スタンディング・トータスとスタンディング・タートル
アニメの土木作業機的ロボット
数あるロボットアニメの中で、もっとも主役メカが土木作業機っぽいものは何かというと、やはり『戦闘メカ・ザブングル』のウォーカー・ギャリアでしょう。
次点が『太陽の牙ダグラム』のダグラムかな。
『装甲騎兵ボトムズ』のスコープドッグなんかも、とても土臭いメカ(AT=アーマード・トルーパー)ではあるのですが、土木作業機というよりはジープや、軽戦車という印象でしょうね。
むしろ、土木作業メカっぽいATはスタンディング・トータス(タートル)がそうかもしれません。
このATは、劇中ではよもぎ色がメインの色ですが、オレンジや黄色で塗装すると、もろ「歩く建機」に見えますね。
そういえば、奇しくも、というか。
ウォーカー・ギャリアーも、スタンディング・トータスもよもぎ色ですね。
スタンディング・トータスとスタンディング・タートル
ちなみに、スタンディング・トータスとスタンディング・タートルとの違いはというと、「トータス」を水陸両用タイプに改造したもの「タートル」です。
もっとも、完全防水にはなっていないようで、「一定時間内」であれば、水中での行動も可能という制限付き。
こういう不完全なところも、なかなかメカ心をくすぐるものがあります。
上が「トータス」で、下が「タートル」ね。
英語では、「トータス」も「タートル」も「亀」を意味しますが、その違いは、トータスが陸亀を指し、タートルは亀全般を指します。
つまり、水にははいらない亀=トータスだから、スタンディング・トータスは水陸両用ではない、と覚えればよいでしょう。
「タートル」は、神聖クメン王国軍が使用し、クメン王国のアッセンブルEX-10の主力ATであるダイビング・ビートルと戦っていましたね。
ATの中では重量級に位置するスタンディング・トータスは、ガンダムで言えば、スコープ・ドッグタイプがザクだとすると、スタンディング・トータスはドム的な位置づけなのかもしれませんね。
劇中では徹頭徹尾やられ役ですが、個人的には愛着のあるATのひとつです。
私はボトムズのATの中ではダイビング・ビートルが好きなのですが、だからこそライバル機の
ダイビング・ビートルを見た後に、スタンディング・タートルを見ると、いかにも旧式に見えるところがイイですね。
旧ソ連のT-55戦車を見た後に、アメリカのM-1エイブラムスを見たときのような隔世の感を感じさせるデザインの振り分けからも、なんとなく、両陣営の懐具合やお国事情、それに背後の軍需産業との繋がりなどが見えてきて面白いものです(イスラエル軍とシリア軍の兵器を見比べる感覚で)。
記:2013/08/23