【三文日記】2011年3月

      2022/07/24

SANYO DIGITAL CAMERA

3/1(tue)

中学生の頃から電信柱やクレーンを観察するのが好きだったが、最近は歩道橋や公園のすべりだいを観察するのが好きだ。

特に塗装が剥げて、下塗り塗料が浮かび上がった箇所や、ボルト周辺にじわりと浮かぶ赤錆にいわれもない風情を感じる。

赤茶けた錆の周囲に広がるオレンジ色のニュアンスをプラモで表現しようと思い、ジャンクパーツの箱に入っていたエヴァ零号機の巨大な盾にラッカー系のオレンジを下塗りし、塗料が乾かぬうちに歯ブラシやティッシュを押さえつけて表面をザラザラにし、その上に溶剤で薄く溶いたアクリル系のレッドブラウンを上塗りすることで赤錆のニュアンスを表現しようと試みるが、ニュアンス的にはいまひとつで、もう少し研究が必要だと感じる。

3/2(wed)

昨日、実験的に塗装してみたエヴァ零号機の盾(ヤシマ作戦)を、1/144のジオ(HGUC)に持たせてみる。

巨大でぶっ太く、丸みを帯びたジオのボディと鋭角的で急造感の漂う盾のフォルムが良いコントラストとなり、意外なほどにしっくりとくる。

エナメル系の塗料で盾にウォッシングを施し、ジオとの色彩の統一感をはかる。

3/3(thu)

大好きな『テクノデリック』(YMO)の、大好きな《新舞踊(NEUE TANZ)》を繰り返し何度も聴く。

曲のムード形成に絶大な貢献をしている細野さんのベースにいまさらながら感服。

この音色、このタイミング、この音価は出せそうで誰も真似出来ない唯一無二のものだ。

3/4(fri)

息子の小学校を授業参観後、『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版』をレンタルする。

晩飯に1kg弱のパスタを茹で、ペペロンチーノにして息子とドカ喰い。

勝間和代『高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人』(小学館101新書)読了。

created by Rinker
バンダイビジュアル
¥6,057 (2024/12/22 18:30:56時点 Amazon調べ-詳細)

3/5(sat)

午前中、息子と秋葉原。

発行しているメルマガでは、ここ数ヶ月間ブルーノート1500盤台を特集していたが、1日を休むことなく全アルバムのレビューを告知出来たことにホッとひといき。

自分の中心軸となるジャズのテイストは、やはりこの辺にあるのだなと再確認もできた。

3/6(sun)

情報収集と行動量のバランスはけっこう重要なものがある。

もちろん情報収集も大切だが、こちらのほうに労力を割きすぎてしまうと、肝心の行動面がおろそかになり、大した成果は期待できない。

また、情報過多ゆえの頭デッカチに陥り、最悪の場合、行動をしない単なる批評家で終わる危険性もある。

3/7(mon)

朝から夕方にかけて、牛乳、コーヒー、ハム、食パン、黒糖パン、いちご、蕎麦、しゃけのり弁、ポテトチップス、クッキー、あられ、おかき、チョコ、ミンティア、ももジュース。

とんこつラーメン屋で、生にんにく3個を潰し、替え玉3回、ビール中瓶2本と芋焼酎をロックで5杯。

それが原因かどうかは分からないが、微妙に腹の調子がおもわしくない。

3/8(tue)

SF3D(マシーネン・クリーガー)関係のサイトをめぐる。

20年以上経っても変わらぬ人気、『ホビージャパン』での連載当時は、弟がAFSのTシャツ欲しい!とハガキに書いて編集部に送ったら、そこの部分だけカットされて、松本州平氏の似顔絵イラストだけが掲載されていたよな、なんてことを思い出しながら懐かしい気分で。

押入れの中に積まれている、NITTO(日東)時代のキットのいくつかを作りたくなるが、我慢、我慢、もう少し寝かせよう。

3/9(wed)

昼ビール、夜ビール、朝ビール。

『ドラゴンボール』の亀仙人の体重は予想よりもはるかに軽い44kgだということを知り驚き、さらに年齢も300歳を超えていたことにさらに驚く(まあ100歳は超えているとは思っていたけれど)。

中竹竜二『判断と決断 ―不完全な僕らがリーダーであるために』(東洋経済新報社)読了。

3/10(thu)

Chasm。

B-2 unit。

Chasm。

3/11(fri)

大きな地震。

ビルが揺れる、道が込む、コンビニのパンがなくなる。

牛丼、お茶、ジュース、ポテトチップス、チョコレートの徹夜。

3/12(sat)

新宿の喫茶店でモーニングコーヒー、御茶ノ水のベーカリーでサラダ、昼過ぎ帰宅。

女房は渋谷付近の居酒屋で朝まで過ごし、息子は小学校に宿泊、自宅の被害は、CD棚の一番上のCDが落下したことと、ガンプラのジム寒冷地仕様の頭部アンテナが折れていたのみ。

夜中に、女房&息子と焼肉屋に行き、食い放題と飲み放題のコース。

3/13(sun)

およそ1時間弱で6000文字を書きまくる荒行。

中野の焼肉屋でまたもや焼肉 with マッコリ数リットル。

財布をなくす。

3/14(mon)

実家に行き、煮込みうどん。

新宿。

肌寒く、奇妙に静かな街。

3/15(tue)

呑み。

呑んでる最中、地下で揺れ。

お泊り。

3/16(wed)

ラッシュにもまれて朝帰り。

朝寝。

つや消しホワイトで塗り重ねていたHGUCのボールのボディをコンパウンドがけ。

3/17(thu)

計画停電により運行本数の少ない東上線に揺られ、埼玉の某高校に行き2コマほど講義。

燃料不足により配車制限のされたタクシーを寒空の下で震えながら待つこと十数分、強風のため一時的な停電に陥り、ダイヤが乱れた東上線の準急を寒空の下で震えながら待つこと十数分。

経済産業省のHPに記された停電の可能性アリの記事を受けてだろう、看板などの照明を控えた渋谷も新宿も、薄暗い深夜の街。

3/18(fri)

息子と遊ぼうと思って下校してくるのを待っていたら、「塾の自習室で勉強してくるからいい」。

嗚呼、すでに親離れ。

新宿、ビール、パスタ。

3/19(sat)

息子とレンタルDVD店に行き、アニメを2本借りる。

ファースト世代は見ておいたほうがいいっすよ、と何人かの人に奨められていた『ガンダムUC』と、息子の学校でおもに女の子に熱烈なファンが多いという『劇場版 マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~』。

ビールと蕎麦と唐揚げと築地直送のじゃこせんべいをモグモグしながら鑑賞。

3/20(sun)

3月も後半だというのに、いまだ肌寒い。

そして、なぜか毎日、自分は眠い。

節電で照明少なく暗めな街と、微妙にじくじくと肌寒い日が続く。

3/21(mon)

いらない書類をシュレッダーがけ。

ゆるい地震が日に数度。

食欲だけは衰えない。

3/22(tue)

広東麺。

本日もゆるい地震が日に数度。

息子は夜遅くまで塾の自習室で勉強と遊びに夢中になっている模様。

3/23(wed)

欲しいものと欲しくないもの、これらを明確に言語化出来ないと、いつまでたっても変化のないのんべんだらりとした人生になってしまうと思う。

息子が作ったHGUCのザクIIF2のパーツをばらし、下地塗装。

プロポーションといい、パーツ分割といい、非常によく出来たキットだということを再認識。

3/24(thu)

新宿で呑み。

終電逃し、たまには歩いて帰ってみようと思いたち、iPhoneのGPS機能を使いながら、徒歩で帰路につく。

目についたコンビニで缶ビールを買いエネルギーチャージを繰り返しながら、節電による暗めの東京をさながら夜の遠足気分でとぼとぼと一人で歩き、1時間ほどで家に到着。

3/25(fri)

六本木で『イヴ・サンローラン』の試写会。

最終上映日だったこともあるのだろうが、補助椅子が出るほどの盛況ぶりからも、この映画に対するマスコミからのの注目度が伺われる。

新宿で呑み。

3/26(sat)

息子と秋葉原に行き、ヨドバシカメラのアキバ館にて、またしてもガンプラを大人買いしてしまうが、今年買った箱だけを重ねても天井に届くぐらい買いまくっているが、週に2~3日は、プラモ製作マシーンと化す息子がどんどんパチ組みしてくれるおかげで、どんどん部屋を圧迫している箱が片付いてゆく。

発作的にカルビが食べたくなったので、女房と息子とで近所の焼肉屋に行き遅い晩飯。

ヘレン・ラファロ・フェルナンデス(著)中山康樹、吉井誠一郎(訳)『スコット・ラファロ その生涯と音楽 翡翠の夢を追って』読了。

3/27(sun)

先日、金曜ロードショーで放映された『築地魚河岸三代目』を録画しておいたので観てみるが、期待していたほどではなかった。

面白くないというわけではないのだが、いささか華が無いというか、全体的に地味というか、なんというか、うーん悪くはないのだけれど、って感じ。

魚が食べたくなったので寿司喰う。

3/28(mon)

『君に届け』では、主人公の黒沼爽子よりも、くるみちゃんこと胡桃沢梅のほうが好きだし、もっといえば、爽子のお母さんが好きだったりする。

男性キャラでは、風早翔太よりは真田龍のほうがよいし、それ以上に爽子のお父さんが個人的にはツボだ。

ま、そんなことをあれこれ思いつつ、あいもかわらずコミック読んだり、セカンドシーズンの録画を見ていたりする今日この頃なのだが、タニザワトモフミによるアニメの主題歌は、圧倒的にセカンドシーズンの《爽風》よりも、ファーストの《きみにとどけ》のほうがいい。

3/29(tue)

折に触れてAKB48が好きな息子から、メンバーの名前、顔、どんなキャラや役どころなのかを習っている。

息子と二人で、誰がいい、誰が好みじゃない的な話をしていると、なんだか、これってジャズの良い悪いや、モビルスーツや新幹線や飛行機や戦車の好き嫌い談義をしているのと同じだなと思う。

男は一般的にコレクション好きが多いし、その集める対象や、知る対象というのも近似値の集合体、それも出来るだけ多い数をまずは学習→インプットした上で、その知識に基づくこれまた近似値の感性の微差に対して、あーでもない・こーでもないと話が弾むという、まあ要する一言で言えば、オタクってことなのだろう。

3/30(wed)

息子がパチ組したHGUCのザクFCIIの下塗りから次第に明度を上げながらラッカー系塗料を筆で塗り重ねてゆくが(いわゆる横山宏氏の「ヨ式」に近い感じ)、油絵のごとく、次から次へと色々な色を少しずつ重ね、うすめ液で溶かしながら塗膜をブレンディングしてゆく作業を延々としていたが、夢中になりすぎていたためか、気づけば明け方近くになっていた。

このキットはスタイルも良いが(カトキハジメ流シャープなフォルムが嫌いで大河原的丸っこい重量感が好きな人からしてみれば「こんなんザクじゃねぇ~!」なのかもしれないが)、パーツの分割も非常によく考えられており、手首の間接の保持力が若干弱いことと、背中から腹にかけての動力パイプの折れ曲がりの箇所が不自然なところを除けば、総合的にかなり出来の良いキットだと思う。

なので、あと3箱ぐらい購入し、今回はオーソドックスに設定に近いグリーン系の塗装をしてみたが、今後は砂漠仕様にしてみたり、シン・マツナガ機風のホワイトに塗装してみたりするのも良いかもしれない、などと考えている。

3/31(thu)

なぜか観るのを忘れていたチャーリー・シーンの『ネイビー・シールズ』をいまさらながら観てみるが、期待したほどでは……、って感じだった。

ここのところ、毎日ゆで卵をゆでては、サラダに載せて食べている。

キティちゃんの可愛さにつられてコンビニで紅茶りんごを買って飲んでみるが、その甘さ、氷で溶かさないと飲めないレベル。

 - 三文日記