雑想 2004年3月
2022/10/11
コール・オフ・ザ・サーチ/ケイティ・メルア
旧ソ連、グルジア出身の女性シンガー、ケイティ・メルア。
かのエリザベス女王も彼女の歌声に最大級の賛辞を贈ったとのことです。
そんなポスト・ノラ・ジョーンズとも称されるケイティ・メルアの新譜、本日発売。
しっとりと落ち着いた気分になれること請け合いです。
◎収録曲
1. Call Off The Search
2. Crawling Up A Hill
3. The Closest Thing To Crazy
4. My Aphrodisiac Is You
5. Learnin' The Blues
6. Blame It On The Moon
7. Belfast
8. I Think It's Going To Rain Today
9. Mockingbird
10. Tiger In The Night
11. Faraway Voice
12. Lilac Wine
記:2004/03/25
バード・アンド・ディズ
ジャズを聴きたい気分だ。
しかし、膨大なCDが押し込められているCD棚を前にすると、何を聴こうか迷ってしまう。
そんなときは、シンプルに『バード・アンド・ディズ』。
これをかけて、「不正解」な気分になったことは皆無。
元気が出まくります。
キャノンボール・アダレイ 初リーダー作
ハンク・ジョーンズの好サポートがいいですね(・∀・)b
キャノンボールのリーダー作。
すごく充実した演奏だと思います。
ジャケットもそそる!
▼収録曲
1. スポンテイニアス・コンバッション
2. スティル・トーキン・トゥ・ヤ
3. ア・リトル・テイスト
4. カリビアン・キューティ
5. フラミンゴ
ミスターP.C.のジョン・コルトレーン
マイナーブルース《ミスターP.C.》演奏を聴くと、この時期のコルトレーンは、定められたコード進行からハミ出していくのが間近なのだと感じられる。
小節ごとに決められたコードに従って律儀にアドリブを繰り広げていますが(それも猛烈な勢いで)、
でも、もうこの時期のコルトレーンにとっては、小節ごとに変化していくコード進行は、細かすぎてスケールの小さい箱庭の中をうろうろしているように感じていたのでは?
もっと、音楽の流れの中を小走りに走るのではなく、もっと大股で自分の音楽を描きたかったのでは?
コルトレーンは、モード奏法に出会うことによって、ようやく箱庭から出で大海に漕ぎ出したんだろうなと思う。
もちろん、当時のコルトレーンにとっては、そのような意識はなかったのかもしれないが、コルトレーンの音楽スタイルの変遷を晩年まで聞いて遡るという俯瞰的な目で見ると、そう感じてしまうんですね。
名イントロ レッド・ガーランド
名イントロ。
あまり語られることはないけれど、レッド・ガーランドは名イントロを生み出すピアニストの1人だと思います。
アート・ペッパーの『ミーツ・ザ・リズムセクション』の1曲目、《帰ってくれればうれしいわ》のイントロをもういちど聴いてごらん。
なんて小粋な橋渡しをアート・ペッパーにしているんだろう。
そう思いません?
ジャコ・パストリアス ティーン・タウン
ジャコ作の《ティーン・タウン》は、カッコいいけど、複雑怪奇な譜割り。
口ずさめそうで口ずさめない。
(タイミングが……)
でもカッコいい。
ギターとユニゾンで高速テンポで決まればカッコいいだろうな。
私はハイラム・ブロック(g)とケンウッド・デナード(ds)とのトリオで演奏されたバージョンが好き。
ラフで荒削りなところもあるけれども、勢いがそれを補ってあまりあるから。
▼収録曲
1. Donna Lee
2. Dania
3. Teen Town
4. The Chicken
5. Invitation
6. N.Y.C. Groove #1
7. Punk Jazz
8. Liberty City
ジゴロ リー・モーガン
以前、林家正蔵氏のジャズ本を作っていた際のこと、
この本ね、
打ち合わせの際にお宅にお邪魔させていただきました。
色々なジャズの話をするなか、リー・モーガンの話になり、正蔵氏が好きなアルバムの1枚として『ジゴロ』が挙がりました。
自分でいいますかねぇ~、ジゴロって(笑)
でも、ジゴロなんですよねぇ、リー・モーガンって
正蔵氏にとって「ジゴロ」というワードがツボだったようで、しきりに、笑いながら「ジゴロ、ジゴロ」と仰ってました。
『ジゴロ』。
いいアルバムだなぁ。
リー・モーガンのラッパをたっぷりと味わえますです。
▼収録曲
1. Yes I Can, No You Can't
2. Trapped
3. Speedball
4. The Gigolo
5. You Go To My Head
6. The Gigolo (Alternate take)
ケニー・バレルの『ミッドナイト・ブルー』がシケてるだって?
ジャズ研時代の友人。
彼はネガティヴ思考な人だったんだけど、ずいぶん前に、こうこぼしていた。
「俺の人生シケてるんだよなぁ、 最初に買ったジャズのレコードだって、『ミッドナイト・ブルー』だからなぁ」
おいおい、シケてるだなんてトンデモないっすよ。
渋いじゃないですか。
⇒タレンタイン
艶やかじゃないですか。
⇒バレル
彼は今どのような人生を送っているのか、とんと音沙汰ないのですが、渋くて艶やかな人生を送っていることを祈る!
▼レビューはこちらです♪
ミッドナイト・ブルー/ケニー・バレル