【三文日記】2002年1月

      2022/05/31

youhuu gaitou

1/1(tue)

掃除中に「読書ノート」を発見。

このノートが紛失しないうちに、自分の過去の読書記録を残しておこうと思いたち、先日から当ページに読書記録コーナーを設置して、ノートに記録された書名、作者をひたすら写す作業をしているのだが、思っていたより量が多く、なかなか捗らない。

女房の実家へ行き、新年の挨拶。

1/2(wed)

私の実家に新年の挨拶をしに行く。

帰宅後、女房が体調を崩したので、うるさい息子と私が家にいても神経が磨り減るだろうと思い、静かな状態で休んでもらうために、息子を連れてお出かけ。

ディスク・ユニオンにて、
レッド・ガーランド『オール・モーニン・ロング』(Prestige)
ジョー・ヘンダーソン『ザ・エレメンツ』(Milestone)
フレディ・レッドの『シェイズ・オブ・レッド』(Blue Note)
デヴィッド・サンボーン『クローズ・アップ』(Reprise)
デヴィッド・サンボーン『パールズ』(Elektra)
ホレス・シルヴァー『ザ・トーキョー・ブルース』(Blue Note)
カル・ジェイダー『マンボ・ウィズ・ジェイダー』(fantasy)
モニカ・セッテルンド『ワルツ・フォー・デビー』(Philips)
を購入。

1/3(thu)

疲れが溜まっていたせいか、午前中から鼻水と咳が止まらず、体調が思わしくなかったので、こりゃマズイと思い、大量のニンニクと鷹の爪をオリーブオイルで炒めたミートソースのパスタを5人前ほど作り、それを女房と二人で馬鹿喰いをして、眠くなったところにすかさず床に入り、2時間ほど昼寝をしたら、体調が完全に回復して、元気が湧き出てきた。

病み上がりの女房の勉強の邪魔をするのもマズいので、午後は息子と二人で外出をし、お茶の水のディスク・ユニオンの中古コーナーで、
アール・ハインズ『ライブ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』(Columbia)
ハンク・ジョーンズ『カルテット、クインテット』(Savoy)
ホレス・パーラン『オン・ザ・スパー・オブ・ザ・モーメント』(Blue Note)
を購入し、先日、ウッドベースのD線をニッパーで切りすぎて、張り具合がイマイチだったので、もう一回、「スピロコア」のD線のみを購入した。

J.W.ブラック&アルバート・モリナーロ著、桑原さよ子訳『フェンダー・ベース・ヒストリー』読了。

1/4(fri)

いつものように、女房の静かで落ち着いた勉強時間と環境を提供するために、息子とショッピングに出かける。

使い捨てコンタクトの在庫を切らしたので1ヶ月分のストックを購入し、息子には救急車のミニカーを買ってあげ、風邪予防対策として、小型の加湿器を2つ購入。

勢古浩爾『まれに見るバカ』(新書y)読了。

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1/5(sat)

息子を連れて外出し、昼間っからC君と渋谷で飲み。

2時間ほど飲み屋で過ごした後、酔い醒ましに、ハチ公近くで、ウッドベースの路上演奏をするが、喧噪の中、音がまったく通行人には届かず、数曲で断念。

再び、今度はチゲ鍋の食べられる飲み屋に移動し、二次会続行、H嬢も加わり、10時半頃まで、飲み。

1/6(sun)

読書記録の整理、晩飯は鍋。

鍋を食べ終わったぐらいから、どうも調子がおかしくなり、すぐに就寝。

池田香代子、C.ダグラス・ラミス『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス)読了。

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1/7(mon)

起床して熱を測ったら38度、会社を休もうかとも思ったが、初日なのでそういうわけにもいかず、無理して出社、しかし仕事をしているうちにいつもの調子に戻ってきた。

こういうときは、旨いワインと栄養のある旨い食い物をタンマリ喰って、すぐに寝るに限るので、女房と息子を近所のイタ飯屋に呼びだし、いつもより多めの量のコースをゲップが出るぐらい腹の中に押し込みまくり、帰宅後、すぐに就寝。

辰巳渚『「暮らす!」技術』(宝島社新書)読了。

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1/8(tue)

相変わらず体調が回復せず。

ラヴ・サイケデリコの新譜『ラヴ・サイケデリック・オーケストラ』を購入。

ゴマ油をたっぷりかけた豚飯と、豚骨ラーメン。

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1/9(wed)

飲みに行きたいのは山々だが、どうもカラダが言うことを効かないので控える。

土曜日にバンドの練習が決定したので、少し多めにベースの練習。

グレッグ・オズビーのアルト・サックスは結構好きなのだが、音色ではなく、フレーズや音の段差が意外とエリック・ドルフィーに似ているのだなと、アンドリュー・ヒルの『エターナル・スピリット』を聴いて再発見。

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1/10(thu)

六本木で飲み。

最初は、SMバー好きのY氏と二人で、後に、SMショーへ行くのが好きで、即興演劇と詩吟をたしなむZ氏と合流し、3人で明け方まで深夜(明け方?)までSM談義。

ドラムもギターもベースもピアノも出来る怪しい初対面の爺さんにつられて、セッションをしまくり、久々に暴れたなぁ(ちなみに風邪は、まだ全然治ってません)。

1/11(fri)

マッサージ屋でフットマッサージをしてもらい、下半身が羽が生えたように軽くなった。

朝、昼と、食事をするのを忘れていて、帰宅後の夕飯は、ご飯と納豆と味噌汁程度の軽い食事で、すぐに就寝。

鈴木真哉『天下人史観を疑う 英雄神話と日本人』(新書y)読了。

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1/12(sat)

バンドの練習を新宿のスタジオで。

初合わせでパキッとキマった曲と、そうでない曲と、出来具合が両極端に分かれた。

『たぬき』という、値段が安いわりには、和食中心のメニュー良し、味よし、内装も良しな居酒屋で打ち上げ。

1/13(mon)

息子とアメ横へ行き、細々とした小物の買い物を色々としたが、中でも非常にトクをしたのが、1/35スケールの『装甲騎兵ボトムズ』のAT(アーマード・トルーパー)のキットが、8個まとめて半額の四千円で売っている模型屋があったので、前々からボトムズのシリーズは揃えようと思っていたので、思わぬ発見に小躍りし、飛びつくように買った。

番組放映当時は、もう少し安い値段でタカラから発売されていたのだが、今回購入した8つのキット(スコープ・ドッグ、ブルーティッシュ・ドッグ、マーシー・ドッグ、スタンディング・トータス、スナッピング・タートル、ベルゼルガ、ダイビング・ビートル、スコープドッグ・ラウンドムーバータイプ)の定価は各千円、しかも再販モノだからなのか、当時は設計図と一緒に付いていたはずの大河原邦男のオリジナル・カラーリングのイラストは、梱入されてなかった。

水野正敏監修『偉大なる巨匠たちの軌跡 ジャコ・パストリアス 完全コピー/奏法分析/曲解説(偉大なる巨匠たちの軌跡)』読了。

1/14(mon)

息子とおもちゃ屋へ行き、プラレールのコーナーで電車を物色していたら、「ボク、電車いっぱい持っているんだよ」と声をかけてきた5歳ぐらいの男の子と意気投合し、新幹線の話で盛り上がる。

六本木のバックステージにて、ベース即興ソロのライブ。

後、飲み。

1/15(tue)

えーと、昨日は何やったっけ?

一日経て、昨日の出来事を書こうとしているが、記憶がすっかりと空白になってしまい、たった一日前の出来事も思い出せないという体たらく。

あ、そうそう、NHKの連ドラ(朝ドラ)の『ほんまもん』が面白くなってきました(笑)。

1/16(wed)

渋谷で呑み。

どうも、眠くていけない。

中根千枝『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書)読了。

1/17(thu)

読書しながら、ビール。

ここのところ、音楽無しの生活が続く。

谷田和一郎『立花隆先生、かなりヘンですよ―「教養のない東大生」からの挑戦状』(洋泉社)読了。

1/18(fri)

女房と息子と一緒に、パスタ屋で、牡蠣の味噌スープ土手鍋風などで夕食。

どうも、帰宅してもやることが多くて、ベースの練習は無し。

入江敦彦『英国式人生のススメ』(新書y)読了。

1/19(sat)

息子を連れて、羽田空港の展望デッキへ行き、次々と着陸する飛行機を見せた。

帰りに、浜松町駅構内の大きな書店(Books 談)を探索、そして鬼ごっこ、近所の楽器屋へ寄り、鬼ごっこ&譜面を購入。

書店の児童書コーナーで気が付いたのだが、キャラクターもの(あんぱんまん、ウルトラマン、仮面ライダーなど)の絵本、ついで電車(新幹線が多い)の絵本や図鑑、そしてクルマの絵本はたくさん出ているのだが、飛行機や船の本が殆ど出ていないような気がした。

1/20(sun)

息子を連れて、おもちゃ屋まで散歩に行き、昨日羽田空港で見せた飛行機を忘れないようにと、マッチボックスの旅客機のおもちゃを買ってあげ、帰宅後、箪笥のコヤシになっていたエヴァンゲリオン零号機のキットのを仮組みをし、プロポーションのチェックをした。

夕方、再び外出し、書店で、子供向けのマンガ偉人伝、「ベートーヴェン」を立ち読みしていたら、無性に『運命』が聴きたくなってしまったので、CDショップへ行き、小沢征爾とサイトウ・キネン・オーケストラの新譜、『ベートーヴェン 交響曲第5番《運命》・第2番《葬送行進曲》』を買い、ついでに、バッハの旋律が頭の中でウネウネと回りはじめたので、パワー・ビッグスの『バッハ・オルガン名曲集 トッカータとフーガニ短調』と、クリスティアーネ・エディンガーの『無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータ』も購入した。

無性に魚が食いたくなったので、女房と息子とで、馴染みのイタ飯屋へいき、ムツ、ワカサギ、寒ブリなどの魚をフリッターや、グリルにしてもらって食べるが、魚だけじゃ満腹にはならなそうなので、ついでに仔牛の頬肉の赤ワイン漬けも食べ、締めはバローロ。

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1/21(mon)

先日購入した小沢征爾の『 交響曲第5番《運命》』は、良くも悪くも現代風で、私が今まで聴いた「運命」の中では、カラヤンのベルリン・フィルの演奏と同じか、あるいはそれ以上のテンポなので、かなり目まぐるしい感じがした。

クリスティアーネ・エディンガーの『無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータ』の、柔らかくて、コシのある伸びやかな音色には心が洗われる思い。

深夜にバーボンを飲みながら、低いボリュームで流すと、静かに、落ち着いた気分で、読書やホームページの更新をすることが出来る。

1/22(tue)

仕事はかどる。

六本木のチャールストン・カフェ、早朝6時に帰宅。

中山治『子どもを伸ばす37のコツ』(新書y)読了。

1/23(wed)

頭スッキリ、仕事はかどる。

ベース練習用にQYに打ち込んでいたデータがすべて消えてしまったので、打ち込み直し。

思わぬハプニングに修復手間取る。

1/24(thu)

会社に久々にやってきた懐かしい人と、昼飯に寿司を喰いに行く。

猛烈に牡蠣が食べたくなったので、仕事を早く終え帰宅、女房と子どもを連れて、近所のイタ飯屋へ。

帰宅後、しばらく子供とウルトラセブンごっこ。

1/25(fri)

物事には多面的な見方があるわけだから、「疑い」の目線で観察することも私の選択肢の一つになっているわけで、現に福沢諭吉は「事物を疑って取捨を断ずる事」という文章を明治九年に発表し、日本人の懐疑精神の欠如を指摘し、西洋の文明は「疑」の一点から生まれたことを力説していたが、それから120年以上経た今日においても、日本人の懐疑精神の欠如は克服された様子はなく(むしろ知力崩壊に拍車?)、相も変わらず、通りいっぺんの情報発信者の目線に乗っ取った、悪く言えば「ご都合がよく、心地のよろしい」解釈以外を良しとせず、違う側面からモノを見ることすら許せないようなスクエアな人間がまだまだいるのだなと、最近のメールのやり取りで痛感。

あらかじめ自分が予想したリアクション以外の反応や意見が返ってきたことに腹を立てるぐらいなら、最初から“自分が言って欲しい言葉”だけを九官鳥のように復唱してくれるサービス精神旺盛な人間や、気の合う仲間同士と仲良くツルンで、楽しく、傷つかず、刺激の無い“ヌルい”空間で「癒される」がよろしいかと思われ、私は「言って欲しいことを言ってあげる」ほど人も良くないし、そもそも思ってもいないことを我慢して「そうだねぇ、そう思うよー」なんてご追従をしながら、相手のゴキゲン取りだけに終始することはゴメンこうむるし、そんなことを繰り返すのは、時間と労力の無駄だと思っている(それは、誰だってそうでしょう?)。

投げかけられた問いに対して、自分なりに考えたことを「自分の言葉」でもって返してあげることこそが、相手に対しての誠意、そしてサービスだと私は思っているのだが、その内容次第では、議論の対象から一気に「私の人間性」という関係のない土俵までに飛び越えて、「ヒネクレている」「弱い人間だ」などといった、私の人間性を云々するというフライングに走る人間も広い世の中にはまだまだいたもので、これって「教団の教え」に乗っ取っていないことを主張する人間を排除しようと躍起になる新興宗教の教徒のようなもんで、怖いよな、などと考えながら、一人、飲み。

1/26(sat)

何も予定を入れていない平穏な休日なの上に、寒い曇り空だったこともあり、一日中家でゴロゴロしていた。

朝寝、昼寝、夜寝と睡眠をたっぷり取りつつも、文庫版『ナニワ金融道』全巻を再々読了。

クリスティアーネ・エディンガーの『バッハの無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータ』が心地よく、一日中流しっぱなしだった。

1/27(sun)

女房&息子と馴染みのイタ飯屋へ。

蝦夷鹿が入荷していたので、鹿のカルパッチョや、ロースのグリルを入れたコースを堪能。

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)、小澤征爾(指揮)、ボストン交響楽団による『ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 作品104、チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 作品33』を購入。

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ワーナーミュージックジャパン

1/28(mon)

東急ハンズでサーフェイサーを、ディスク・ユニオンで、アーニー・ヘンリーの『セヴン・スタンダーズ・アンド・ア・ブルース』、最近ハマっているカル・ジェイダーの『ジェイダー・プレイズ・マンボ』、学生時代に夢中になって聴きまくっていたジェームス・ブラッド・ウルマーの『ノー・ウェイヴ』(←これ最高!)を購入。

秋葉原でH嬢と飲み。

青木雄二『ナニワの土性っ骨-青木雄二の大阪学入門』(大和書房)読了。

1/29(tue)

今、タイムスリップ・グリコのオマケ、「なつかしの20世紀」が熱い。

海洋堂のリアルな造形による、昭和30年代の匂いがプンプンする乗り物やグッズの数々。

本日は3箱購入したが、細かいところまで凝っている鉄人28号の「アジト強襲」、レトロなボンネットタイプのバスのいすずBXD30型、材木や縄がリアルな三輪車タイプのトラックのマツダ T-2000がオマケだった。

1/30(wed)

社長に昼食に誘われ、会社近くのフレンチ・レストランにて、シャンパン、赤ワインとともに生牡蠣、クスクス、鮭など。

先日手に入れたエスヴェヨン・スベンソン・トリオによる『プレイズ・モンク』を聴く。

頭の中に純度の高い水が流れ込むようで、とても気持が良い。

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1/31(thu)

原宿にてこぼんしゃんラーメン、渋谷のディスク・ユニオンにてハンク・モブレイの『モブレイズ・メッセージ』(Prestige)を購入。

夕飯は、女房と息子と一緒に和風ファミレスへ行き、ちらし寿司、唐揚げ、餃子、ねぎとろ丼、焼き鳥、豆腐サラダ、烏賊の一夜干しなどをビールをガブガブと飲みながら。

岩合光昭・写真、岩合日出子・文『ニッポンの犬』、零士『ホスト王のその気にさせる心理戦術』読了。

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