューで、「ボクはフュージョンが嫌いだ、エッジというものがまるで無い」と語っていたが、私も同感で、真剣にスピーカーの前にかぶりつくように対峙して聴く音楽なら、エッジのある音楽のほうが好きだ(もっとも、BGMとして聞き流すには、ほにゃらけたエッジの無い、ぱにゃりらりぃな音楽も嫌いではない)。

私の感じるエッジとは、音色でもフレーズでも手法の問題でもなく、要するに演奏者の音楽に取り組む姿勢、マインドの問題なのだと思う。

ちなみに、私の音にはエッジがない甘っちょろなので、それとは直接関係はないが、今日も呑み。

2/15(fri)

終電にて帰宅。

清水俊彦『ジャズ・オルタナティヴ』(青土社)読了。

深夜、阿部薫を数枚聴く。

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2/16(sat)

近所の美容院で、横の部分だけ髪をカットしてもらう。

バンド・ぱぴヨンズの練習を新宿にて。

打ち上げは、居酒屋で呑み。

2/17(sun)

先日、スタジオで思いっきりウッドベースを倒してしまい、応急処置はしたものの、駒の位置が妙にズレてしまい、弾きにくいまま練習を続行したが、さすがに無理な力を入れすぎて弾き続けていたので、人差し指と中指に巨大な水膨れが出来てしまい、このままのセッティングじゃマズイと思ったが、重たいベースを背負ってリペアマンのところへ持ってゆくのも億劫なので、自分で慎重に楽器のバランスを修正した。

息子と近所の楽器屋へ遊びに行き、ウッドベース用の歪みエフェクターとしてラットを買うつもりだったのだが、サンズ・アンプのベースドライバーの腰の据わったサウンドに魅せられ、結局そちらの方を衝動買い。

ビデオ屋で借りてきた「V3」と「アマゾン」を観ながら、晩飯は女房が作ったシーフードカレー。

2/18(mon)

このページ、表面的には変わり映えはしていないが、大袈裟に言えば、ページ全体の“構造改革”が少しずつ進んでいて、スタイルシートの外部ファイルの導入による、ページの書き換え作業、フォルダー階層のシンプル化、それに伴ってのすべての画像ファイルのリンクの書き換え、そして、新たなコンテンツのコンセプトの煮詰めや、レイアウトの試行錯誤などを試みており、夢中になっているうちに、ほぼ徹夜。

更新作業をしながらのBGMは、阿部薫の『ライブ・アット・騒』(DIW)。

息子が熱を出し、珍しくグッタリ状態。

2/19(tue)

原宿のじゃんがらラーメンで新メニューの「からぼん(辛ぼんしゃんラーメン)」を食べるが、個人的には、とろりとした甘味の残る従来からの「こぼんしゃん」がどちらかというと好み。

渋谷のタワーレコードにて、バド・パウエルの『ピアノ・インタープリテーション・バイ・バド・パウエル』(Verve)と、スティーブ・レイシーのソロ『サンズ』(Tzadik)を購入。

深夜まで、新しいページ用のテキストを書いては消し、書いては消し。

2/20(wed)

「文化はわれわれがやる必要のないすべてである」。

何かの本に書いてあった言葉だが(思い出せない)、ベースを弾きながらフと、この言葉を思い出した。

息子と深夜までライダーごっこをして遊び、自分の過去のライブや、椎名林檎、YMOの散会ライブの映像などを見せ、風呂に入れて、今寝かせたところ。

break

SANYO DIGITAL CAMERA

2/21(thu)

“宣材”としてのバンドのHPを作ると面白いだろうと思い立ち、昨日の夜からいろいろと、案を練り、叩き台を作る。

練習をすればするほど、どんどん自分の腕が鈍ってくるように感じるのはむしろ良いことで、それは、腕が鈍っているのではなく、自分が自分の音に求めるレベルの深化と感じたほうが良いわけで、あとは、その求める音に少しでも近付こうというモチベーションに結びつけられれば良い。

別冊宝島Real27『立花隆「嘘八百」の研究』読了。

2/22(fri)

吉祥寺へ行き、ディスク・ユニオンにて、
ボブ・クーパー『ザ・ミュージック・オブ・ボブ・クーパー・クープ!』(Contemporary)
ルー・ドナルドソン『ウェイリング・ウィズ・ルー』(Blue Note)
ビル・エヴァンス『ア・シンプル・マター・オブ・コンヴィクション』(Verve)
スティーブ・レイシー『ソプラノ・サックス』(Prestige)
オスカー・ピーターソン『オスカー・ピーターソン・トリオ・ライブ・アット・ブルー・ノート』(Telarc)
アーチー・シェップ『ライブ・アット・ザ・ドナウエッシンゲン・ミュージック・フェスティバル』(MPS)
ソニー・スティット『ペン・オブ・クインシー』(Roulette)
を購入。

ホープ軒でラーメン。

木全公彦・林公一『大人になった「矢吹ジョー」』(宝島社)読了。

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2/23(sat)

息子とウッドベースを抱えて、駒込へ行き、駅近くのスタジオで正午から夕方まで、椎名林檎のバンドオフ会に参加。

二次会は、日本酒も、料理も、とてもおいしい居酒屋で。

盛りあがって楽しかったが、家に帰った途端、どっと疲れが出てきてしまい、すぐに床へ直行。

2/24(mon)

朝早くに目が覚めてしまい、息子と仮面ライダーごっこをした後、息子と一緒に散歩がてらおもちゃ屋へ行き、サバンナRX-7のパトカータイプのトミカを買ってあげ、私はジャミラのソフビを購入、後、レンタル屋へ行き『仮面ライダー・ストロンガー』の最終話のビデオをレンタルし、家に戻り、早速借りてきたビデオを観ながら、中々アマゾン・ライダーが登場しないと拗ねる息子と再び仮面ライダーごっこ。

午後イチにウッドベースを担いで六本木に移動、3時過ぎから夕方までリハーサルをこなし、7時半より「ぱぴヨンズ」のライブ。

ライブ終了後の、セッション大会とカラオケ大会が盛り上がり、久々に暴れられて面白かった。

2/25(tue)

ボサノバの曲の中では、たぶん《ウェイヴ》が一番好きだというようなことを、ことあるごとに発言しているせいか、そのことを覚えてくれていた人が先日のライブを見に来てくれた際に、アントニオ・カルロス・ジョビンの『ウェイヴ』を貸してくれ、先日からずっとそのCDが部屋の中を気持ちよく鳴り続けている。

夕方より、目黒のスタジオで撮影の立ち会い。

大正生まれの経済人たちが、フニャけた現在の日本に「このままでは死んでも死にきれない!」とばかりに、教育問題から経済再生プランまでを熱く語ったメッセージを編集した、田村圭司 『再び「日本人」たれ!』(宝島社新書)読了。

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2/26(wed)

銀座にて、美人イラストレーターと、近々このページに掲載予定のイラストに関しての打ち合わせ。

呑み。

月崎時央『「少女監禁」と「バスジャック」~マスコミ報道と精神医療~』(宝島社新書)読了。

2/27(wed)

『仮面ライダー・アマゾン』の9~11話。

『紺碧の艦隊』のvol.21。

シーバス・リーガルのロックと、アーモンド&フィッシュ。

2/28(thu)

バンドのHP作り。

ほぼ、8割がた完成といったところか。

大橋照枝『未婚化の社会学』(NHKブックス)の読了。

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