ファッティ地上用制作記~バンダイ1/20スケール

   

宇宙用の色で塗る?それとも設定色?

バンダイ1/20スケール、地上用ファッティを作りました。

装甲騎兵ボトムズは、ギルガメス陣営とバララント陣営のメカのデザインコンセプトがはっきりと分かれているところも魅力です。

現用アメリカ、あるいは大戦中のドイツ戦車を彷彿とさせるギルガメスのスコープドッグに対して、大雑把だけれどもボリューム満点のファッティが主力AT(アーマード・トルーパー)には、大戦中のロシア戦車のイメージ重なります。

両者ともに捨てがたい魅力があるのですが、放送中、あるいは放送終了からばらくしても、ファッティは発売されず、もっぱらギルガメス系のATばかりがキット化されていたのが残念といえば残念でした。

しかし、ずいぶん前ですが、バンダイが1/20スケールでファッティを出してくれた時には小躍りしましたね。

本音をいえば、宇宙用のミントグリーンのファッティで出してほしかったのですが、さすがにキットが発売された2008年前後は、「1983年放送のアニメに登場したロボット」として出すには企画としてもちょい弱かったのかもしれません。

であれば、2009年に劇場版として公開された作品(ペールゼン・ファイル)に登場したマシンという体で行ったほうが、購買者にとっても記憶に新しく、かつ、あくまで想像ですが社内での企画も通しやすかったのかな?なんて。

だから、砂漠色。

ま、砂漠色も悪くはないんですが、個人的には青っぽい緑っぽい色のファッティのほうがツボなんですよね。

だから、今回は何色に塗るか、最後の最後まで迷いましたが、結局のところ、設定色のデザートイエローのほうを選択しました。

エメラルドグリーンっぽい色で塗装したければ、また新しくファッティを買って作ればいいだけの話ですからね(高いけど)。

というわけで、箱。

箱の横。

箱の横、その2。

箱の横、その3。

迫力です。

箱の中。

パーツを並べてみました。

紙のパーツは、ライフルの部品ケースです。

組立て・塗装

まずは、胸部から作りました。

うーむ、ボリューミー。

けっこうズッシリきます。

ハッチパート1を開けたところ。

ハッチパート2を開けたところ。

フィギュアを乗せたところ。

パイロットの装備は、宇宙のときと変わらないようですね。
ま、それをいっちゃえば、キリコをはじめとしたギルガメスのAT乗りたちも、宇宙も地上もオレンジ色のスーツでしたから、クメン王国のアッセンブルEX-10のような熱帯地方での軽装を除けば、両陣営とも基本となるAT用スーツは宇宙も地上も変わらないんでしょうね。

組立て後は、下塗りです。

黒、マホガニー、メタリックレッドの順にスプレーを吹いています。

下地が乾いたら、ラッカー系塗料でサンド系の色を何色か塗り重ね、油彩で汚しを入れて完成しました。

ハッチ・パート1を開けたところ。

ハッチ・パート2を開けたところ。

ハッチの裏側など、下地に塗ったメタリックレッドをわざと残したりしています。

油彩のバーントシェンナと、ピーチブラックを中心に汚しをかけています。

後ろ姿。

目玉(?)、それともモノアイ(?)は、キット付属の「けっこう光るシール」を貼りつけています。

なかなかボリューミー、かつけっこう重たいです。

わりと最近のキットなので、ガンプラ感覚で、極端な、あるいは派手なポーズが取れるかと思いきや、意外とそうでもないです。

こんなポーズがやっとです。

個人的には、直立した状態で、ハッチを開けた状態がツボです。

少しだけ上のポジションからパイロットに見下げられるような感じ?

クメン編で、カン・ユー部隊がゾンム村(ゲリラ村)を威力偵察した際に、カンユーがモニカ(ポル・ポタリアの幼馴染み)に問い質す際のダイビング・ビートルも、こんな感じでハッチが開いてましたね。

脚の関節の向きを間違えてしまい、膠着ポーズが取れなくないというマヌケな事態に陥りましたが、そういった「アホミス」さえなければ、とても組み立てやすく、かつ出来上がった時の迫力もなかなかの好キットでした。

記:2021/10/07

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