セイラマスオ氏作のディジェプラス in 新宿ヨドバシHOBBY館

   

いいですねぇ~。

ヨドバシの新宿HOBBY館に飾られていた、セイラマスオ氏作のディジェ・プラス。

見とれてしまい、思わず撮影。

このしっとりした落ち着いたテイストは、タミヤのアクリルカラーならではの風合いです。

私も中学、高校時代は、タミヤのアクリルカラーをメインに戦車やマクロスのプラモを塗っていたものですが、特につや消しのしっとりとした質感は、ラッカー系のミスターカラーにはないものがあり(フラットベースの調合次第ではそうなるのかもしれませんが、少なくとも私には出来なかった)、しかも私的にはラッカーやエナメルよりも格段に筆塗りしやすい塗料として重宝していたものです。

でも、乱暴に筆塗りをする私じゃ、このように丁寧な仕上がりは無理だろうな。

だから、眺めているだけで、とても勉強になります。

セイラマスオ氏の作風は、アクリルならではの独特の質感に加えて、色に関しても、どこか淡く優しい独特な風合いがあります。

巨大兵器というよりは、精巧に作られ、緻密に塗られたオブジェって感じ?

この風合いは、アクリル塗料を使えば簡単に出せそうでいて、じつはなかなか難しいのです。

このような独自の作風を持たれているモデラーが、とても羨ましい。

私も早く独自の作風を持ちたいと思っているのですが、いまは色々と試行錯誤中の段階です。

厚ぼったい筆塗りを重ねてみたり、逆に素組みの上にドライブラシやウェザリング塗料を塗りつけて質感を出そうとしてみたり、と。

しかも、出来るだけ手間と時間をかけずに見栄えのする完成品に持っていくにはどうしたらイイんだろう?なんてヨコシマなことを考えている。
だから、ダメなんでしょうね。

オリジナリティっていうのは、ジャズマンもそうだけれども、数をこなさなきゃ見えてこないものです。
演奏しているうちに、なにか突然「降りてくる」こともあるでしょうし、そのインスピレーションが自分のスタイルに繋がることもあるでしょう。
プラモの場合も、手を動かしているうちに、自分の手が「気持ちいい」状態と、そうではない状態っていうのが明らかにありまして、だいたい私の場合の「手が気持ちいい」状態というのは、筆をボディにたたき付けている時(笑)。

ドライブラシやウェットブラシのときですな。

そして、調子にのってやり過ぎて、いつも「ああ、またやってもうた……」と後悔ばかりする。

まだ、手と目が一致していない証拠なんですよ。
目も「良し」となり、手も「良し」となる状態が一致しないというか。

この匙加減を体感するには、少なくともあと1000個はガンプラ作らないとな~、って一体何年かかるねん?!って感じではありますが。

セイラマスオ氏の作例をもっと見たい方は、『ガンダムウェポンズ ガンプラLOVE編』をオススメします!

ほんと、モデラーの皆さん、綺麗かつ丁寧に仕上げてるなぁ。

人は人、自分は自分、ではあるんだけど、『ホビージャパン』や『アーマー・モデリング』などの模型誌を見るたびに、ほんと、素晴らしく美しい作例にうっとりしてしまいます。

記:2018/02/27

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