Another/綾辻行人
2019/09/09
アニメっぽいテイスト
中学生がたくさん出てくる話です。
その中学生の中のヒロインというか、物語の中心を形成する女の子は眼帯をしています。
無口です。
必要最低限のことしか話しません。
どこか近寄りがたい存在でもあります。
けっこう救いの無い話かもしれません。
劇中で起きるイベントは、まるで誰かの「シナリオ」によってコトが進んでいるかのようでもあります。
ん?
それって、エヴァンゲリオン?
いえいえ、綾辻行人の『Another』です。
分厚い本だけれども、ストーリーが漫画的というかアニメ的というか?
だから、サクサクとあっという間に読めてしまいます。
もしかしたら、アニメ化前提で書かれたとか?
あるいは、『リアル鬼ごっこ』的な実写映画にしても、けっこう若い層には受けるかもしれませんね。
記:2010/02/13
追記
実写映画化すると思ったら、アニメ化されてました。
アニメでビジュアル化された鳴(めい)ちゃんのイメージは、私が勝手に妄想していた「綾波レイ」のイメージとは反して、もう少し可愛い長門的な感じでした。
これが、この物語がもつおどろおどろしさのようなものを少し緩和しているとは思いますが。