ダリル・ジョーンズのスラップ
What It Is?
息子の誕生プレゼントとして、ジャズベースを買ってあげました。
入門者用の安いやつですが、最近、いろいろな音楽にハマっている息子は、ベースでスラップ(チョッパー)やってみたいんだって。
だったら、ジャズベだよね、ってことで。
『BECK』の平くんの影響だと思いますが、本当は、ミュージックマンのスティングレーが欲しかったみたいです。
でも、子供にはまだ高いぢゃん(笑)。
だから、入門者用のジャズベースで練習して、ある程度弾けるようになって、それでもまだベースを続けたいというのであれば、あとはお小遣いを貯めて買いなさい、ということにしておきました。
ミュージックマンは20万円以上するので、子供のお年玉やお小遣いで買える額ではないのですが、もし本当に上達して欲しいというのであれば、買ってあげてもいいかなと思っています。
スラップ奏法。
これ、私が苦手とする奏法で、マーカス・ミラーなどの音にはしびれているものの、昔から自分ではやろうと思わず、練習も一切してこなかったんですね。
この奏法では弾かないし、弾けないんです。
フレットレス、フラット弦、アクティブではなくパッシブタイプ……。
考えてみれば、まるでスラップには向かない逆方向を追求してきているような気も。
だから、自分と違う奏法、息子が追求してくれると面白いかなと思っています。
やっぱり、スラップの「ンペッ!」という弦の音はインパクトで訴求力は高いですからね。
息子が先月あたりから「スラップやってみたい」と言いだしたとき、こんな感じ?とかけたのが、そういえば、マイルスの『デコイ』に収録されている《ホワット・イット・イズ?》でした。
これを聴かせたとき、息子は「かっけ~!!」と仰け反りまくり、そうそう、こういうベース弾きたいんだと言っていましたね。
ダリル・ジョーンズのベースも私、嫌いではありません。
復帰後のマイルスバンドのベーシストといえば、マーカス・ミラーが筆頭に思い浮かびますが、彼の後釜のダリルは、抑制を効かせたマーカスの頭脳派ベースよりも、もう少し肉体派というか、グイグイと前に出てくる感じがグーですね(今では、ローリング・ストーンズのサポート・メンバーだし)。
そのいけいけグイグイなベースラインを楽しめるナンバーのひとつが《ホワット・イット・イズ?》。
ひとつのパターンを延々と繰り返すだけなので、練習して弾けるようになったら、CDに合わせて遊べますね。
ちなみに早速私も息子のベースでこのパターンをコピーしてみましたが、それほど難しくないですね。
このベースラインを弾けるようになり、さらにキチンとグルーヴも出せるようになったら、ミュージックマンを買ってあげてもいいかな、と思っています。
《ホワット・イット・イズ?》はインパクト一発勝負のベースラインですが、『デコイ』の中のナンバーでは、個人的には、《デコイ》の緊張感あるラインの組み立て方が好き。
あと《コードM.D.》のベースラインはなんとなくテクノ風ですね。
このライン、クラフトワークの曲に似合いそうかな?と思うんですが。
久々に聴いた『デコイ』、やっぱりマイルスのトランペットは、最初の曲の数音が超カッコいいというか鳥肌ものですね。今聴いても。
記:2013/06/02