雑想 2020年8月

      2024/03/20

ソニー・クリス・プレイズ・コ-ル・ポーター

ソニー・クリスがコール・ポーターの作品に挑んだ演奏集。

なかなかに直球ストレート。

ヘンな捻りやカッコつけな要素を交えない正々堂々としたサックスの歌いっぷりに好感が持てる。

聴きごたえのある1枚。

▼収録曲
1. アイ・ラヴ・ユー
2. エニシング・ゴーズ
3. イージー・トゥ・ラヴ
4. イッツ・オールライト・ウィズ・ミー
5. イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト
6. ラヴ・フォー・セール
7. ナイト・アンド・デイ
8. ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス
9. 恋とは何でしょう
10. 君にこそ心ときめく

譜面読めねばプロではない?!

当夜演奏会者の中には音符の読めない者が数人いたそうだが当夜に限らず音符が読めずに演奏したところで、これは趣味道楽の範囲であって、プロではない。素人は批判の対象にならぬ。譜面の読めない音楽家は、文字も読めない、まだまだ、ほんの幼い子供と同じなのである。ただひとつ異なることは、幼児は邪気がなく何に依っても学ぼうとする知識欲が盛んなのに反して、彼らのそれは全く認められないことだ。その上、(これもほとんどの演奏家に通じることだが)なお悪いことには、ロクでもない潜在意識で他人を非難することだけは知っているのだから、ただただあきれるばかりである。

高柳昌行『汎音楽論集』より

厳しい!というより、プロにとっては当たり前のことなんでしょうけど。

三宮 ジャズ喫茶

時々読み返すこの本は、ジャズ喫茶のマスターからのアンケートから編まれた名盤紹介。

三宮のジャズ喫茶では、「茶房 ヴォイス」と「Dear Old Curry SAVOY」の店主がアンケートに参加されていますね。

リンゴ・スターのジャズ・アルバム

ビートルズのドラマーだったリンゴ・スターがジャズアルバムを出していたことはご存知?

これはビートルズが解散表明をする一ヶ月前に発売された、リンゴの初ソロアルバムで、アレンジにはかのクインシー・ジョーンズも担当している曲もある。

《スターダスト》にはポール・マッカートニーも参加していたりと、なかなかの贅沢内容。

ジャズに慣れたジャズ耳からしてみれば、ちょっと物足りなかったりするリンゴのヴォーカルかもしれないが、それもご愛敬。

楽しいアルバムであることには間違いない。

ソニー・クリス アウト・オブ・ノーホェア

明るく澄んだ音色で、裏表なく明朗に吹き上げるクリス。
濁りやダークな成分が少なく、それこそ竹を割ったように明快で率直。

だからこそ、切なく感じ、胸が締め付けられることもある。

クリスファンは、きっと、彼の明るさ、淀みのないアルトサックスから、微量の哀しみの成分をも敏感に感じ取っているのだろう。

ジャケット通りの真っ青な澄んだ青空を連想させる、タイトル曲の《アウト・オブ・ノーホエア》など、まさに……。

▼収録曲
1. オール・ザ・シングス・ユー・アー
2. ザ・ドリーマー
3. エル・ティアンテ
4. マイ・アイディアル
5. アウト・オブ・ノーホエア
6. ブラザー・キャン・ユー・スペア・ア・ダイム?
7. ザ・ファースト・ワン

お絵描きエリントン

幼い時画家を志したというエリントンは、パレットで絵具をまぜてあわせるように、楽器のサウンドをブレンドするのです。かれのオーケストラにはハリー・カーネイ(バリトン・サックス)のように四十年以上の勤続者を含め、三十年以上の人が三人もいます。メンバーが自分の都合で退団するか死亡しない限り、エリントンの方から首を切ったことはありません。親分肌なのです。メンバーの才能を知り尽し、その上で作曲し編曲するのですから、かれの作曲は他のオーケストラにそのまま使えないのです。(油井正一『ジャズの歴史』より)

これを知り、五線譜に音符を書くエリントンの写真を見ると、なんだかペンが筆に、五線紙がキャンバスに見えてくる。

青木カレン The Most Beautiful Diva

青木カレンによるカヴァー&スタンダード集。

カーペンターズの《クロース・トゥ・ユー》や、Saigenjiとのデュエット《コルコヴァード》ほか、アルバム未収録曲音源に加え、これまでの作品の中から選りすぐりの名曲だけを収録!


▼収録曲
1. Englishman In New York ft.native
2. Smooth Operator ft.native
3. Smells Like Teen Spirit ft.JABBERLOOP
4. Close To You ft.Mitsukuni Tanabe
5. Corcovado duet with Saigenji
6. I've Got A Crush On You ft.Mitsukuni Tanabe
7. I've Got You Under My Skin ft.Mitsukuni Tanabe
8. Cry Me A River ft.Mitsuaki Tanabe

自分自身の機嫌をとる

「相手の機嫌をとる」というと、なんだか「媚びている」というイメージがあったのですが、それ以前に「自分の機嫌をとる」ということが
大事だということに最近気が付いてきた。

結局、自分の機嫌を取る、つまり、いつも良い機嫌でいることが、相手の気分もよくする秘訣なんだということに。
相手の気分がよくなれば、それが自分にかえってくる。

最近はそのことを実感する出来事が立て続けに起きているので、やっぱり「自分の機嫌を取る」ということは大切なのだなと感じています。

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