野生のなまはげ/鑑賞記

   

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昭和のテイスト

『野生のなまはげ』は超時空物語である。

平成の世の物語であるはずが、かもし出てくる、グッズ、エピソード、空気のいちいちが昭和のテイストなんだよね。

そして、昭和の時代に少年ジャンプや小学館の学習雑誌やコロコロコミックに掲載されていたマンガの底流に流れているような価値観、世界観が濃厚に漂いまくっているところが、新しい映画なのに、古く、いや、人によっては懐かしく感じるのでしょう。

昭和のマンガ

まるで、マンガみたい。

いや、マンガそのものかもしれない。

昭和の小学生の男の子が、胸をときめかせて読んでいたマンガ。

恋愛や女の子の裸に興味を持つ前の男の子、つまりはゲーム、カブトムシ、ヒーロー、ロボット、妖怪やお化け、クルマに電車に飛行機や戦艦のようなメカに夢中になっている年頃の男の子たちが目を輝かせるようなマンガの世界の匂い。

私自身が子ども時代に夢中になり、思いをはせた、日常の中のちょっとした異次元、別世界、悪の結社とそれに立ち向かう少年と、彼をサポートする博士。

よくよく考えると、不合理で矛盾だらけなんだけれども、この整合性の無さと緩さ自体が「味」として好意的に解釈出来うる電人ザボーガー的ワンダーワールド。

これらの要素が徹頭徹尾満載されている映画が『野生のなまはげ』なんだよね。

この映画のパンフレットに短評を書かせていただきました。

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よろしければ、劇場に足を運び、パンフレット買って読んでみてね♪

観た日:2016/06/21

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監督・脚本:新井健市
プロデューサー:篠原雄介、鈴木慎太郎
エグゼクティブプロデューサー:有馬浩司
出演:中島蓮、ほりかわひろき、長宗我部陽子、山田教授、網川凛
製作年:2016年
製作国:日本
配給:フリーライディン グ、ニューシネマワークショップ
上映時間:77分
劇場公開日 2016年7月16日

記:2016/07/26

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